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『神様、ボクをもとの世界に戻してください』そして快速急行論争

京急

『神様、ボクをもとの世界に戻してください』(鈴木真弓著、河出書房新社)を読みました。20歳の青年がスキー場での大事故で奇跡的に助かったものの、いま、話したことも憶えていない、突然キレる……。典型的な高次脳機能障害に苦しみながらも活路を見出す実話です。



脳卒中、溺水、一酸化酸素中毒などによる低酸素脳症、もしくは交通事故の脳挫傷などで、奇跡的に意識を回復したものの、脳に損傷を負った人が背負う障害を高次脳機能障害 といいます。

どういう位置づけかというと

死亡」(心肺停止、脳死)

↓そのうち心肺停止の2割が

一命をとりとめて「遷延性意識障害」←自らの身体をコントールできない植物症

↓そこからさらに15%ぐらいが

「高次脳機能障害」まで回復←日常を自力で動けるが一部機能に欠損を生じる

そしてそこからは、社会復帰に向けてさらに厳しいハードルがあります。

まれに、私の妻のように、心肺停止から1ヶ月後に社会復帰することもありますが、それはめったにない奇跡なのでしょう。

同書は、20歳の息子さんがスキー場での大事故で、一命をとりとめて高次脳機能障害まで「回復」。

医師を含めた周囲の高次脳機能障害に対する無理解や、「後遺症」と思われる物忘れや情緒不安定などに苦しみながらも、就職する(つまり社会復帰する)までを記したものです。

郷は、いま話したことも、ご飯を食べたことも、もう覚えていない!

あのとき、死んでいればよかった。どうして、ボクが頼んでいないのに助けたの?

切ないやりとりが随所にあり、リアリティを感じます。

就職したのですから、ハッピーエンドのはずですが、それでも、『神様、ボクをもとの世界に戻してください』という悲壮なタイトルをつけたところが、私が同書に共鳴したところです。

つまり、神を恨んでいるところがいいと思いました。

世間は結構無責任なので、

「死ななかったんだから不幸中の幸いじゃないか」

「就職できたんだからよしとしろよ」

なんていい方はよくあるし、もっと腹が立つものでは、

「神は乗り越えられる試練しか与えない」

なんていう人もいるんですが、ことと次第によりますけど、

ポジティブシンキングと称する綺麗事もたいがいにしろよ!

怒り.jpg

と、私は思います。

だって、不運・不幸に抗えず、自殺したり心中したり、犯罪に転落したりする例はいったいどうなるんですか。

むしろ、きちんと乗り越えられる人のほうが圧倒的少数だと思います。統計はないですけどね。

社会復帰に行き着くために、どれほど大変な修羅場があるか。

死ななかったから良かった、ですむような話じゃないんです。

私は、不幸になったら、それで気が済むのなら、天でも神でも仏でもうらめばいいと思います。

その上で、結局自分しかないんだ、という悟りの心境になった時、はじめて自分の進むべき道筋を見極め、掃き清める決意が確立するのではないかと思っています。

どん底まで落ちた者の壮絶な社会復帰までの苦労というのは、そうでないと成立しないと思うのです。なぜなら、自分の人生は自分しか切り開けないから。

これはもちろん、私の経験と価値観なので、意見の違う人がいて構いません。

ただ、私はそうやって前に進んでいるので、「神に感謝」だの何だのと綺麗事を書かない同書に、リアリティとシンパシーを感じたということです。

関心のある方は、ぜひ本書を手にとって見てください。

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またぞろ快速VS急行


さて、連休中は、いったいどんなことがネットで話題になっているか見たところ、このスレッドが盛り上がっていました。

「急行」と「快速」はどちらが速い?

これは、しばしば議論になるのですが、各社まちまちで絶対的な正解がありません。

このブログでも1回書きました。

快速VS急行、どちらが速いかの結論は!?

『日刊ゲンダイ』(2014年10月6日付)によると、東武(伊勢崎線・東上線)なら「快速」が速く、西武線や京王線、相鉄線なら「急行」の方が速いそうです。

列車種別は、命名もその順位も各社が独自に定めているので、同じ種別名でも、優等の順位が違う場合も少なく無いですから、ややこしいことは確かです。

同紙は、各鉄道の「ややこしい」例をいくつか紹介。

また、各社の種別を、快速、区間快速、急行、区間急行、準急、普通という6つの種別に当てはめて表にしています。

各電鉄の列車種別(『日刊ゲンダイ』10月5日付).png
『日刊ゲンダイ』(10月5日付)より。クリックで拡大

私は、種別の命名や順位付けに各社共通の基準があればわかりやすくはなるでしょうが、長年の営業で各線の種別名と走行のイメージが乗客にすでに刷り込まれているので、今の「ややこしい」ままでいいのかもしれない、と思っています。

たとえば、私は、川崎ー横浜間を東海道線と力強く競走する京急には、「準急」などというヌルい種別名ではなく、「快速特急」という種別こそがふさわしいと思っています。

ま、特別なこだわりがない大多数の人にとっては、わかりやすいことが大事なんでしょうけどね。

神様、ボクをもとの世界に戻してください -高次脳機能障害になった息子・郷

神様、ボクをもとの世界に戻してください -高次脳機能障害になった息子・郷

  • 作者: 鈴木 真弓
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2006/08/09
  • メディア: 単行本

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nice!(324)  コメント(17)  [編集]
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コメント 17

yamatonosuke

電車のスピード競争は安全第一主義でお願いしたいです。
by yamatonosuke (2016-10-10 00:46) 

末尾ルコ(アルベール)

> 「神は乗り越えられる試練しか与えない」
    ↑
ホントにこういうことをしたり顔で言う人がいるから困りますね。他にも嫌いなフレーズの一つが、「朝の来ない夜はない」・・・こんなこと、「信じる・信じない」以前に、「事実」ではありませんから。「厳しさ」のないポジティブシンキングにはいつも辟易させられます。  RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2016-10-10 00:54) 

ナベちはる

他社と差別化した結果、種類が分かりづらくなって現状のような論争に至っていそうですね。

電車の種別は「普通(各駅停車)・急行・特急」の3種類あれば十分だと思うので、出来るなら元に戻してもらった方がいいなと思います。
by ナベちはる (2016-10-10 01:07) 

えーちゃん

私鉄の場合は、その地域の人しか利用しないから、ややこしくても問題ないと思います。
でも私みたいにいろんな鉄道を利用する、にわか鉄道好きな人間にはチョッとややこしいかも?
特に関西に行くと全く分かんない(^^;
by えーちゃん (2016-10-10 02:10) 

あるいる

「こんど」と「つぎ」はどちらが先に発車するのかがわからなかった僕でした。

by あるいる (2016-10-10 04:40) 

toshi

東武鉄道はよく利用しますが
電車の種別は複雑ですね。
by toshi (2016-10-10 04:46) 

green_blue_sky

快速、急行など、各社が面白い。
乗っている時は同じ、到着時間を気にしていません(^_^;)
by green_blue_sky (2016-10-10 06:52) 

yoko-minato

京急を利用するものですが
快速特急は本当に早くて助かってます。
そして快特が不通と交互に来ますので
利用するものにとって気ありがたいですね。
by yoko-minato (2016-10-10 09:13) 

ryuyokaonhachioj

ありがとうございます。
綺麗になりましたね。
by ryuyokaonhachioj (2016-10-10 09:23) 

pn

確かに生きてりゃいいとは限らないからね。
by pn (2016-10-10 09:30) 

utamaroco

拝んで感謝するよりも、恨んでそれをバネに頑張った方が合理的で現実的よね。
実際に成果も期待できるし。
by utamaroco (2016-10-10 12:27) 

Take-Zee

こんばんは!
子供の頃から京急電車のファンなんですよ。

今度機会があったら”週末特急”とかネーム・トレインも
調べてみてください。 楽しいですよ。

by Take-Zee (2016-10-10 18:34) 

チャー

京急 浦賀行きですか?
私の実家は そっち方面です 横○○
懐かしかった[ほっとした顔]
by チャー (2016-10-10 19:21) 

seawind335

うーん、やはり本人でないとわからない苦しみってありますよね。考えさせられます。

あと、確かに快速と急行は、よくわかりませんね。
by seawind335 (2016-10-10 21:05) 

藤並 海

【不幸になったら、それで気が済むのなら、天でも神でも仏でもうらめばいい】
まったく同感です
人によってどれが不幸でどれが幸福かも違う
本人が不幸だと感じていて
神や仏に恨み言を口にすることで少しでも気が晴れているなら
それが一番だと思います
by 藤並 海 (2016-10-10 23:21) 

アフロおやじ

最近やたらと“神”をつけた表現が多いように感じます。
私は如何なものだと思っているのですが...
by アフロおやじ (2016-10-11 00:03) 

うつ夫

神は自分の心の中にあるものです。
拝んで依存する人を神は永遠に救ってくれません。
by うつ夫 (2016-10-11 00:21) 

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