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石橋貴明「お笑いは点数つけるもんじゃない」と語った真意……

石橋貴明「お笑いは点数つけるもんじゃない」と語った真意……

石橋貴明が、「お笑いは点数つけるもんじゃない」とコメントしたことが話題です。『お笑いスター誕生!!』(1980年4月12日~1986年9月27日)という番組をご存知ですか。出場者だった石橋貴明にとって、同番組は、深い思いが今もあるのだなあと思いました。(画像はGoogle検索画面より)



とんねるず・石橋貴明が、1日深夜放送のニッポン放送『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』に出演。

お笑いコンクールの審査員について「絶対やらない」と断言しました。

その理由は、

「やんないですね。笑いは審査するものかい?実際に1位になったから、その人が売れる? 2位とかの人が売れちゃったりするわけじゃん。点数つけるもんじゃないよね」とキッパリ。

「(『お笑いスター誕生!!』では)京唄子さんとか 鳳啓助さんとか(桂)米丸さんとか、多分分かってもらえてなかったもんね。 そりゃ無理だよね。そんな方に18歳の部室でやってるようなことをやって」

「だけど、タモリさんと赤塚不二夫さんだけは何だか分かんないけどおもしろいよって。 あの2人の褒め言葉で調子に乗ってしまったということ」

石橋貴明「点数つけるもんじゃない」お笑いコンクールに違和感

『お笑いスター誕生!!』というのは、とんねるずがプロとしてデビューするきっかけとなった番組です。

出場者が毎回自分のネタを披露し、審査員の評価で合否が決まります。

審査員は、桂米丸、鳳啓助、京唄子、赤塚不二夫、タモリらでした。

10回(週)合格すると、「10週勝ち抜きグランプリ」という「上がり」に到達できるルールでスタートしました。

後半3年間は少しルールが変わりましたが、いずれしても、他者との比較ではなく絶対評価のポイントが基準でした。

ジャンルとしてはオーディション番組とされましたが、実際にはプロのスカウトマンがスカウトするというシーンはなく、すでにデビューしているプロも出場していたため、グランプリを取って目立ちましょうという、プロモーション番組だったと思います。







『お笑いスター誕生!!』で、とんねるずは、「貴明&憲武」というコンビ名で、持ち時間の間にモノマネを披露していました。

どんなネタかというと、たとえば、いきなり当時流行っていたアリババという歌を歌いはじめ、そうすると貴明が次第に険しい表情になリ、「アリでも馬場でもかかってこい」というアントニオ猪木のモノマネをする、という展開です。

まあ、アリと馬場で猪木、というところは笑えますが、しょせん、放課後の掃除の時間、机を後ろに下げて教室が広くなったところで、笑わせ好きがクラスメートを集めて見せる程度のネタですよね。

そんなもんなので、3週までは合格できたのですが、4週目に鳳啓助に「あなたたちって、芸がないのね」とダメ出しをされて落ちてしまいます。

その後、ネタをきちんとまとめて再出場したのですが、その間、島田洋七のB&B、おぼん・こぼん、九十九一、小柳トムらにグランプリの先を越されてしまいます。

今回の石橋貴明の発言は、30年たっても、そのときの重さ、悔しさが忘れられないのでしょう。

実際のところ、ミスター梅介、イッセー尾形、でんでんらのように、10週勝ち抜くのは諦めても、ちゃんとその後芸能界で仕事をしている人もいる一方で、ギャグ・シンセサイザー、パート2、笑パーティー、ちゃらんぽらんなどは、グランプリをとっても、全く名前を聞かなくなってしまいました。

名前を売るための番組なのに、グランプリ獲得が「手段」ではなく「目的」化してしまい、達成したところで力を使い果たしてしまったのかもしれません。

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点数化できることとできないこと


石橋貴明の意図や自覚はともかく、昨今の「合理化」社会は、点数化できないものを点数化する悪い癖はたしかにあるのかもしれませんね。

昔、国立大学は旧帝大(1期校)と地方の国立(2期校)を受けることができたのですが、私のときはすでに、センター試験の前身の共通一次が施行され、大学に入りたければ、文系も理系も語学系も音楽系も美術系も、すべて同一の5教科7科目のテストをクリアしなさい、という決まりになっていました。

これはやはり、生徒の側に立っていないシステムだと私は思います。

「難易度」だけを見て、意欲も能力もない学部を選ぶことがあるからです。

最近の「総選挙」というイベントも、無理に順位付けをする点で「悪しき点数化」かもしれません。

点数化することで、客観的に見るべきことが見えてくる場合もありますが、それにはなじまないものもあるということでしょうね。

たとえば、昨年行われた、『プロレス総選挙』というのは、現役もそうでない人もごっちゃにして、何の基準もなく並べて、「さあ、誰にする」という方式でしたから、私は全くノレませんでした。

余談ですが、同じ趣旨の番組『ザ・テレビ演芸』(テレビ朝日)に出演した、ライト兄弟こと今のダウンタウンが、司会の横山やすしに「TVに出るような漫才じゃない」といわれたのを根に持ったのか、横山やすしが亡くなってからも、松本人志は横山やすしをネタにし続けました。

石橋貴明は、引退宣言したばかりの島田紳助に喧嘩は売っても、すでに亡くなった鳳啓助にそうした態度はとっていません。

このへんの違いも興味深いですね。

お笑いスター誕生!! (1981年) (NTV variety books) -
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nice!(254)  コメント(14)  [編集]
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コメント 14

ヤマカゼ

そういえば、昔作家さんにパンチくらっていたような・・・。
by ヤマカゼ (2018-03-02 23:51) 

ゆりあ

『お笑いスター誕生!!』何回か見た覚えはあるのですが、あまり印象に残ってなくて…^^;
ぎんざNOW!のコメディアン道場の方が良く見ていた印象でした。
確かに、お笑いを点数化するのは難しいですよね。
人によって笑いのツボとかも違ってくると思います。
by ゆりあ (2018-03-03 00:03) 

式条 梨々子

芸能、音楽、芸術はとくに見る人の感性で大きく左右される分野。
100点もなければ0点もない世界。

点数の付けられない物に無理やり点数を付けて
何でも数字化して順位を付けたがる
悪しき文化です。
ランキングシステムもその一つ。
多数派が評価される世の中なんですね。
by 式条 梨々子 (2018-03-03 00:09) 

ナベちはる

点数を付けることが出来ない世界を無理やり点数付けしようとすると、審査員の好みがどうしても入ってくるので公平性に欠けるところがありますよね。

無理して付けなくてもいいのにと思います。
by ナベちはる (2018-03-03 00:51) 

うつ夫

石橋は別にファンではありませんが今回は一理あります。
by うつ夫 (2018-03-03 00:53) 

nikki

コンテストに優勝しても売れない芸人いるしね。

by nikki (2018-03-03 01:11) 

末尾ルコ(アルベール)

石橋貴明「お笑いは点数つけるもんじゃない」と語った真意・・・『お笑いスター誕生!!』は日本テレビ系なのですね。高知でも(笑)日本テレビ系はネットしてますが、この番組は観た記憶がないです。土曜の昼とかに放送してたんですね。土日の午後などは、高知の民放放送局は不規則な番組編成ですので、放送してなかった可能性もあります。
とんねるずは、宮沢りえが出演していた頃の『みなさんのおかげです』はおもしろく観ておりました。前にも書かせていただきましたように、「狂気」というのとはかなり距離があったと思いますが、十分おもしろい番組でした。
そんなとんねるずが、『お笑いスター誕生!!』という番組出身だということもまったく知りませんでしたが、タモリと赤塚不二夫が並んでいるのは壮観ですね。赤塚不二夫がどれだけ日本人のセンス・オブ・ユーモアに貢献したかは言うまでもないことですが、タモリが赤塚不二夫の葬儀で読んだ(紙は白紙だったのですが)弔辞が素晴らしくて感銘を受けたのは記憶に新しいです。あのタモリの美意識は凄まじく、その弔辞の件だけでも、「タモリの感覚は信頼できる」という感じです。

「点数」に関しては、結局のところ、多くの人たちが「分かりやすさ」を求めているために、どうしても「誰にでも明快な点数」を使ってしまう傾向が、しかも近年どんどん強まっている感じはありますね。これは「お笑い」だけの問題ではなくて、そもそも「人間そのもの」が点数で理解できるような単純なものではないというのに、いろいろと数値化しようとしますよね。
そう言えば、とんねるずは松本人志と違って、「ご意見番」ぶったりしないところはいいですね。まあ木梨憲武は芸術家ぶっておりますが(笑)、松本人志の言動には辟易させられるものが多いです。三浦瑠璃という国際政治学者が最近も「北朝鮮のスーパーセル」発言で物議を醸しだしているのですが、以前からこの学者を知っていたわたしとしては、松本の番組に、しかもレギュラー的に出演したというだけで株大暴落でした。

やはり現在の田村正和は心臓に問題があるのですね。それを考慮すると、ドラマとしての出来はさて置き、『眠狂四郎 TheFinal』を観てよかった思います。
わたしは田村正和のテレビドラマを熱心に観ていたわけではないですが、こうした力のある俳優が定期的にドラマへ主演し、しっかりと視聴者を獲得していた時期というのは、テレビドラマ全体の格を上げていた感がありますね。「二枚目俳優としてのイメージを崩さない」というポリシーもにも心意気を感じました。現在はテレビドラマに出演してる俳優たちは番宣のためにいろんなバラエティ番組にかり出されますが、田村正和は滅多にそうした番組へ出なかったイメージもあります(もっとも、わたし自身、バラエティ番組を滅多に観てなかったので、はっきりとしたことは言えませんが)。とにかく、「プロの俳優」でしたよね。まだ過去形にしてはいけませんが。
最近BSで田村正和が若いころの時代劇を放送しているので、ちょっと観てみようかなとも考えております。そういえば、わたしも『孤独のグルメ』を熱烈鑑賞することが決定しました(笑)。山田姉妹の華さんが「今一番好きなドラマ」として挙げておりまして、(これを観ずに、何を観る)と相成った次第です(←わたし、馬鹿なのです、すみません 笑)。

わたしが子どもの頃に好きだった日本人俳優は、石橋正次、松田優作ですが、特に『アイアンキング』という特撮ドラマの石橋正次的に振舞おうとした記憶があります。このドラマの中の石橋正次はウエスタン風の服装でして、テンガロンハットとか、風来坊的・アウトロー的振る舞いとかには憧れました。
松田優作は『太陽にほえろ!』ですごく印象的な、自分が繋がれた手錠のチェーンをチョップでぶち切るシーンがあるのですが、子どもの頃は(鍛えたら、こんなことができるのか・・・)と馬鹿なことを考えていました(笑)。手錠と言えば、猪木と異種格闘技戦をやったレフトフック・デイトンは、手錠を引きちぎったり、「首吊り」パフォーマンスをしたりしてましたよね。あれは何だったのでしょう(笑)。子どもとかが真似したら大変だったのに。あんなもの、よくテレビで放送していたものだと思います(笑)。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-03-03 01:48) 

pn

今やってるなんだっけ?R1とかも優勝者では無く2位が売れるみたいなジンクスが出てきたような。
結局個人の好みの問題ですよね多分(^_^;)
by pn (2018-03-03 06:08) 

johncomeback

いつも拙ブログへコメントありがとうございます。
「熊そば」は熊肉が入った「つけ汁」でいただきます。
「お笑いスター誕生」は観ていましたが、
とんねるずは記憶にありません(-_-)
B&B、おぼん・こぼん、九十九一、小柳トムは
覚えています。特にB&Bの島田洋七は凄いと
思いました。
by johncomeback (2018-03-03 07:29) 

チャー

コロッケさんもこちらからでしたね(^^)
スター誕生 !歌のオーデション番組に対抗したものだったのかな?
どちらも ワクワクして見ていました
by チャー (2018-03-03 09:47) 

makkun

確かに石橋貴明の理屈は
「へ理屈」と感じ取れなくもないですが
「今だから言える理屈」とも思ってしまいます。
順位を付けるのなら同業類の審査員じ無くて
視聴者に募って多さを決めた方が良さそうに思います。
・・それと所属プロダクションの強弱も
多いにあるようにも感じます・・・。
by makkun (2018-03-03 14:04) 

みな

勝ち抜けし続けることが手段ではなく目的になりつつあるのはAKBを見ていればわかる気がします。
AKBの世界では成り立つのかもしれませんが「卒業」してしまえば通用しないかもしれません。

実際、卒業後に芸能界で名前を聞く人は少ないような・・・。
もしかしたら舞台やモデルなど違う世界で活躍しているだけかもしれません。
実際女社長として成功している人もいるようですし。
by みな (2018-03-03 16:29) 

ヨッシーパパ

とんねるずの冠番組がどんどん無くなっちゃいますね。
by ヨッシーパパ (2018-03-03 18:49) 

kiki

年代的にか、とんねるずはほとんど観たことありません。
お笑いに対する感覚は微妙だと思います。
娘が笑っていても、夫や私は面白くないということが多いので、
近頃では、家族でお笑いを見ることがありません(寂しい家族ですww)

by kiki (2018-03-03 20:51) 

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