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高次脳機能障害から驚異の社会復帰へ、脳は壊れても計算はできる

脳は壊れても計算はできる

高次脳機能障害者は障がいが可視化しにくいといわれますが、それは軽度の障がい者の一面であり、実際には一見して深刻な所見はたくさんあります。たとえば、読みはできても書きができない、計算ができない、そもそも書面が見えないなどの困難があります。



しかも、その障がいが複合的にあったら……。

絶望の掛け算ですが、だからといって将来ある人間を、そこで諦めるわけにはいかないのです。

我が長男は、受傷によって大脳基底核を損傷。

計算、運動などを司る機能がすべて壊れました。

箸や鉛筆など、もちろん握ることができませんでした。

また、高次脳機能障害特有の、視覚自体は機能しているのに、対象物を狙い通り見ることができない(視神経と目の回路が壊れている)状態に陥ることがあります。

このヘレン・ケラー並みの状態で、どうやって社会復帰できるのか。

少なくとも、読み書き計算は、生きていく上で、どうしてもマスターしておかなければならない機能です。

子どもですから、そもそもまだそれらを学習する途上でした。

できないままで成人したら、もう会得する機会はないかもしれません。

では、どうすればいいのか。

こうなったら、文明の利器を使って学習をするしかない。

書けないのなら、別の方法で記す。

計算できないのなら、計算してくれる機械の手を借りる。

ということで、使った教材と手製のテキストです。

数字を書く代わりに、ハンコを押すことにしました。

脳は壊れても計算はできる

「6」と「9」は兼用なので、ハンコは全部で9つです。

計算は電卓で。

脳は壊れても計算はできる

ただし、そのままでは使いにくいので、四則演算の指示ボタンは大きく描いたシールを貼りました。

テキストに印刷されている指は、「ここに指を置く」という指示です。

脳は壊れても計算はできる

電卓を見たり、ハンコを探したりして、テキストから目を離すと、高次脳機能障害者はもともとどこを見ていたのかわからなくなってしまうのです。

そこで、あらかじめ自分の指を置くことで、テキストから目を離しても、見失いを防げるようにしました。

脳は壊れても計算はできる

これによって、四則演算、さらに分数も学習することができるようになりました。

障害があっても、道具を工夫することで療育の道筋を掃き清められることもある、ということです。

今回は、発達障害療育施設の教員の発案に基づき、妻がテキストを自作しました。

知的障害、視覚障害、身体障害といった人々にも、何らかの形で応用していただけるやり方ではないかと思い、披露させていただきました。

受傷時は、生後5ヶ月相当という絶望的な重度障害でしたが、「奇跡」など最初からあてにせず、コツコツリハビリ療育を積み重ねたところ、6年目で何とか「軽度」まで「回復」しました。

あと1年半(高校入学)で、健常の世界に復帰させてやりたいと密かに思っています。

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ふわふわのホイップクリームがたっぷり


今日、あなたの耳元でササヤキたいおやつは、『北海道ミルクホイップメロンパン』(神戸屋)です。

北海道ミルクホイップメロンパン

神戸屋の北海道シリーズのひとつ。

北海道ミルクホイップメロンパン

メロンパンの中に北海道産牛乳を使用したホイップクリームが入っています。

北海道ミルクホイップメロンパン

メロンパンは表面にビスケット生地を乗せたごく普通のメロンパンです。

ビスケット生地はしっかりした厚みがあります。

ビスケット生地以外のパンは、ちょっとモサモサ感がありますね。

でもふわふわのホイップクリームがたっぷり入っているので、気になりません。

クリームは軽めの食感ですが、甘くて量も多いので満足感があります。

甘党、洋菓子好きの人におすすめしたいパンです。

がんばれ朋之!18歳―植物状態からの生還「265日の記録」

がんばれ朋之!18歳―植物状態からの生還「265日の記録」

  • 作者: 宮城 和男
  • 出版社/メーカー: あけび書房
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 単行本

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nice!(304)  コメント(21)  [編集]
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コメント 21

JUNKO

素晴らしい進歩ですね。ご両親の工夫とアイディアがさらに不可能を可能にすることでしょう。人間の生命力の偉大さを思います。
by JUNKO (2017-06-13 20:20) 

kohtyan

ご両親のご努力、工夫、ご子息の頑張り、素晴らしいです。
他の高校生と変わらぬ学校生活が過ごせること信じています。
by kohtyan (2017-06-13 20:25) 

末尾ルコ(アルベール)

高次脳機能障害から驚異の社会復帰へ・・・ご長男様のための数限りないご工夫とご実践、いつも大きな感銘をいただきつつ拝読しております。

>何らかの形で応用していただけるやり方かではないかと思い、披露させていただきました。

今回ご紹介いただいた方法そのものが多くの方に資するものだと想像しますし、それにも増して、そのご工夫の発想力とエネルギーに大きなインスピレーションを与えていただいております。いっぷく様と奥様のご努力には、わたしなども、「どんな状況においても、必ず何らかの方法を見つけ、自分たちで実践してみる」という、とても大切なことを教えていただいております。多くの人は、病気や心身の不調に直面すると、たいがい既成の医療などに縋りっぱなしになってしまうものですが、「自分でできること」は探せば無数に出てくるはず。そんな大切なことを実践しておられる姿を読ませていただけることに、いつも感謝です。

>あと1年半(高校入学)で、健常の世界に復帰させてやりたいと密かに思っています。

(ぜひ)と、いつも念じております。

『北海道ミルクホイップメロンパン』・・・「北海道」という固有名詞は、大概の場合に(美味しそう)という感覚を呼び覚ましますね。この商品も、「ミルクホイップ」の上に「北海道」が冠されているのが効いているようです。ホイップクリームがたっぷりですね。苦いコーヒーと相性がよさそうです。

やはり猪木VS大木は特別な試合ですね。「これぞ日本の名勝負」という感じもします。しかしこの試合の前後のエピソードについてはあまり知らず、昨夜くださったコメントはとても興味深い内容でした。ありがとうございます。

>頭突きもなにか悲しげな顔で正面から重かったですね。

なるほど。わたしはついつい「猪木の美」などを中心に観てしまいますが、多角的な観点から深く読み取ることのできる試合なのですね。あまりに複雑な思いがありながら、二人ともあくまで過剰に走らず、抑制を保ちながら、しかも十分に感情はぶつけ合う。凄い試合ですね。今後も繰り返し観ていくこと間違いなしです。
今のプロレスは(←ついつい比較 笑)、よく「どつき合い」という形で「感情表現風」のアクションをしますが、わたしはあれが苦手で、どうにも馴れ合いにしか見えません。猪木VS大木における大木の頭突きは、「どつき合い」とは対極の、人間同士の本当の感情のぶつかり合いを感じさせてくれます。
でもその後、韓国では引き分けて、次にワールドリーグで大木が勝って星を分け合い1勝1敗1分にしているので、なーんだ、引っ張るのか感はありましたが。
それにしても馬場・猪木の駆け引きは凄まじいものがありましたね。実は猪木VS大木もわたしはリアルタイムで観たわけではなくて(とほほ)、猪木VSロビンソンの頃はさすがにリアルタイムでしたが、まだ新日の放送はやっておらず(とほほ)、しかし馬場が大木ロビンソンにランニング・ネックブリーカードロップであっさり勝った試合はとても印象的でした。馬場派の父は大喜びしてましたが(笑)。今考えると、両試合共実に身も蓋もない勝ち方で、当時の猪木ファンの歯ぎしりが聞こえてきそうです。わたしはまだ猪木ファンではありませんでした(笑)。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2017-06-13 20:34) 

pn

正直漢字はそこそこ読めるけど書けませんが、違う問題ですね(^_^;)
by pn (2017-06-13 21:31) 

チナリ

こんばんは。

記事を拝見させていただいて、いっぷくさんご夫婦のお子さんを思う気持ちとアイディア、そしてお子さんご自身の努力があって実を結ばれたのだと思います。

決して諦めないからこそのすばらしいアイディアですね。

やはり何事も諦めてはいけないということを考えさせられました。

1年半という長いようで短い期間の中で、他の方々と変わらず高校生活を送られることをお祈りしています。、

by チナリ (2017-06-13 22:21) 

nikki

計算は、電卓があるではないかと、
読んでいるときに思っていたらその通りでした。

健常への復帰うまくいくとよいですね。

by nikki (2017-06-14 00:16) 

うつ夫

障がい者になったら最後、税金の無駄遣い呼ばわりは何とかならないものでしょうか。
by うつ夫 (2017-06-14 00:29) 

ナベちはる

ご夫婦のアイデアやご本人の努力しだいで、「最初から諦めなければここまで行ける」ということが伝わってきました。

このまま、復帰まで行けますように…!!
by ナベちはる (2017-06-14 00:35) 

yamatonosuke

メロンパンもホイップも好きなので、
どれくらい甘いか試してみます〜
by yamatonosuke (2017-06-14 01:08) 

Rinko

こんなにきめ細かいご両親のサポートの甲斐あっての回復ですね。
それにしても、毎回アイディアが素晴らしい!!
1年半後、きっと復帰が叶いますよ!応援しています^^
by Rinko (2017-06-14 08:25) 

アールグレイ

いっぷくさんの、子供さんへの深い愛、情熱を感じ
胸に沁みます。
あきらめずに、試行錯誤しながら働きかけることって大切ですね。
すごいなぁといつも思います。
メロンパン、最近食べていないので食べたくなりました^^
by アールグレイ (2017-06-14 08:59) 

kou

自分は高齢関係の仕事ですが、今年に入りある国家資格を取得しました。その課程で、演習や受験勉強を通じて障害者や児童に関する多くの事を学びました。
年齢はいってますが、将来的にはその方面での仕事も視野に入れてます。勉強になりました。
by kou (2017-06-14 09:00) 

馬爺

偉いですね~地道な努力が実を結ぶんですね、高校へ行かれれば努力も報われますね、頑張ってくださいね。
by 馬爺 (2017-06-14 11:36) 

johncomeback

創意・工夫、何よりもお子様への愛・熱意に感心させられます。
by johncomeback (2017-06-14 12:00) 

ちんぐるま

あと1年半ですか… 密かに応援してますね。
できれば、手書きの「q」のハンコが欲しいな。
by ちんぐるま (2017-06-14 14:09) 

muku

色々な知恵をつかってあげることが大事なんですね。
親の愛を沢山受けることが出来るお子さんが羨ましいです。
by muku (2017-06-14 16:01) 

ゆきち

できないなら別の方法で、既成概念にとらわれず一つずつ積み重ねられて行かれる工夫と努力に敬服いたします。普通の高校生活が送れることを心から願います。
by ゆきち (2017-06-14 17:10) 

Take-Zee

こんばんは!
またまた、美味しそうなパン。
家内とさがしてきましょう!

by Take-Zee (2017-06-14 19:49) 

makkun

いっぷくさんご夫妻の協力と
進歩に対する息子さんの限りない努力に
アタマが下がる思いです。
知恵・努力・想像力の賜物だと思います・・
ウルウルしてしまいましたです。
by makkun (2017-06-14 20:02) 

たじまーる

いっぷくさんの息子さんへの愛情が
とても伝わって来ます。
絶望の中でも諦めない前向きな姿勢には敬服させられます。
by たじまーる (2017-06-14 20:10) 

ミムラネェ

こんにちは
読ませていただいている私たちには
いっぷくさんの愛情と行動が なにより信じられる軌跡です^^
by ミムラネェ (2017-06-15 11:15) 

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