So-net無料ブログ作成
検索選択

『コードナンバー108 7人のリブ』38年越しのDVD化とCS放送

『コードナンバー108 7人のリブ』(1976年10月5日~12月28日、宣弘社/関西テレビ)というアクションドラマが、放送以来何と38年越しで昨年末DVD販売。今月18日からはCSのファミリー劇場で放送開始されました。放送された当時、このドラマのファンだった私は、今回のDVD化とCS放送にびっくり。当時の視聴率に関係なく、根強いファンというのはいるものですね。



国際秘密捜査機関の捜査官である、7人の女性が活躍するドラマです。

7人のリブ
ファミリー劇場より

リーダーは野際陽子。

そして、ジュディ・オング、前田美波里、牧れい、毬杏奴、山内えみ子、ミッチー・ラブで7人。

ドラマではもう1人、泉晶子もメンバーだったのですが、初回でいきなり殉職。

この仕事が命がけであることを表現しています。

先日記事にした『プレイガール』の国際秘密保険調査員と違い、おかみの仕事なので、拳銃は堂々所持しています。

「国際」の名にふさわしく、シンガポールとタイも舞台にしています。

7人のリブ場面
Google検索画面より

『プレイガール』も「国際」とつきましたが、ひなびた温泉街なんかもあったような(笑)

そして、アクションもシビア。『プレイガール』のように、ミニスカートの脚をのんびり上げて、男性ギャングが大袈裟に倒れるようなシーンはありません。

要するに、女性による初めての本格的な国際アクションドラマでした。

当時の写真や新聞記事などは、牧れいさんがブログを開設されているので、そちらをご覧になると当時の雰囲気など理解を助けてもらえます。

牧れい
Google検索画面より

私は個人的には、この7人の中では、牧れいのアクションと毬杏奴が印象に残りました。

毬杏奴は、『アテンションプリーズ』(1970年8月23日~1971年3月28日、東宝/TBS)というドラマにも、麻衣ルリ子という名前で出ていました。

みんなキツイ顔で演技している中で、この人だけはとくに厳しい表情もせず、時々ミスもする役柄で、なんかほっと出来るような存在でした。

DVD化ということは、「また観たい」という根強いファンがいて、その声が商業べースに乗るまでにまとまったのでしょう。

しかし、当時はこのドラマは力作にもかかわらず、1クール(13回)で打ち切られてしまいました。

スポンサードリンク↓

プレイガールにあって7人のリブになかった「2つの色気」


ネットを見ると、この作品は、「『キイハンター』+『プレイガール』+『Gメン'75』という雰囲気も漂う」(Wikiより)と書かれています。

しかし、少なくとも『プレイガール』とは、「女性だけ」という設定以外の「雰囲気」は全く違います。(このWikiの書き手は、ちゃんと作品を見たことあるのかな)

そして、私が着目したいのはそこなのです。

率直に述べると、『コードナンバー108 7人のリブ』と『プレイガール』は、役者の格も、アクションの質も、ストーリーのシリアスさも、何もかも月とすっぽんです。

作品としての完成度は、『コードナンバー108 7人のリブ』の方が文句なしに上です。

にもかかわらず、『プレイガール』はまる7年も続き、『コードナンバー108 7人のリブ』はワンクールで打ち切りになってしまった。

なぜなのか。

もちろん、放送された時期も局も違いますから、同列に並べて比較してどうこうと論評しても意味がないことかもしれませんが、『コードナンバー108 7人のリブ』は、2つの色気が足りなかったかもしれないという気がします。

一つ目の「色気」は、「パンチラ」や入浴シーンのような「お色気」。

これはもう、『コードナンバー108 7人のリブ』は“そういうドラマ”ではないので、仕方ないでしょう。

もうひとつは、女性として、人としての「愛嬌」です。

たとえば、藤田まことの『必殺』シリーズは、依頼人から金をもらって復讐を代行する裏稼業を行っていましたが、婿養子で、いつも妻とその母親に嫌味を言われ、奉行所では上司にイビられていました。

そういう、人としての表と裏を見せて、登場人物を掘り下げることが十分にできなかったのかなと思います。

登場人物が、なぜ「国際秘密捜査機関の捜査官」というシビアな仕事についたのか、ギリギリの選択であった、というような背景をもつと、もっと感情移入できたのではないでしょうか。

野際陽子は、この作品を通して、すごく表情がきついんですね。

この頃放送されていた、『ハウスジャワカレー』のCMの笑顔がなかったのです。

それはクールなリーダー捜査官としての役作りなわけですが、それだけですと、人としての愛おしさがわきにくい面があったのではないかと思います。

良いドラマであることは違いないので、そのへん、もう少し深めて、局やスポンサーも辛抱したら、テレビ史に残る作品になったのにな、と思います。

いずれにしても、今回のDVD化、そしてCSの放送は、ファンとしては無性に嬉しいですね。

第1回、第2回の再放送は23日28時から(つまり24日4時から)です。


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
スポンサードリンク↓


nice!(298)  [編集]
共通テーマ:テレビ

nice! 298

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます