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『ぶらり信兵衛ー道場破りー』剣の達人を隠す主人公の時代劇

ぶらり信兵衛.png

『ぶらり信兵衛ー道場破りー』(1973年10月4日~1974年9月26日、東映/フジテレビ)という高橋英樹主演の時代劇が、2月20日(再放送2月27日)から、ホームドラマチャンネルで放送開始されました。44年前の時代劇ですが、これまでになかった時代劇として、今もマニアが多く、放送終了後も舞台で演じられ、ネット時代になってもファンサイトをいくつも見ることができます。



原案になったのが、山本周五郎の傑作短篇『人情裏長屋』。

実は剣の達人である浪人・松村信兵衛(高橋英樹)が、それを隠して長屋住まいをしています。

そして、長屋の人々に困ったことがあると、さりげなく助けながら、長屋の暮らしを大切にしています。

長屋の人々の困り事は、たいてい経済的な問題。

信兵衛は、得意の剣術を使って道場破りでお金を作ります。

もちろん、どうやってお金を作ったかは長屋の人たちには秘密です。

普通、道場破りで得られるのは、その道場の看板です。

しかし、信兵衛の場合はそうではなく、師範代までは本気を出してなぎ倒し、最後の道場主との手合わせのときだけ、金を貰う約束をとりつけた上で負けてあげるのです。

それによって、信兵衛はお金を得、道場主は師範代ですらできなかった道場破りの返り討ちを果たしたと、門下生に対して信頼がぐっと高まるというWin-Winの金策です。

誰も悪人がいない、一方的な加害者も被害者もいない、安心してみていられる人情噺です。

従来の時代劇パターンである、正義の味方が悪をなぎ倒す勧善懲悪とは異なる展開が好評で、半年間だった放送予定が1年間に延長になりました。

高橋英樹は、この作品、企画から入ったそうです。

絶対的でない人間的な主人公の生き方を描く


今から15年前、私は別件で高橋英樹にヒアリングする機会があったのですが、『ぶらり信兵衛ー道場破りー』のファンだったので、色々聞き出してしまいました。

高橋英樹

高橋英樹も、喜んで話してくれました。

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高橋英樹 (従来の勧善懲悪の時代劇の)主人公というのは絶対成長しないんですよ。完成された人物ですから。そういう意味では作り上げちゃうとつまらない。毎日が成長じゃないじゃないですか。正義の塊ができちゃってますからね。で、毎日それを演じていると疲れるんですね。桃太郎みたいに『オレは正義です』みたいなのが歩いていると。人間て弱いところがあったり、邪念があったりするのを理性で押さえていくのが本質なのに、ただただ正義だけが歩いているというのは、すごくくたびれるんですよ。飽きてきちゃうんですよ。『こんな奴、いるかい』なんて言いながらやってますよ(笑)

高橋英樹 「ぶらり信兵衛」は、山本周五郎先生の全作品をドラマ化していいよ、と許可をいただいて始めまして。第1回と第2回は脚本が倉本聡でね。当時としては変わった時代劇を脚色してくれたんで、おもしろい素材ですね。あれは今までの時代劇になかった素材ですからね。

いっぷく 出演者の方々も、いかにも長屋住まいがピッタリという芸達者な方々をそろえていましたし。

高橋英樹 そうそう(笑)。ただ、あれはやる時期がちょっと早すぎたかなあ、とそのときは言っていましたね。

いっぷく そうですか。でも、あれは半年延長になりましたね。

高橋英樹 なりました。1年間やりました。もうちょっと後でやったら3年ぐらいやったんじゃないの、なんて言ってましたね。(略)

やっぱり、人間をどう描くかというのが原点ですからね。どういう生き方をしているか、という中に正義がある。そのへんを考えて時代劇を作っていかないと。同じヒーローものを演じるにしても、やはりそこをきちんとふまえて作り上げていかないといけないかなと思います。
------------------

要するに、絶対的な正義が悪をやっつけるというだけでは、現代は通用しない。

弱さも持った主人公の葛藤や、相手の事情なども詳細に描く物語こそ、視聴者に受け入れられるというのが高橋英樹の意見です。

昭和のドラマって面白いな。

そう思っていただける作品だと思います。

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自家製スイートポテトのデニッシュ


今日告白するおやつは、『自家製スイートポテトのデニッシュ』(Pasco=敷島製パン)です。

自家製スイートポテトのデニッシュ

真ん中に、芋の餡がどーんと構えています。

2種類の焼き芋ペーストを使った自家製スイートポテト餡をたっぷり絞りました、と外袋で説明されています。

自家製スイートポテトのデニッシュ

2種類というのは、紅あずま(千葉県産)と五郎島金時(石川県産)です。

スイートポテトは思ったより入っていて、砂糖の甘さでごまかさず、サツマイモの味をしっかり実感できました。

自家製スイートポテトのデニッシュ

私は、さつまいもの違いと言っても、安納芋がいささか色が濃い、ぐらいしかわかりませんが、さつまいもの味の違いはご存知ですか。

違いの分かる方には、その“プレンド”を楽しめる餡だと思います。

自家製スイートポテトのデニッシュ

生地も脂分が少ないようです。

さくさくして、デニッシュというよりパイに近いと思いました。

トーストするとサクッホクッ♪ とも外袋に書いてあったので温めて食べました。

たしかにサクッとしました。ただ、ホクッというほどではななかったかな。

でもリピできる商品だと思います。

人情裏長屋 (新潮文庫)

人情裏長屋 (新潮文庫)

  • 作者: 山本 周五郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1980/09/25
  • メディア: 文庫

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nice!(318)  コメント(27)  [編集]
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コメント 27

なかちゃん

ぶらり信兵衛は、タイトルだけは覚えています ^^
なるほど、単なる勧善懲悪ではなかったんですね。
高橋英樹といえば桃太郎侍ですが、その先にもあったんですね。
もしレンタルしていたら、今度借りてみようかな(^^;

by なかちゃん (2017-02-21 20:57) 

センニン

視たような気はしますが、よく覚えていません。
by センニン (2017-02-21 20:59) 

pn

しんべさんの長屋は十六軒♪の信兵衛?記憶違いか?(^_^;)
by pn (2017-02-21 21:23) 

ヤッペママ

パスコのパン、見かけたら買って食べようと思います。
(サツマイモ好き)
by ヤッペママ (2017-02-21 21:35) 

粋田化石

ぶらり信兵衛ー道場破りー
覚えています。
確か?とってくれべえ と名乗っていたような。
主題歌はデュークエイセスでしたっけ?
歌の歌詞が長屋の人々の説明になっていました。
by 粋田化石 (2017-02-21 21:54) 

green_blue_sky

ぶらり信兵衛ー道場破りー
よく見ていました。毎回楽しみでした。
武原英子のおぶん、とても好きでした。
再放送してほしい。
by green_blue_sky (2017-02-21 22:14) 

末尾ルコ(アルベール)

日活路線変更のために比較的早いうちに映画からテレビへ移った高橋英樹ですが、鈴木清順監督『けんかえれじい』主演だけでも映画界へ残した功績は小さくないですね。『宮本武蔵』なども鑑賞しています。テレビドラマは以前に『桃太郎侍』を観ていましたが、『ぶらり信兵衛ー道場破りー』は観たことありません。そう言えば、最近民放ではあまり連続時代劇というのはないですね。テレビ時代劇的世界というのは分かりやすく歴史的雰囲気を味わえるという意味で日本に必要だと思うのですが。映画でも時代劇は当然少なくなっています。言うまでもなくに日本映画最盛期には100分前後で素晴らしい時代劇が量産されていて、しかも短い撮影時間で凄いクオリティを保っていたという、クリエイティヴィはとてつもないものだったといいます。お写真の左側、高橋英樹のお話を聴いてらっしゃる方がいっぷく様でしょうか。小さなお写真からも、洗練された知的な雰囲気が伝わってきます!
ちなみに剣豪や武士道の話は大好きで、常にその手の本は傍らに置いています。剣豪たちの人生には謎の部分が多く、だからこそ虚実織り交ざった話がおもしろい・・・とここまで書いて、昭和のプロレスラーと共通点があるかなと、ふと気づきました。

>紅あずま(千葉県産)と五郎島金時(石川県産)

最近このような感じで表示される商品が多いですね。わたしは「美味しい焼き芋」と「美味しくない焼き芋」の区別くらいしかつきません。でも芋類は大好きで、このパンもぜひ食してみたいですね。

(主にテニス観戦のために)GAORAと契約しているのでインディ系のプロレス団体の試合もやってるんですが、わたしもなかなか観る気が起こりません。男子の団体、女子の団体、どちらもちらっとは観てみたんですが、(う~ん)という感じ。レスラーと観客がまるで「仲間」のような雰囲気がまず嫌です。やはりリング上と観客席には見えない壁があってほしいですね。そう言えば、この前「合体技」に関するお話をいただきましたが、あまりに複雑な合体技は、それこそ選手同士が余程呼吸を合わさねばできないですから、観ていて「気が合い過ぎている」(笑)ような感覚を覚えて、ギクシャクした緊張感がとても希薄になっている気もします。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2017-02-21 22:31) 

扶侶夢

1~2回目が倉本聰さんの脚本でしたか。
あの頃の倉本聰さんは独自の視点で脚本を書かれてドラマ界に新風を吹き込んでいましたね。
by 扶侶夢 (2017-02-21 23:07) 

ナベちはる

生地の真ん中に堂々と。かなりの存在感がありますね…
by ナベちはる (2017-02-22 00:30) 

yamatonosuke

高橋英樹さんへインタビューなんてスゴイですね。
時代劇はあまり見ませんがこれは見てみようかな。
by yamatonosuke (2017-02-22 01:00) 

HIDEe

「ぶらり信兵衛」は見たことなかったですが、内容的には確かに現代の方がウケそうですね。
今どきはお約束でシンプルなストーリーより、苦悩するなど心情豊かで人間臭い方がしっくりきますから。
菓子パンのポテト餡は少ない場合多いですが、これはしっかち入ってそうで良さそうですね。
by HIDEe (2017-02-22 03:48) 

そら

何故ですか最近、甘い物が好きになりました。
スイートポテトと聞くだけで口の中にあの優しい甘さが
蘇ります(^^)
by そら (2017-02-22 06:00) 

toshi

ぶらり信兵衛、よく見てました。
もう一度見たい時代劇です。
by toshi (2017-02-22 06:17) 

pandan

この番組知りませんでした。
by pandan (2017-02-22 07:00) 

馬爺

おはようごじます。
今朝はまだ工事に来ていませんからADSL最後の通信です。
もうこれでイライラがやっと治りそうです。
by 馬爺 (2017-02-22 07:42) 

johncomeback

高橋英樹といえば「桃太郎」で、
「ぶらり信兵衛」は存じませんでした。
近年はTVで時代劇やりませんね。
by johncomeback (2017-02-22 07:43) 

土芽

残念ながらこの時代劇はしりませんでした。
直接話しが聞けたのはいいですぬ(≧∇≦)
by 土芽 (2017-02-22 08:41) 

Take-Zee

こんにちは!
最近はちょっとバカバカしくも面白かった
時代劇が少なくなりましたね。
 お金をかけない番組(?)がはびこっていますね。

by Take-Zee (2017-02-22 09:29) 

えくりぷす

「ぶらり信兵衛」は知りませんでしたが、高橋英樹さんの思い入れの深さを感じました。
とても面白そうでしたのでwikiも読んでみましたら、最終回は、びっくり!ですね
by えくりぷす (2017-02-22 11:56) 

makkun

私はこれを観てましたよ~
実は私の兄が高橋英樹に似ているので
好きになった俳優です(^_^♪)
例の件へのコメント
ありがとうございました~( ^ω^ )
by makkun (2017-02-22 12:16) 

tachi

高橋英樹にインタビューなんてすごいですね
成長する主人公ですか
そう考えてみるといいんですね
by tachi (2017-02-22 13:10) 

poko

色が違えばわかりますが
サツマイモの味の違いは判らないかも知れませんね。
このパンおいしそうです!
by poko (2017-02-22 15:01) 

JUNKO

私も人情時代劇ダ氏好きでアマゾンプライムでもよくみます。スイートポテト大好きです。札幌でも売っているのかな。
by JUNKO (2017-02-22 15:49) 

追いかけっ子

あの高橋英樹さんに直接インタビューなんて!
凄すぎです!!ビックリでした。。

さつまいも自体の甘味がしっかり生きているデニッシュ♪
惹かれますねぇ♪
パスコさんだと信頼もあるし一度食べてみたいですね♪
by 追いかけっ子 (2017-02-22 16:38) 

うつ夫

時代劇が地上波に復活する日は来るでしょうか
by うつ夫 (2017-02-23 01:06) 

伊閣蝶

「ぶらり信兵衛ー道場破りー」は、私が高校生の頃、リアルに楽しみにしていた時代劇です。
受験勉強などで追いつめられていたときに、あの底抜けに人の良い信兵衛の姿に癒されたものです。
相手を打ち倒した時の効果音が拳銃の発射音みたいだったことも強く印象に残りました。
こういう健康な時代劇、是非ともまた復活して欲しいものですね。
by 伊閣蝶 (2017-02-25 09:29) 

おりおなえ

ぶらり信兵衛の延長上に後の浮浪雲があるということなんですねえ。
あの頃のドラマが孕んでいたムードというか時勢みたいなものを思い出します。
まあ、今や倉本聰が権威の側になって老人ドラマで気を吐いている訳なので、
高橋氏にも喰えない老剣客なんかもっともっと演って欲しいもんです。
個人的には老境に入ってからの片岡千江蔵辺りのイメージが理想かなwww
by おりおなえ (2017-09-28 15:05) 

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