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西村晃『幕末太陽傳』と愛川欽也『だから青春泣き虫甲子園』懐古

西村晃『幕末太陽傳』と愛川欽也『だから青春泣き虫甲子園』懐古

今日は、俳優の西村晃さん(1923年1月25日~1997年4月15日)と愛川欽也さん(1934年6月25日~2015年4月15日)の祥月命日がFacebookでも話題になっていました。印象に残った作品を綴ってみますが、みなさんは、どんな作品を思い出されますか。



西村晃と言うと、硬派で黒幕的な役ながら、追い詰められたときは潔く認めるという、緊張感はあるけれども決して憎めない役が多かったような印象があります。

2代目『水戸黄門』以前は、悪役やアクの強い刑事などの役が中心でしたが、『幕末太陽傳』(1957年、日活)では、フランキー堺演じる居残り佐平次に、金魚のフンのようについていってともに飲み食いした、気病みの新公を演じています。

幕末太陽傳
『幕末太陽傳』より
『幕末太陽傳』居残り佐平次がデジタル修復版で蘇った

フランキー堺の出世作であり、若くして亡くなった川島雄三監督の評価を高めた伝説の作品です。

古典落語には、『お見立て』という噺があるのですが、『幕末太陽傳』のストーリーにそれが使われているなど、洒落たストーリーで、ファンが多い作品であるのもなるほどと思わせます。

幕末太陽傳
『幕末太陽傳』より

日活映画ですから、石原裕次郎や、日活ダイヤモンド・ラインといわれた当時の主役組から、小林旭や二谷英明も五番手ぐらいの役で出ています。

ただ、二谷英明はそれなりにサマになっていましたが、小林旭に時代劇は似合いませんでした。

映画は、オープニングで、57年当時の八ツ山橋と北品川の町並みを写します。

八ツ山橋
『幕末太陽傳』より

八ツ山橋は、京急線が品川を出て、次の駅の北品川に向かう所で、京急マニアの撮り鉄の聖地です。

八ツ山橋

それだけでなく、東海道品川宿の説明板もたっています。

八ツ山橋の説明板

品川宿

このブログでは、『妖星ゴラス』『黒い画集 あるサラリーマンの証言』などもご紹介しました。

妖星ゴラス・タイトル
『妖星ゴラス』より
『妖星ゴラス』池部良、上原謙、白川由美、水野久美、志村喬

西村晃は特攻隊出身ですが、山本薩夫作品の常連でもあり、個人的には自由な気風を好み、ニチゲー(日大芸術学部)出身俳優の走りという、実に役者としても人間的にも奥行きのある魅力的な方でした。

日本初のロボット・學天則を製作した西村真琴の実子という「ほしのもと」も、そうした自由な生き方につながっているのでしょう。

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弱小高校の監督を演じた


一方、愛川欽也というと、『出没!アド街ック天国』司会者、バラエティタレントのイメージがありますが、劇団俳優座演劇研究所3期生出身の、れっきとした俳優です。

同期が、『積木くずし』の穂積隆信です。

積木くずし 最終章、真相はどこに?

高校球児(新田純一)を下宿させて、弱小高校の監督を演じた『だから青春泣き虫甲子園』(1983年6月14日~1983年10月11日、NHK)が印象に残っています。

1980年代らしい、昭和の懐かしさが残る、爽やか青春ドラマです。

新田純一にとっては、芸能生活最大のハイライトともいえる唯一のNHK連ドラ主演作でしたが、

新田純一は娘・山口ひかりに何をしてやれるか

夭逝したアイドル・菊地陽子がヒロインだったことで、思い出してちょっと泣けてくる別の意味で「お宝ドラマ」の評価があります。

『だから青春泣き虫甲子園』
https://ameblo.jp/pd74-mus/entry-11506597231.html より

愛川欽也は、闘病姿を一切見せずに、ギリギリまで仕事をしたことも話題になりました。

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コメント 17

犬眉母

若くてアグレッシブな黄門様でしたね。
by 犬眉母 (2018-04-15 23:48) 

ナベちはる

愛川さん、俳優だと解っていても「アド街」の司会者というイメージが強いですね…おそろしいです…
by ナベちはる (2018-04-16 00:29) 

nikki

西村晃さんはやはり水戸黄門ですね。 
愛川欽也さんはバラエティによく出てたので俳優というイメージはあまりありません。
by nikki (2018-04-16 00:49) 

末尾ルコ(アルベール)

西村晃『幕末太陽傳』と愛川欽也『だから青春泣き虫甲子園』懐古・・・邦画の過去作をどんどん観始めるようになる前には、西村晃と言えば、『水戸黄門』でしたが、過去作を観始めてからは、そのハードボイルドながらも、大人の男の余裕を感じさせる佇まいに魅了されています。ただ、「どの作品が」というのは、なにせやたらと多くの映画にわき役として出演しているので、具体的なタイトルはすぐに出てきません(笑)。『幕末太陽傳』はもちろん観ておりますが、他にもいろいろ、(あ、これへも出てる、あれへも出てる)と、特にモノクロ時代の邦画で映えていた印象が強く、堀の深い顔立ちがまた、白黒の映像にピッタリなんですよね。
愛川欽也は、俳優としては『トラック野郎』のイメージです。ただ、わたし一本も観ておりません(笑)。ヤンキー系の同級生とかはこのシリーズで盛り上がっていました。そうした人たちを夢中にさせる映画というのも、最近はほとんどないですね。『トラック野郎』も機会があれば、観たいと思っております。

特にファンではないとはいえ、広瀬すずが夢の中に出てきて悪い気がする男は滅多にいないのではと(←自分でも何を書いているかよく分かりませんが 笑)。広瀬すずってアンチが多いけれど、それだけ目立つタイプだということでもあり、あまりに秀でた容姿だから嫉妬も多々あるのだと思います。昨今では屈指のスター性を持った若手女優だと思います。

わたし、ティーンの頃から小用は近い方で(笑)、現在でも多めに水分をとると、深夜に渋々(笑)トイレへ行かざるを得ないときがあります。しかしお話しくださった、「完全に目を覚まさないように」というスキルは知りませんでしたので(笑)、次回スウィートな夢を見た際には試みてみます。「いけ好かない親戚の叔母さん」が出てきた際には、「即刻目を覚ます」ようにすればいいのですね(笑)。

川口松太郎はほとんど読んでなくて、『蛇姫様』が実におもしろかったので、原作なども読みたくなりました。三益愛子の「母物」って、とても多く制作されているんですね。ぜんぜん観てません(とほほ)。このところつくづく、中学時代くらいから自分がいかに「洋画&邦画なら巨匠の傑作」偏重で鑑賞してきたか身に染みて感じております。その分今後も、おもしろい邦画が山のように待っていると、気を取り直したりするしかないですね(笑)。

>女優から見ると、作家<監督で

映画監督はモテますよね。大人数のスタッフを指揮する姿は特別な存在という印象を与えるようですね。北野武が『戦場のメリークリスマス』へ出演したとき、監督の大島渚はまるで「軍隊を指揮しているように見えた」的な談話をしていたと記憶しています。監督と女優の結婚は多いですよね。

>どんな気持ちで迎え入れられるだろうか。

確かに、「映画ファンの立場」でなら、「作品のために脱ぐのは当然!」というお話になりますが、仮に往年の高田美和が配偶者だとしたら(笑)、穏やかな気持ちでいられないのは明らかです。
その高田美和、わたしはまったく知らなかったのですが、私生活はいろいろあったのですね。それにしても高田美和、『蛇姫様』の中のお姫様役が素晴らしかったです。美しく、可愛らしく、しかも凛として毅然としていて、台詞回しも昨今の女優では絶対に不可能。『蛇姫様』は高田美和のお姫様だけでもずっと観ていたいくらいでしたが、他にも観どころいっぱいの見事なドラマでした。

>お世辞コメントしか書かない

これ、ウケました(笑)。なんかそういうのがズラリ並んでいるところがありますよね。わたしはそういうところはほとんどお邪魔しませんが、ちらっと目にしただけで、(あちゃ~・・・)という気分になります(笑)。ちょっとわたしにとっては耐え難い感覚です。

洋画と邦画について少し書かせていただくと、わたしも洋画中心の時期はありましたが、それでもちょっと映画ファンが集まると、「邦画を観ないなんて、みっともない」という雰囲気が必ずありました。「邦画もしっかり観ていてこそ、どの国の映画も語れる」という雰囲気ですね。だから「邦画をバカにする」なんていう人は、よほど周囲にまともな映画ファンもいなかったのだと思います。RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-04-16 01:09) 

pn

學天則ってもしかして帝都物語に出てたやつ?確か作った人を西村晃が演じていたような。勘違いか?(^_^;)
by pn (2018-04-16 06:11) 

ヤマカゼ

愛川さん、確かラジオもやっていたような?自分のなかでは司会者のイメージがつよいですね
by ヤマカゼ (2018-04-16 06:18) 

馬爺

おはようございます。
懐かしいスターばかりですね。
by 馬爺 (2018-04-16 07:47) 

未来

西村晃さんで想い出すのは、
黒澤明監督の「悪い奴はよく眠る」です。
by 未来 (2018-04-16 07:52) 

チャー

キンキンケロンパと言うイメージがあります キンキンが亡くなった後にケロンパさんが キンキンの大好きだった劇場(自身の)で思い出を語られた言っていたことを思い出してました
by チャー (2018-04-16 08:03) 

Rinko

西村晃さんは水戸黄門のイメージが強いですね~。
愛川欽也さんの軽快なトークが懐かしいです。
by Rinko (2018-04-16 08:05) 

johncomeback

西村晃さんが西村真琴さんのご子息だったとは驚きです。
愛川欣也さんは役者というより司会者のイメージが強いです。
by johncomeback (2018-04-16 08:54) 

JUNKO

タイプは違うけれど二人とも好きな俳優さんでした。
by JUNKO (2018-04-16 11:03) 

KINYAN0829

こんばんは
コメントありがとうごじました。
映画の規模は分かりませんが、約100人のエキストラの準備は大変でした。
by KINYAN0829 (2018-04-16 19:19) 

たじまーる

愛川欽也さんは
司会者としての進行役のイメージがとても強くて
出没!アド街ック天国に出演されていたときの印象が
私の中ではとても残っております(^ー^)
by たじまーる (2018-04-16 21:13) 

beny

西村晃さんは、赤木圭一郎の邪魔者は消せでしたかギャングのボス役が印象に残っています、肩に大型のオウムを乗せて演技していましたがお茶目で面白い俳優だなぁと。藤村有広さんと並んで洒脱でしたね。

by beny (2018-04-17 12:24) 

えくりぷす

『幕末太陽傳』は、文春の日本映画ベスト100かなんかで1位だった(多分)ので、DVDで見ました。石原裕次郎がカッコ良かったのを覚えていますが、西村晃は…。その代り、『十三人の刺客』での主人公を助ける剣客姿は印象に残っています。
by えくりぷす (2018-04-17 17:48) 

そらへい

西村晃さんも愛川欽也さんも
ファンと言うほどでもありませんが
どちらかというと好きな役者さんでしたね。
愛川欽也さんは、ラジオもよく聞いてました。
見城美枝子さんとのキンキンケンケン
絶妙でした。
by そらへい (2018-04-17 20:51) 

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