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『ハイハイ3人娘』中尾ミエ園まり伊東ゆかり、ユニットの意義

ハイハイ三人娘

『ハイハイ3人娘』(1963年、宝塚映画製作所/東宝)を観ました。もう半世紀も前になりますが、スパーク3人娘と呼ばれた、中尾ミエ、園まり、伊東ゆかりが初めて主演した映画です。芸能界には、これまで何組も「3人娘」が登場しましたが、その意義や極意なども考えてみました。(上の画像は劇中より)



スパーク3人娘については、『続・若い季節』という映画で、スパーク3人娘と三橋達也の青春ストーリーが描かれたことをご紹介しました。

『続・若い季節』スパーク3人娘と三橋達也の青春ストーリー

本作はもっと前の、スパーク3人娘が初めて共演(主演)した作品です。

中尾ミエ、園まり、伊東ゆかりが同じ高校の2年生。

同級生にはスリーファンキースもいます。

いずれも、今で言うアイドル。要するにアイドル映画です。

中尾ミエに、「貴女が死ぬほど好きです」という怪電話がかかった「事件」をめぐるいろいろな出来事を描いています。

ストーリーは大したことないので、あらすじを細かく書く気がしません(笑)

ただ、少なくとも役者がダイコンだから興ざめ、ということではなかったと思います。

一昨日ご紹介した『CHECKERS in TANTANたぬき』は、誰とはいいませんが、セリフ棒読みの人もいました。

演者が下手だと、観る者はハラハラしてしまい、作品を楽しむエネルギーをそこに消耗してしまうのです。

歌がヒットしているうちはそれでもやっていけるのでしょうが、勢いがなくなってきたときに生き残れるかどうかは、「本職」の歌以外でもきちんと仕事ができるかどうかにかかってくるのではないでしょうか。

とくに中尾ミエが、その後も長く現役で仕事をしている理由が本作を観るとよくわかります。

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「3人娘」が長続きするコツは?


この3人は「スパーク3人娘」といわれましたが、wikiによると、「当時渡辺プロダクションに所属していた中尾ミエ・伊東ゆかり・園まりの3人の総称で、1960年代中頃に名付けられた」とあります。

本作が封切られたのが1963年ですから、本作こそが、「3人娘」のスタートだったのかもしれません。

「3人娘」という売り方は、その後も芸能界で踏襲されるのですが、メンバー構成を考えると、全員が同格ではなく、デビューの早い人が一人はいり、その人がリーダー格として扇の要になっているユニットのほうが、長続きすることに気が付きました。

まず、思い出した「3人娘」を以下に枚挙してみます。

三人娘(ジャンケン娘)


美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみ。

戦後史もひっくり返った美空ひばりのミニスカート
美空ひばり、芸能戦後史上に欠くべからざる歌姫を偲ぶ
美空ひばり、高峰三枝子などの健康を蝕んだ「健康療法」とは……

真っ赤な太陽

東芝3人娘


黛ジュン・奥村チヨ・小川知子

新三人娘


小柳ルミ子、南沙織、天地真理

天地真理、現在は会費収入でシニアマンション暮らし

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ホリプロ3人娘


森昌子、石川さゆり、山口百恵。

この3人。本当は、「山口百恵」ではなく「桜田淳子」が入るはずだったことを、ホリプロ創業者の堀威夫氏は打ち明けています。

「森昌子のヒットの勢いを持続させる戦略として、『ホリプロ三人娘』を結成する企画があり、その候補者を探していた。すでにフジテレビの夏休み特集番組の中から石川絹代(さゆり)をスカウトし、三月のデビュー予定で準備を進めていた中で、残り一人の候補者探しに熱が入っていたときである。/実は、一つ前の『スタ誕』の決戦大会で桜田淳子を候補に、強力なスカウト活動を続けていたのである。本人と家族の気持ちもホリプロ入りにほとんど決まっていた。しかしながら日本テレビ側の配慮で、一つのプロダクションに偏りすぎる点を考慮し、強い行政的指導の結果『サン・ミュージック』入りという逆転劇が生じて、取り逃がしてしまった」(堀威夫『いつだって青春』より)。

花の中三トリオ


森昌子、桜田淳子、山口百恵。

桜田淳子のアイドル性はデビュー時から評価され、山口百恵は後に歌謡史上有数のビッグスターになりますが、少なくとも「花の中三トリオ」と呼ばれていた頃は、一年先輩の森昌子が“扇の要”でした。

たとえば、月刊『平凡』の1974年11月号に発表された「オールスターベストテン順位表」(要するに人気投票)によると、その女性部門はで順位が最も上だったのが森昌子で7位(9855票)。そのすぐ後の8位に桜田淳子(9144票)が入り、山口百恵は得票で2人に後れを取った10位(5274票)だったのです。

始まりは「花の中三トリオ」でしたが、その後進級して、「花の高三トリオ」まで「トリオ」とされていました。

花の中三トリオ、『スター誕生!』からそれぞれの2013年
「24時間まるごと山口百恵」で一番観たいのは『花の高2トリオ・初恋時代』

フレッシュ三人娘


榊原郁恵・清水由貴子・高田みづえ

芸能雑誌『明星』の企画で、同年(1977年)デビューの女性アイドル歌手を「3人娘」として売りだそうと誕生。

しかし、デビューの経緯も、所属事務所も、レコード会社も違い、ドラマや映画の共演もなく、一緒に登場するのが『明星』の表紙だけだったので、「3人娘」としてくくるのもちょっと苦しい感じでした。

清水由貴子さん自殺月命日、改めて「老親介護」を考える

清水由貴子さん
在りし日の清水由貴子さん(2002年撮影)

同期とは違うライバル意識


たとえば「元祖三人娘」は、やはり美空ひばりという頭一つ抜けた存在が大きいと思いますし、「スパーク3人娘」は、すでに中尾ミエがピンで紅白にも出ていて、彼女と組んだことで、園まりや伊東ゆかりも売れた、という面もあったと思います。

男性の方は「御三家」というくくり方がありましたが、元祖御三家は、橋幸夫が、舟木一夫や西郷輝彦よりも先輩でしたし、「たのきんトリオ」は、あえてデビューの年をずらすことで、賞取りもかぶらず、同期とはまた違った競争意識を持たせました。

先輩が一人入ることで、後輩はその人を目標にできるし、先輩は、後輩なら同期以上に負けられないという気持ちにもなるのでしょう。

一方、「フレッシュ三人娘」のように、リーダーもいない新人だけのユニットでは、目標にしたり、この人には負けたくないという先輩としての意地を発揮したりする機会もないので、結局組んだ甲斐がありません。

芸能人の売り方だけでなく、一般の社会でも使える人心管理術かもしれませんね。

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