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『ひよっこ』視聴率より気になるプロレスポスター

ひよっこ

有村架純がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『ひよっこ』の26日の平均視聴率が22.2%で、番組最高だったことが、スポーツ紙でとりあげられ話題になっています。みなさんは、ご覧になっていますか。私としては、ストーリーや視聴率よりも、劇中でさりげなく貼られたポスターが気になります。



今日の話題のまとめ記事です。

NHK朝ドラ「ひよっこ」自己最高22.2%

私は『ひよっこ』は観ていません。

再放送も観ていません。

録画もしていません。

ところが、『ひよっこ』について、とんでもない情報をFacebookのタイムランで確認しました。

ひよっこ
Facebookタイムランより

壁に貼られているポスターは、私の世代では見慣れたプロレスラー。

あの、“日本のチャンピオン・世界の巨人”ジャイアント馬場が、あの“人間発電所”ブルーノ・サンマルチノに、16文キックを放っているではありませんかーっ!

明るく楽しくダイナミックなジャイアント馬場の全盛期のプロレスは、高度経済成長の象徴と分析するマニアはたしかにいます。

が、NHKがですよ、1967年というドラマの設定を表現するためにそれを採用するとは、何と意表をついた、でもファンからすれば心憎い演出でしょう!

プロレスというと、時代の象徴としては力道山の街頭プロレス、視聴率が歴代第4位という対ザ・デストロイヤー戦などがしばしば語られますが、ジャイアント馬場対ブルーノ・サンマルチノが使われるのをみたのは初めてです。

これは、どういう意味で貼っているのか。どういうシーンなのかご存じの方はいらっしゃいますか。

昭和プロレスマニアとしては、気になって気になって仕方ありません。

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突っ込めばキリがないけどポスターの試合は名勝負でした


もっとも、このポスター、昭和プロレスマニアからすると、プロレスのポスターをその時代の象徴として採用してくれたのは嬉しいことですが、ただ、ちょっと辻褄の合わない点もあります。

これは当時のポスターでも、その再現物でもありません。

(お宝鑑定団風に)偽物です。

そもそもデザインが、1967年現在の営業用のポスターとしてなら、あまりにシンプルです。

普通は、他の来日外国人レスラーや、日本人レスラーたちの顔写真が、「日外精鋭総出場」なんて形容で入り、チケットの金額やプレイガイドの連絡先なども入っているはずです。もちろんカラーで。

たとえば、その1年前には、やはりジャイアント馬場とブルーノ・サンマルチノのたたかいでこんな看板を作っていました。

ひよっこ
Facebookタイムランより

次に、ポスターには、

インターナショナル選手権1967年3月7日蔵前国技館
世紀の大熱戦!!
ジャイアント馬場
VS
ブルーノ・サンマルチノ


と記されています。

当時、その日に試合があったことは事実ですが、ポスターの上部の写真は、ジャイアント馬場のタイツの色から推定して、その5日前の、大阪府立体育館で行われた同じ対戦カードのものと思われます。

ひよっこ
1967年3月2日大阪府立体育館の中継より

当時、テレビのプロレス中継は、モノクロとカラーの放送が交互に行われていて、ジャイアント馬場はそれに合わせて、色映えする緑、赤、黄色のタイツを履いていました。

3月2日はテレビ中継があり、馬場は黄色いタイツを履いていたのです。

当時のポスター製作日数を考えると、3月2日の試合の写真を、3月7日の興行ポスターに使い、それを3月7日よりも前に貼るというのは、つまりポスターは3月3~6日までの間に完成していたことになリ、それはちょっと無理があるのではないかと思います。

興行ポスターではなく、登場人物がプロレス好きで、その興行が終わってから趣味で作ったものなら、『ひよっこ』の舞台は茨城県と聞いていますが、わざわざ大阪までプロレス観戦に行ったことになります。

そもそも、写真も3月2日のものではなく、3月7日の試合のものを使うべきです。

……といったごちゃごちゃは、ま、マニアだから突っ込みたくなる些末な話ではありますけどね。

ちなみに、写真の試合結果は、1対1のまま時間切れ引き分け。

32文ドロップキックもなければ、抱え上げるバックブリーカーもない試合でしたが、逆に言えば、お互いが必殺技を出さずに60分もたせた、両者のレスラーとしての巧さが際だった一戦です。

納得のいく引き分けに、当時の中継のインタビュアー徳光和夫も興奮、

苦しみが絵になる大男・ジャイアント馬場の友情熱戦として今もファンの間で語り草です。

この来日で、ジャイアント馬場のレスラー・人間性、ともに気に入って友人になったブルーノ・サンマルチノは、ジャイアント馬場にキャデラックをプレゼントしました。

ジャイアント馬場はその後もキャデラックをリプレイスし、最後に乗っていたキャデラックは、元横綱で現在はプロレスラーの曙に贈られたそうです。

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nice!(268)  コメント(22)  [編集]
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コメント 22

green_blue_sky

祖父と父はプロレスファンなので。
このプロレス、テレビでみていたかもしれない(^▽^;)
by green_blue_sky (2017-07-27 19:10) 

とし@黒猫

ひよっこは、共感するところが多く、毎日、録画してみています。
しかし、たまに、時代考証が甘いところも散見されます。
思わず、突っ込みたくなりますが、娯楽番組と捉えて、
楽しむようにしています。
by とし@黒猫 (2017-07-27 20:30) 

チナリ

こんばんは。

私はこの時代のプロレスは全然知りませんが、いっぷくさんはさすがに詳しいですね!

この頃のプロレスをご存知の方ならではのツッコミどころだと思いますが、制作側としてはどのような意図でポスターを使ったにせよ番組を見ている方々にはそこまで深く観ている方まではいないだろうと思って作られたのかもしれませんね。

私は朝ドラはこれまでに一度も見たことがありませんが、いっぷくさんの記事を読ませていただいて、その当時を知っていて、細かいところにまで気を配って見ていれば、より一層おもしろく見ることができそうに思えました。

by チナリ (2017-07-27 21:05) 

末尾ルコ(アルベール)

わたし、『ひよっこ』主演の有村架純は割と好きで、この女優はここ数年、若手では屈指の映画出演を誇っています。で、有村架純が出てると間が持つというところもあって、『ビリギャル』は(くだらない映画だろうな)と思って観たら案外おもしろかったし、『女子ーズ』という映画で「木」を演じるシーンがまた最高に愉快でした。しかし、いっぷく様と同様に、朝ドラは観てません(笑)。結局ぬるま湯のような展開になるのが肌に合わないのです。
それはさて置き、問題は「馬場VSサンマルチノ」ですね!『ひよっこ』の中のポスターもですが、さらに気になるのは街角のポスターです。サンマルチノの顔も体のデッサンもかなりおかしいですね(笑)。しかしタイツの質感などはよく出ているので画力がないわけではない。ではわざとヘンにしているのか?しかし返すがえすも、サンマルチノの顔は変です(笑)。昭和プロレスの謎は留まるところを知りませんね。
そして『ひよっこ』で出てきたポスターは「偽物」だというご指摘。確かに会場やタイツの色など、プロレスファンはそうしたことにとても敏感です。わたしもプロレスファン最盛期には気に入った試合をビデオ録画して(ビデオデッキが出回り始めてからですが)何度も観たもので、テレビ放送で映っている範囲でどのようなお客さんがどんな反応をしているかしっかり記憶しておりました。わたし、お客さんの反応が物凄く気になる方だったんです。
それにしてもお互いに必殺技を出さずに60分戦ってお客さんが大満足興奮したという現在のプロレスとのあまりの違い。もちろん時代や観客の意識が現在とはまったく違っていたとはいえ、やはり「プロレスのおもしろさとは何か」について、とても考えさせられます。

リンクしてくださったスカル・マーフィとブルート・バーナードのお写真、見せていただきました。素晴らしい風格ですね。「風格」という言葉さえ半ば死語化している昨今、「これぞプロレスラー」という姿を見るだけで嬉しくなります。今のプロレスラーの多くはサービス精神過剰気味で、悪く言えば、「媚びている」感が強い気がします。現在のプロレスファンも彼らなりにレスラーに対するリスペクトは持っているのでしょうが、昭和のプロレスファンが抱いていた「憧れ」めいた感情とはまったく異なるものなのでしょうね。
スカル・マーフィは子どものころから名前と写真は知っているけれど、わたしにとって「幻のレスラー」の一人でした。人生そのものも上質のハードボイルドの登場人物のようです。俳優や歌手などと同様に、プロレスラーも人間性や人生がリング上に反映されるのがおもしろいですね。
ザ・マミーは黒人だったんですね!これも知りませんでした。ありがとうございます。確かに子どもにとっては、「怖くてワクワクもの」のキャラクターですが、つまりは「子どもだまし」(笑)だったわけですね。まあ考えたら、まともな力があるレスラーがザ・マミー、やらないですよね(笑)。覆面くらいならまだしも、あれだけ面倒な紛争をするのは、余程「実力がない」レスラーでないと納得しないでしょうね。
ザ・シークもそうですが、レスラーは(一体いくつまでリングへ上がるんだ?!)という人が多く、悪役レスラーでも最盛期のイメージを壊してくれるケースもしばしばでした。ただ、シークは技はないけれど、試合運びは実に上手だと、過去の試合を観てもそれは感じます。
グレート東郷はいくつか力道山時代の映像を観ましたが、(画になるなあ)という印象が強いです。イラストと言えば、『プロレス入門』などでのシークのイラストは、ウルトラ怪獣あるいは火炎放射器のように口から火を噴いているものでした。実際は一瞬「ぼわっ」と火が出るだけで、「口から怪獣のように火を噴くわけじゃない」と知ったときはややガッカリでした。
ロス・クラネオスの写真は今見ても不気味なのだから、「よくぞ、撮った!」と、あらためて拍手を贈りたい気分です(笑)。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2017-07-27 22:19) 

pn

いやいやいや、突っ込みたくなる気持ちは十二分に分かります。マニアのさだめでしょ( ≧∀≦)ノ
by pn (2017-07-27 22:20) 

deepredcocktail2

1967年、たしかな記憶はありませんが、オンエアされていればテレビで観てたはずです。
by deepredcocktail2 (2017-07-27 22:52) 

nikki

ひよっこ見てます。
マニアならではのツッコミですね。
NHKでもプロレスは放送していた時期があり、ショックで死亡したという事故があって以降一切放送しなくなりました。
放送中止した時期は忘れてしまいましたが。

ポスターと言えば、別の朝ドラでも、話題になったことがあります。
by nikki (2017-07-27 23:17) 

うめむす

恐れ入りました!
劇中ポスター1枚で、そこまで突っ込めるとは(笑)
私も、古いプロレス者ではありますが、
レベルが違いすぎました。
by うめむす (2017-07-27 23:35) 

ナベちはる

ポスター1枚で、深いところまで入り込める…凄いです。
by ナベちはる (2017-07-28 00:29) 

たじまーる

私もドラマの本編の話よりも
登場人物の周りに飾ってある演出物
例えば置物や今回みたいなポスターが
気になってしまうことがありますね(^^;)
たまに「えっ!」と思うようなものが
劇中に出てきたりしますよね(^^;)
by たじまーる (2017-07-28 00:32) 

yamatonosuke

本文とは関係ありませがプロレス繋がりで、
今年の天理高校野球部のピッチャーには輪島の息子が出場しています。
by yamatonosuke (2017-07-28 00:52) 

えのみ

ひよっこ毎日見ています。最終回が気になります。
プロレスのポスターだと思いましたが
そんなすごいものだとは全く知りませんでした。
by えのみ (2017-07-28 01:50) 

Rinko

プロレスファンとしては見逃せないポスターなんでしょうね~!
ファンの熱さが伝わります^^
by Rinko (2017-07-28 08:58) 

チャー

ひょっこ 観ています
以前 どなたかのブログで紹介して下さり 面白そうなので見始めました 有村架純さんの素朴な演技に惹かれます
昭和の匂いがプンプンなので ところどころ懐かしい場面もあり 楽しんでいます
なるほど プロレスのポスター 覚えています
(^ ^)
by チャー (2017-07-28 11:28) 

ミムラネェ

こんにちは
有村架純さんは好きなのですが 朝ドラは見ていませんでした~
関根勤さんのものまねで馬場さんを見ていたので 16文キックがスローだと思っていたら 旦那に怒られてしまいました^^;
馬場さんの全盛期のタックを 一度見てみたいと思いました~
by ミムラネェ (2017-07-28 12:24) 

caveruna

私も、ひよっこ見てまーす!
一週間まとめてだけど^^
by caveruna (2017-07-28 12:47) 

johncomeback

人間発電所ブルーノ・サンマルチノは懐かしい。
何十年ぶりに目にしました。それにしても
いっぷくさんの分析はいつもながら鋭いなぁ。
by johncomeback (2017-07-28 16:24) 

Take-Zee

こんにちは!
外人レスラーは悪役。
そんな中、サンマルチノは別格でした。

by Take-Zee (2017-07-28 16:56) 

ヨッシーパパ

「ひよっこ」に、自殺された牧伸二さんを役として登場させたのも驚きです。
by ヨッシーパパ (2017-07-28 18:39) 

ワンモア

こういうストーリと関係があまりない小ネタって大好きです。私はヒコーキネタを見つけるとワクワクします+(0゚・∀・)
by ワンモア (2017-07-28 18:55) 

makkun

「ひよっこ」は奥さんは観ていますが
私はCoCoタン散歩の時間ですので観てません(笑)
by makkun (2017-07-28 19:54) 

beny

 人間発電所サンマルチーノ。懐かしいですね。
by beny (2017-07-29 19:42) 

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