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くずもち(池上本門寺)、久寿餅(川崎大師)、葛餅の違い

くずもち

「くずもち」という同じ商品名でも原材料が違う……。知られている話かと思いましたが、知恵袋には同じような質問がいくつかありました。「くずもち」と呼ぶのに、実は「葛餅」(←本葛)ではなかったという話です。川崎大師の「くずもち」は、以前ご紹介したことがありますが、今日は池上本門寺の「くずもち」もご紹介したいと思います。


毎年、初詣参拝者のベスト×が発表されますが、ベスト3はいつも決まっています。

たぶん今年も

1位:明治神宮(東京都)
2位:成田山新勝寺(千葉県)
3位:川崎大師 平間寺(神奈川県)

なんですよね。

例年だいたい300万人ぐらいですか。

それに比べると、桁が一つ落ちるのですが、私の地元の池上本門寺も、15万人ぐらい参拝者をカウントするようです。

池上本門寺全景

で、川崎大師池上本門寺には、共通した名物があります。

それは、「くずもち」です。

参道には有名な「くずもち」屋さんが何軒かあります。

川崎大師は、仲見世通りの「住吉」が有名ですね。

ここでは、「くずもち」を「久寿餅」と表記しています。

動物や星の形に切り取った久寿餅
動物や星の形に切り取った久寿餅が子どもに人気です。

梅干つきお汁粉
お汁粉もあります。梅干つきが特徴なのかな。

「葛餅」ではなく「久寿餅」としているのは、本葛を使った「葛餅」とは別のものだからです。

小麦粉を練って水にさらすと、でんぷんと、植物性たんぱく質であるグルテンに分けることができますが、そのでんぷんが小麦でん粉といわれるもので、小麦でん粉を1年貯蔵して蒸し固めて作ったのが「久寿餅」だそうです。

小麦でん粉は、たとえば馬鈴薯澱粉に比べて離水が少ない(吸水性がいい)ので、ソフトな食感の生菓子である「くずもち」を作りやすい材質なのだと考えられます。

(参考)
小麦でん粉の特徴

一方、池上本門寺は、参道に2軒、東急線池上駅前に1軒有名な店があります。

私が今回購入したのは、その駅前の店である「浅野屋本舗」の「くずもち」。

浅野屋本譜のくず餅包装

浅野屋本舗の「くずもち」も、住吉と同じ小麦澱粉由来です。

ちなみに、他の2店は「くず餅」と表記しています。

浅野屋本舗の「くずもち」には、「小麦の澱粉を発酵させ蒸したもので、独自の匂いと酸味があります。変質や腐敗の為ではありません」との説明書きが同封されています。

浅野屋本譜のくず餅
きなこの袋は「くずもち」ではなく「くず餅」になってますね

味は、同じようなものですが、浅野屋本舗のほうが、住吉に比べて、より固くて色も味も濃厚に感じました。

「くずもち」の、独自の歯ごたえと酸味を、よりはっきりと体験できます。

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私は、「くずもち」というと、池上か川崎の「くずもち」店で買っています。

スーパーでも、「くずもち」を名乗る安い商品はありますが、増粘多糖類(ゲル化剤)でコシを作っていて、食べる気がしません。

まあ、好みなので、それでもいいという方もおられるから、商品化されているのでしょうけど……。

本来なら、「くずもち」と名乗りなから「葛餅」でないのは、「コピー食品」といってもいいのではないかと思いましたが、その製法や商品化の経緯は、「葛餅」とは別に「小麦澱粉餅」独自のものがあるようです。

そもそも、読んで字の如くの本葛由来「くずもち」を売っているのは、今や関西以西の一部の地方だけで、もはや「くずもち」イコール「小麦澱粉餅」といってもいいほどです。

現代は物流事情が格段によくなっていますし、「くずもち」は常温保存食品なので、たとえば奈良の本社で作って、翌日東京販売店で売る、ということも不可能ではないと思うのですが、私は見たことありません。

たとえば、都内で、池上本門寺参道とともに「くずもち」で有名な、亀戸天神近くの和菓子店「船橋屋」も、やはり小麦澱粉由来です。

くず餅プリンなんていう商品もあるんですね。

ぜひ、東京で生活しながら、読んで字の如くの「葛餅」も食べ比べてみたいものです。

葛もち詰め合わせB

葛もち詰め合わせB

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