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『男女7人秋物語』“がまんごっこ”の川崎球場は今……

『男女7人秋物語』(1987年10月~12月、TBS)が、最近取り沙汰されることがあります。今年に入って、3度も女性との関係をすっぱ抜かれた明石家さんまが、実は前妻の大竹しのぶこそ本命なのだ、ドラマと同じような展開になるのではないかという話です。2人の関係や気持ちは知りませんが、ドラマは懐かしいので、その第1回のロケ地だった旧川崎球場に行ってきました。

『男女7人秋物語』については、過去このブログでは「東京ガス・ワンダーシップ環境エネルギー館と荒三丸」や「来て!見て!感じて! 鎌田敏夫イズムリファレンス」などで触れました。



ストーリーを簡単にご紹介すると、恋人の今井良介(明石家さんま)に送り出されてマイケル・ジャクソンの取材をしに渡米した神崎桃子(大竹しのぶ)ですが、アメリカで横山健ちゃん(柳葉敏郎)と知り合い、夫婦同然の生活をするようになり帰国します。

今井はある時、桃子と健と出会い2人の関係を知り落胆。しかし、大学の同級生だった貞九郎(片岡鶴太郎)や高木(山下真司)らとのつながりから、いわゆるグループ交流の機会があり、そこで知り合った釣り船屋の娘・美樹(岩崎宏美)と少しずつ愛を育みます。

ところが、今井を諦めたわけではなかった桃子は、その後もなんだかんだと今井に関わりを持ち、結局また今井と“よりを戻す”ことに。終盤は健ちゃんや美樹を傷つけ、周囲の批判も浴びて四面楚歌になる重い展開でしたが、それでも2人は自分たちの意思を貫きます。

普通に見れば、理不尽なストーリーです。

予定調和でハッピーエンドさえ見ていればいいという視聴者には、なんでこんな展開にするんだ、という反発もあったかもしれません。

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が、脚本家の鎌田敏夫氏は、ひたすら男に尽くす従順な女ではないが、でも相手の男と別れられない『浮雲』(成瀬巳喜男監督)という映画のヒロインをモデルに、大竹しのぶが演じた神崎桃子を書いたのだと思います。

冒頭の話に戻ると、このドラマの今井と桃子を自分に見立てることがある明石家さんまが、ドラマのように復縁を狙っているのではないか、という話です。

どうなんでしょうね。

ま、子どもも成人したし、悔いのない人生を送れるよう、どっちにしても頑張ってください、といった感じかな。

怒るのかと思ったら“がまんごっこ”


その第1回に、「グループ交流」として、川崎球場で約束をし、出会うシーンがあります。

レフト側に男3人、ライト側に美樹と、予備校時代の友人一枝(手塚理美)とひかる(岡安由美子)の3人がいます。

男性に対して臆病だけど無関心ではない美樹が、貞九郎のお誘いに対して、遠くから眺めて、変な男だったらそのまま帰ろうとしたわけです。

女性陣がなかなか来ないと思っていたら、ライト側で双眼鏡を使って自分たちを見ていたことに気づいた男3人。「俺達を観察しようとしたのか」と高木が立ち上がる。

てっきり「馬鹿にするな」といって帰るのかと思ったら、上着を脱いで胸板の厚さを誇り始めます。

男女7人秋物語・川崎球場

他の2人も、負けじとそれぞれ格好をつけ始め、

高木パワー

意図が飲み込めない女性陣は、「何あれ?」「がまんごっこかなあ」(ひかる)と訝るシーンです。

川崎球場・がまんごっこ

シャカタクの音楽が入るのですが、これがまた絶妙です。

第1回の、前半のクライマックスです。

このシーン、携帯電話がない時代のチグハグさだと思いますか?

でも、今だって美樹のような臆病な人なら、わざと携帯の電源を切って、こんなまわりくどいことするかもしれないと私は思うのですが。

今の若い人は、スれちゃってるか、異性は無関心かの2極分化しちゃってるようなマスコミ報道がありますけど、どうなんでしょう。

時代はかわっても、日本人にはこうゆう奥ゆかしさや、照れの気持ちが残っていてほしいと私は思うのですが。

球場から球技場へ


その川崎球場ですが、現在は川崎富士見球技場という名称で、照明灯に昔の名残はあるものの、客席やフェンス等は取り壊され、かつてのプロ野球開催の野球場とはかけ離れた姿にかわっています。

旧川崎球場
今日は生憎の天気で暗めです

出会いの場だった外野席にあたる場所は、新しく作っているようです。

川崎球場外野席

川崎球場は、私が子供の頃は大洋ホエールズ(現横浜ベイスターズ)の本拠地でした。

その後、横浜大洋ホエールズとして横浜球場にフランチャイズを移し、当時宮城県営球場を準本拠地としていたロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)が川崎球場をしばらく使いました。

このドラマの撮影が行われたのもその頃です。

私は一軍の公式戦はここでは見ていませんが、二軍の試合をたまに見に来ていました。

運営している株式会社川崎球場の定款には、「野球・アメリカンフットボールおよび各種催事の施設賃貸」と書かれています。

が、今は「川崎富士見球技場」という名前になっている通り、プロ野球の試合開催はもうないでしょう。

富士見町公園
となりは富士見町公園という子どもも遊ぶ公園です

『男女7人秋物語』は、今はトンネルと橋でつながって(東京湾アクアライン)廃止になった、川崎の浮島ー木更津間の連絡船日本カー・フェリーもドラマの主要な舞台になっています。

その一方で、80年代に川崎が駅とその周辺を大幅リニューアルし、今の川崎の代名詞ともいえるチネチッタという映画館(その前は美須映画街といってたような……)や、アゼリアという地下街などができた直後でもあります。

そういう意味では、「古い川崎」と「新しい川崎」の過渡期にあたる作品といえます。

ストーリーだけでなく、ロケ地も話題になったドラマです。

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