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ケンタロウ受傷6年で思う高次脳機能障害者介護のデリケートな心

ケンタロウ受傷6年で思う高次脳機能障害者介護のデリケートな心

今日は、以前ケンタロウ氏について書いた記事の参照数が上がっていたので、何かあったのかなと思ったら、出演していた番組にメッセージを送っていたそうですね。メッセージには「絶賛リハビリ中」と記されていますが、介護するご夫人のご苦労察するにあまりあります。



2012年2月4日深夜、ケンタロウはオートバイを運転中に、首都高速道路外苑出口のカーブを曲がりきれず、6メートル下に落下。

「頭部骨折などの重傷を負った」と報じられました。

6メートル下に落っこちてよく生きていられたなあ、「重傷」ではなく「重体」ではないかと私は事故当時思いましたが、その見立ては当たっていたのではないでしょうか。

その後、母・小林カツ代さんの1周忌に車椅子で出席したものの、目以外は隠されており、本人が話したり動いたりはしていないことが報じられました。

『女性自身』(2月17日号)より
『女性自身』(2015年2月17日号)より
ケンタロウ、車椅子で一周忌に出席した高次脳機能障害の状態は?

おそらく、本人は自分の体をコントロールできる段階ではなく、介護者が強引に車椅子にくくりつけたのでしょう。

気になるのは、ケンタロウについての報道は「高次脳機能障害」となっているのですが、少なくとも事故直後は「遷延性意識障害」ではないかと私は見ています。

自力移動ができない、自分で食事ができない、意思の疎通ができないといった要介護5、一級身障者の「植物症」状態が3ヶ月以上続くと、それは遷延性意識障害といいます。

そこから、今は人の手を借りて少し歩けるところまできたそうですから、かなり重度の高次脳機能障害に「回復」したのでしょう。

今日はツイッターで「ケンタロウ」で検索したら、30ツイート以上出てきました。

バイク事故で療養中の料理研究家のケンタロウ氏
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1524373335/-100







番組に送ったというケンタロウのメッセージ。

水をさすようですが。これはご夫人が考えられたのでしょう。

もともと遷延性意識障害状態で、現在も人前に出られない高次脳機能障害者が、こんなメッセージを書けるとは考えにくい。

ご夫人の心中察するにあまりあります。

重篤な事故にあったときは、受傷したご本人はもちろん大変だと思いますが、私の立場として強調しておきたいのは、介護する立場の人も大変なのだということです。

上のまとめサイトの中には、「絶賛リハピリ」という書き方を突っ込んでいる人もいるのですが、ぜひそうした苦労とデリケートな心中もご理解いただきたいですね。

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不幸はそれぞれ質が違う


私の経験ですが、たとえば、私のイトコは、「○○(私の名前)も大変だろうけど、みんな何かしら大変なんだから」などと善意のつもりで、繰り返し私の神経を逆なでする「励ましのメッセージ」をLINEでよこします。

おいおい、妻子が意識不明の重体で全員重い後遺症、長男はいったんは遷延性意識障害と同列の経験を世間「みんな」がしてんのかよ!

と、私はイトコのデリカシーの低級さに失望しました。

もっとも、そのイトコ自身は、決して苦労知らずということではないのです。

事業場の火災を経験(ただしけが人ゼロ)して億の借金をこさえたり、がんで甲状腺を全摘したり、母親や夫や妹が早逝したりしていて、人並み以上に不幸は経験しているのですが、残念ながら、中途障碍者を家族に抱える介護だけは経験がないので、その苦労がどうしても理解できないようなのです。

どちらが重いとか、軽いとかではなく、質の違いだと思いますが、もし身近な人が亡くなった場合、亡くなってしまえば精神的なケアは別としても、そこで終わりです。

が、障碍者の介護生活は、受傷から始まるんです。

その違いが理解できないんですね。

死ぬことが一番の不幸。死んでないからいいだろうという単純な考え。

苦労人の身内をしてそうですから、世間一般の理解度など私は全く信用していません。

私の妻子の受傷時、途方に暮れた私は同じような立場の人をネットで探しまわり、面識もないのにメールで相談したとき、親切にいろいろ教えてくださったのは、たこつぼ型心筋症による低酸素脳症で、突然遷延性意識障害となったご夫人を10年介護されている福寿草さんです。

遷延性意識障害の妻を支えて-ウェブリブログ.png

http://toshiake.at.webry.info/より

『究極の愛について語るときに僕たちの語ること』遷延性意識障害の真実

福寿草さんは、ご夫人の介護をされて、人生観がすっかりかわってしまったそうです。

神社巡りが好きだったが、妻がひどい目に合わされたから行かなくなった
腹の底から笑えなくなった
好きだったプロ野球も以前のような情熱はわかない
若い女性にも興味がもてない
妻が障がい者になったから離婚する、という発想はない
将来が不安だ
今まで泣かなかったが、それはあまりにも過酷な現実をこなしていくことで精一杯だから


おおむね、わかります。

でも、私はまだ甘いですね。

若い女性については、一応興味あります(笑)

それと、私は特定の信仰はないので、神社仏閣に普段から願い事をしていたわけではなく、したがって自分のことで怨みようがないので、とくに今も抵抗なく参拝しています。

ただし、「ほしのもと」の先祖については大いにうらんでいます。

そういう立場の者に、絶対言ってはならない禁句もお教えしましょう。

神様は乗り越えられる試練しか与えない

中途傷害のお子さんはあなたを選んで生まれてきた(中途傷害の配偶者はあなたを選んで結婚した)

「言ってはならない」と禁じる以前に、そもそもそういう世界観の持ち主は、気持ち悪い人だと私は思います。

ま、これもひとりよがりの善意なんでしょうね。

いずれにしても、ケンタロウ夫人の介護生活はこれからも続きます。

思いつめないで、頑張って欲しいと思います。

ケンタロウのいえ中華 ムズカシイことぬき! (講談社のお料理BOOK)
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ナベちはる

>神様は乗り越えられる試練しか与えない
たまにこういう書き込みを見かけたりするのですが、書き込んでいる人は「他人事だから書けること」なのだなと思います(苦笑)
by ナベちはる (2018-04-23 00:28) 

犬眉母

高次脳機能障害自体が理解されにくいから、
ましてや介護者への理解も十分ではないのかもしれません。
by 犬眉母 (2018-04-23 00:49) 

末尾ルコ(アルベール)

ケンタロウ受傷6年で思う高次脳機能障害者介護のデリケートな心・・・重い病気も人間にとっての大きな脅威ですが、重大な事故は本当に辛い状況を生み出してしまうものですね。特に交通事故は、(あの時、ほんの少し気を付けていたら)という後悔が容易には去らないことが多いものだと思います。ほんの少しの注意で、人生が暗転してしまう。重大な事故は本当に残酷なものです。
ケンタロウという方についてはほとんど知りませんでしたが、事故から6年ですか。事故当時から現在までのご夫人の心の葛藤、苦悩・・・それはとてつもないものでしょうね。事故、そしてその結果としてのご自分の夫の状況を精神的に受け入れることも困難な状況の中、すぐに介護という現実の生活が始まってしまい、現在、そして今後も続いていく・・・どこかで「救い」は必要ですが、軽々に「美談」にできるような人生ではありません。

>「○○(私の名前)も大変だろうけど、みんな何かしら大変なんだから」

父が亡くなった時、母はまだ現役の小学校教員でしたが、約3年は鬱に近い状態が続きました。それでも仕事へは行っていましたが、父が亡くなってからもう半年くらい後には同僚から、「いつまでもくよくよしても仕方ないでしょう」的な言葉がかかるようになったといいます。わたしは個人的には面識のない母の同僚を憎みましたね。
まあしかし、世の中デリカシーにない人たちの方がずっと多いです。それぞれの人間の置かれた状況を細かに想像することができず、適当な一般化で理解したつもりでいる。それのみならず、その出鱈目な理解を当事者に対して、口に出して言ってしまう。こうした人たちの精神構造に信を置くことはとてもできません。

>絶対言ってはならない禁句

わたしもこの2つのフレーズ、あるいはこれらに類する感がを持っている人たちとは絶対に親しくお話しないようにしています。こうした考えってもう、「目茶目茶の、出鱈目」ですよね。いつも、(よく正気でこんなこと言えるな)と思うのですが、言う人はやはりけっこういますよね。困ったものです。

わたしは肩関係はまずまずなのですが、腰関係が最近ようやくまともに近くなってきた感じで、1~2年前はかなり酷かったです。たいしたことではないのですが、どうやら物を持つ時などに左人差し指に負担を掛け続けていたようで、多少変形していつも痛だるい感覚があります。それらだけでなく、体の各所、エクササイズを含め、いろいろ試してみて改善したいところですが。まあ「万全な体調はあり得ない」と、ある程度達観するところも必要だとも痛感しています。

コブラは、あれは酷いですよね。何段階にも渡って(笑)、酷いと思います。まずコブラ本人が、どうしてあの状態になるまで太り続けたのかという点。リタイアしたプロレスラーの中でも、コブラほど極端に変わってしまったのは珍しいですよね。ブル中野が減量手術までして現在の体型になったのとは真逆です。まあブルとコブラではもともと根性が違うのでしょうが(笑)。
さらに段階を追えば(笑)、あの姿になったコブラに試合をオファーしたこと、それを受諾したコブラ、そしてそうした内容を含めやすくないチケットを購入して観に行く観客・・・と、酸くなくとも4段階の、「あってはならない」が「あった」と分析(笑)します。

統計がどこまで正確かどうかは分かりませんが、米国人に極端な肥満が多いのは確かではないかと思います。「欧米国」という括りの中でも、やはり米国は食習慣の影響が大きいのではないでしょうか。米国に住んでいると、白人でも黒人でも極端な太り方をしている人がよくいますよね。ジャンクフードのクオリティの問題もあるでしょうが、とにかく米国のレストランなどでも、平均的な摂取量が日本とは格段に違います。(え~、これを一人で食べるの?)というくらいの量が出てきます。もちろん白人や黒人は身体のサイズが日本人とは違いますので、一概には言えませんが、それにしても多いと思います。ふと思い出しましたが、極端な例ながら、マクガイア兄弟の体型に近い人(まあ、あそこまではいきませんが 笑)、米国では男女ともに少なからず見かけると思います。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-04-23 02:23) 

チャー

人の大変さは 秤にかけることはできません 他人がどうこう言うことではありません 一人一人 心を痛めていることは違い重さも違います
ケンタロウさん 良かったですね 以前西城秀樹さんのリハビリの様子がテレビで観たことがあります 私はあの西城さんの姿を見て勇気を頂きました

冷やし麺 血糖値の上昇を防ぐには 炭水化物(糖質)と同様 ビタミンB1や食物繊維 ミネラルを一緒に摂るといいですよ 冷しゃぶサラダがいいですね 夏は 鰻〜(^^;)
by チャー (2018-04-23 08:02) 

Rinko

カツ代さんのお料理本を持っているので、それを見るたびにケンタロウさん、どうしてらっしゃるんだろう・・・って思っていました。。。

by Rinko (2018-04-23 08:15) 

ありこ

この手の話題は少しでも「推測」を交えるべきじゃないと思うんですけど。
あなたの文章には何らか「思い上がり」のようなものを感じます。
by ありこ (2018-04-23 09:14) 

little_me

ケンタロウさん、昔からファンで昨日の男子ごはんも見てました。
今までいっぷくさんも取り上げられてる週刊誌の
情報だけだったから、本人からのメッセージに涙でした。
でも奥様がかかれた可能性もあるのですね。
実際の病状が今どの程度なのかが気になります。
ずっと待ってるけど、テレビへの復帰はもう難しいのかな。
by little_me (2018-04-23 17:06) 

まゆみっふぃ

ケンタロウさんのレシピ好きでした。
いつか復帰されることを祈っています。
by まゆみっふぃ (2018-04-23 17:46) 

kou

ケンタロウさん、ゆっくりマイペースでリハビリを進めてほしいです。復帰、待ってます。
by kou (2018-04-23 18:23) 

ヤマカゼ

一言では言い表せない深い苦労を感じますね。

by ヤマカゼ (2018-04-23 21:13) 

nikki

大変ですよね。
by nikki (2018-04-23 22:06) 

pn

うん、神はいないですから。
6年ですか。バイク乗りとしては他人事ではないので何をどう言えばいいのやら。
by pn (2018-04-23 23:19) 

sana

ケンタロウさんのメッセージ、偶然テレビのチャンネルを変えているときに見ました。
そんなに重い障害を背負われていたとは。
でも現在は人の手を借りて少し歩けるとのこと。よかったです。
うちは親が両方とも寝たきりになるまで介護しましたので、車椅子に乗れるぐらいとか、少し歩けるはどんな感じか多少はわかります。

誰でも何かしら苦労がある、というのは一般論で‥
苦労知らずに見えてる人でも表に出ていない苦労がある可能性は考えなきゃいけないのかなと思います。
いっぷくさんのような人に言うには、あまりに‥

しかし、こういう無神経さというか想像力の不足?は時々見受けます。
自分の分かる範囲を超えることを見ようとしていない、といいますか。
禁句を教えておいてあげるのは良いことでしょう。
by sana (2018-04-24 00:42) 

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