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早坂暁の訃報で『日本一の裏切り男』を思い出す

日本一の裏切り男

早坂暁(小説家、脚本家。1929年8月11日~2017年12月16日)の訃報が話題になっています。芸能ニュースでは、代表作として『夢千代日記』『花へんろ・風の昭和日記』などが取り沙汰されていますが、昭和作品の好きな私は、『日本一の裏切り男』を挙げたいと思います。(画像は『日本一の裏切り男』から)



『日本一の裏切り男』(1968年、東宝)は、タイトルから察することができるかもしれませんが、植木等が出演する「日本一シリーズ」のひとつとして数えられる作品です。

ただ、30本作られた植木等、およびクレージーキャッツの出演した「東宝クレージー映画」の中では、異色の作品といわれています。

どう異色かといいますと、東宝クレージー映画シリーズは全体を通して、植木等の演じる、有言実行型C調キャラクターが、明るく作品を引っ張る展開でした。

が、今回の『日本一の裏切り男』に限っては、植木等、ハナ肇、浜美枝という三者のトリプル主演が、戦後20数年間を舞台に、どん底からの復興を、綺麗事抜きで、裏切り合いながらたくましくしたたかに生き抜くブラックコメディーに仕上がっているのです。

日本一の裏切り男

冒頭から、特攻隊で死ぬ覚悟だった太郎(植木等)が、飛行機が出たその瞬間に終戦になったり、太郎に操を捧げて結婚を諦めた日見子(浜美枝)が娼婦になって最初の客が太郎だったり、太郎の上司だった武(ハナ肇)が闇市のボスになったり、昭和21年2月の「金融緊急措置令」や「日本銀行券預入令」で、一夜にして貨幣価値が変わり、太郎は床屋(いかりや長介)から「紙くずだよ」と紙幣を突き返されたりなど、いささかデフォルメはありますが、戦争でいかに当時の国民が翻弄されたかを描いています。

その後も、朝鮮戦争、昭和元禄で3人の人生は大きくアップダウンを繰り返していきます。

日本一の裏切り男

どん底日本の復興は、清濁併せ呑むことで成立したのだとする、反戦作家・早坂暁のモチーフが深いなあと思いました。

なお、本作は、名古屋章、熊倉一雄、渡辺篤、常田富士男、小沢昭一、牟田悌三、古今亭志ん朝など、東宝クレージー映画唯一の出演となる多くの豪華脇役が顔を揃え、早坂暁作品を盛り上げています。

アメリカ映画『フォレスト・ガンプ』よりも26年も前に作られた史実的ストーリー。

おすすめできる作品です。

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南蛮渡来のカステーラと同じ材料の洋菓子的和菓子


今日のオヤツは、佐賀銘菓の『丸ぼうろ』(大坪製菓)です。

丸ぼうろ

小麦粉を主原料に、鶏卵、もち米、水飴、蜂蜜などを加えて焼き上げたものです。

丸ぼうろ

雰囲気が、ポルトガルから来た長崎のお菓子といった趣だなあと思ったら、やはり南蛮渡来のカステーラと同じ原料が、佐賀では丸ぼうろとして伝えられたそうです。

表面は、普段口にするカステラよりも硬いのですが、中はふんわりしっとりした食感です。

丸ぼうろ

丸ぼうろは、色々な菓子メーカーで作っていますが、明治37年創業の大坪製菓では、国内産、それも九州産の小麦を使って差別化をはかっています。

大坪製菓の公式サイトによると、丸ぼうろは、ANAファーストクラス機内食に採用されたそうです。

カステラは、いかにも洋菓子的ですが和菓子なんですよね。

ということは、丸ぼうろも洋菓子的和菓子。

日本茶でもコーヒーでも紅茶でも合うと思います。

いかがですか。

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nice!(257)  コメント(15)  [編集]
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コメント 15

nikki

もう平成も終わろうとしているので、昭和の人もなくなっていきますね。
by nikki (2017-12-19 01:00) 

末尾ルコ(アルベール)

『日本一の裏切り男』・・・おもしろそうですね。この作品も早めに鑑賞したいです。早坂暁クラスの人物が亡くなれば、本来はもっとメディアで大きく扱われるべきですが、昨日もテレビは「貴乃花問題」花盛り。確かに今は、「日馬富士棒鋼問題」だったはずが、すっかり「貴乃花問題」にすり替わってますね。そしてもうずっと以前からの傾向ですが、日本のメディアは日本の文化芸術に大きな貢献をしてきた人が亡くなった時でも、まともな追悼をしない。この辺りはフランスや米国とは大違いです。「人間」そのものを愚弄していると思います。誰かが亡くなった時、その代表作として見当外れの作品を挙げることもしょっちゅうです。
いっぷく様のお記事のおかげでクレイジー映画も少しずつ鑑賞しておりますが、本当に「大人のコメディ」として愉しんでいます。当時の社会や世相がしっかり織り込まれており、「笑い」の内容も普遍性があり、近年のクドカン作品のように「小ネタ」に逃げることもない。チャップリンやバスター・キートンのコメディに繋がる内容がとても心地いいですし、安定した画面作りも安心して鑑賞できる源となっています。そして『日本一の裏切り男』は「ブラックコメディー」作品だとのこと。ますますそそられますね。
ブラックコメディーという極めて高度な知性を必要とする表現ジャンルも今の日本には縁遠いものとなっており、巷では幼稚な「なんちゃってお笑い」が大繁殖しております。相方をどついたりディスったりすれば、「ブラック」だと勘違いしている芸人がおりますが、「ブラック」はまず広範な社会的知識を必要としており、さらにその上に高い知性と感性が要求されます。『日本一の裏切り男』、ぜひ鑑賞してみたいです。

『丸ぼうろ』・・・近年はさほど食べる機会はありませんが、カステラって美味しいんですよね。牛乳と一緒に食べると最高です。『丸ぼうろ』も牛乳と一緒にいただきたいですね。水飴、蜂蜜が入っているお菓子はたいがい美味しくなるような気がします。子どもの頃は瓶入りの水飴をちょいちょい食べていました。蜂蜜は何と言っても、健康にもとてもいいのですよね。フランス人のフェノン(仮名)もいつも推奨しております。でもいい蜂蜜は少々お高いんですよね。

健康興味を食品や健康情報は、私もかつて、自著やブログで抗がん健康食品の業者、肯定派たちと戦ってきました。
もちろん業者やメディアは悪いわけですが、一部の患者やその家族は、「溺れる者は藁にもすがる」で、その人たちを救いの神と信じてしまうので、批判する私が悪者として攻撃されることを何度も経験しました。情弱というのは自らの首を絞める狂気につながるのだなと思いましたね。

バイオラバーの件は酷いお話ですね。そしていっぷく様がおっしゃるように、「騙される情弱者」たちがうようよ存在することで、インチキ商売も後を絶たない状態になっています。これは健康・医療の件だけでなく、「どう考えてもインチキの儲け話」などに騙される人たちが後を絶たないのも同様の現象と言えますね。

>身につけたりこすったりすることで、遠赤外線が出て、がんだけでなく電磁波被害も予防できると断言

こういうのを信じる人がごまんといるので本当に困ります。インチキ商売に騙される人たちというのは「被害者」ではあるけれど、彼らが騙されることでインチキ商売を助長しているという点では、結果的に「協力者」になってますよね。インチキ商売の熱烈な信者に夏てしまう人たちなどは、実質的には反社会的存在になっていると思います。そしてもちろんのこと、「著名人の協力者」は許し難いですよね。もっと法的にも社会的にも厳しく処するべきだと思います。怪しげな商品のCMにヌケヌケ出演している有名人もかなりおりますからね。詐欺師たちにいくら説教しても無駄でしょうが、「騙されやすい情弱者」たちは、少しずつでも減らしていきたいところです。  RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2017-12-19 01:51) 

pn

タイトルは裏切りだけど裏切られてる事もあるのね。だましだまされ生き抜いて行く、戦後復興はきれい事だけじゃ語れないんだろうな。
by pn (2017-12-19 06:12) 

斗夢

早坂暁は脚本家でよく目にしました
by 斗夢 (2017-12-19 06:31) 

kou

昭和の映画はタイトルや主題歌がストレートでわかりやすく、好きです。
by kou (2017-12-19 07:37) 

Rinko

丸ボーロは好きです^m^ 食べたくなってきました♪♪
by Rinko (2017-12-19 07:53) 

チャー

植木等さん
明石家さんまさんとなんとなく 似ているような?(^^) ちょっといいかんげんだけれど笑いは
計算してしっかり!
ボーロ 機内食(^^)u
by チャー (2017-12-19 09:15) 

johncomeback

「日本一の裏切り男」ですか、存じませんでしたが面白そうですね。
ハナ肇も好きだし、DVD借りて観てみようかな。
丸ボーロというと黄色で小さな球体のお菓子が思い浮かびます。
by johncomeback (2017-12-19 10:54) 

Take-Zee

こんにちは!
出演者の名前はみんな、いませんね。
それだけ自分も年取ったわけですね。

by Take-Zee (2017-12-19 16:17) 

アールグレイ

夢千代日記、懐かしいです。
浜美枝さんですか、かわいらしいお姿。
まるぼうろ、素朴な味で美味しいですよね^^
by アールグレイ (2017-12-19 16:20) 

ヨッシーパパ

子どもの頃の映画と言えば、寅さんかドリフかクレージーキャッツでした。^_^
by ヨッシーパパ (2017-12-19 18:41) 

little_me

丸ぼうろ、素朴で美味しそうですね^^
先週、孤独のグルメのアマゾンプライムの記事の時に
今は入るつもりはないとコメントしたと思うのですが
うっかりお試し入会してしまいました(^^;
by little_me (2017-12-19 20:57) 

gardenwalker

こんばんは
私の少年時代はドリフ全盛期でしたので
クレージーキャッツは過去の人って感じでした
by gardenwalker (2017-12-19 22:20) 

makkun

「日本一の裏切り男」は観ましたが
あのような大笑いの出来る映画が無くなってるのは
とても寂しいものですね~(^^♪

by makkun (2017-12-20 15:14) 

そらへい

「日本一の裏切り男」
ストーリーもさることながら、
出演者の顔ぶれがいいですね。
見てみたくなりました。
by そらへい (2017-12-20 22:32) 

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