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脳障害の「回復」と「可塑性」

脳障害の「回復」と「可塑性」

脳障害の「回復」と「可塑性」について書きます。脳の可塑性ってご存知ですか。新しい話題ではなく恐縮ですが、先日、ストレッチングボードを使い、尖足からの回復を目指すリハビリを行っている話を書きました。それについて、「虚しいだけ」「ある程度しっかり障がいを受容することでその子に合った育て方を模索することが大切」という“リハビリ否定”の意見があったので、それについて私の意見を述べておきます。



以前から、何度かご紹介させていただいた、福寿草さんのご夫人の近況が、ご自身のブログ『遷延性意識障害の妻を支えて』で紹介されています。

香りのウォークマンで気分をコントロール
http://toshiake.at.webry.info/201704/article_1.html

遷延性意識障害の妻を支えて-ウェブリブログ.png

究極の愛について語るときに僕たちの語ること』(コエヌマカズユキ著、青月社)という本で、「白雪姫を待ちながらー植物状態の妻を介護しつづける男ー」という章があります。

たこつぼ型心筋症による低酸素脳症で、突然遷延性意識障害(寝たきり)となった妻を、今年で10年介護している話です。

それが福寿草さんです。

遷延性意識障害については、このブログではもう何度も書いていますが、自分の力で自分をコントロールすることもできないし、他者と意思の疎通もできない状態を言います。

それが、一昨日公開されたFacebook投稿の動画によると、ご夫人は福寿草さんの呼びかけに反応して、顔を動かして声の方を見ていました。(引用許諾を取っていないので残念ながら動画引用はできません)

私の長男は、受傷後6ヶ月目でも追視が上手にできなかったので、ビックリして、そして感動してしまいました。

健常の人から見ると、音のする方に顔を動かすことに感動なんて、理解できないかもしれませんが、寝たきりの遷延性意識障害の人にとって、自覚的な動きをするようになった、というのは、明らかに前進なのです。

10年間の懸命な介護が通じたんだなあ、と感慨深く思いました。

諦めたらそこで終わり


さて、先日の私の記事です。

ストレッチングボードEVで脳障害による尖足からの回復を目指す!

我が長男が尖足になり、6年たって歩けるようにはなったが、まだ後遺症が残っているので、ストレッチングボードEVでリハビリをしているという話です。

それに対して、現在車椅子で、重度の高次脳機能障害者の女性から意見がありました。

曰く、障害はケガや病気と違い治るものではないから、治すことを目的とするリハビリは「虚しいだけ」である。それよりも、「ある程度しっかり障がいを受容することでその子に合った育て方を模索することが大切」であるとのことです。

つまり、回復に向けてのリハビリよりも、現状の障害者としてどう生きるかを親なら考えなさい と、お説教をしているのです。(引用の許諾を取っていないので要約です)

この話は当該記事のコメントにも書きましたが、当ブログは、障がい者やその家族の方もご覧になっているので、大切なことは、記事として述べておきたいので、この場でこのことについて一言させてください。

たしかに、脳障害でいったん失った脳神経細胞は再生できないといわれ、少なくとも、大事故でたくさんの細胞がいっぺんに死んでしまった場合、原状復帰としての再生は、困難であると言わざるを得ません。

が、だからといって、その機能を使った活動が以後不可能である、と決めつける必要はありません。

脳は、その機能を失っても、別の部分が失われた機能を代わりに行うことで、結果として機能の回復が期待できることがあるからです。

リハビリテーションは、その新たな脳の神経回路の仕組みを形成するものであると私は認識しています。

これが、脳の可塑性、といわれるものです。

脳障がい者の目指す「回復」というのは、大抵の場合、「原状回復」ではなく、この「脳の可塑性」を指しています。

たとえ脳神経内科医であろうが、脳障害の状態を診ることはできても、予後を見通すことはできません。

現在、遷延性意識障害で寝たきりの人が、いつかたてるのか、たてないのか、歩けるのか、歩けないのか、ということは、誰にも予測できないのです。

でも、脳の本来の機能が壊れたのですから、自然的経過で回復する可能性はないでしょう。

さすれば、障がい者ご本人か、もしくは周囲の人(家族など)が、諦めずにリハビリをした時のみ、それは達成できる「かもしれない」ものなのです。

で、その可塑性は、一般に、子どものほうが成人よりも高いと言われていますが、たとえ成人でも、40歳ぐらいまで可塑性はあるのではないか、ということが研究でわかってきました。

私が、リアルな画像入りで、長男の可塑の過程をお見せしているのは、可塑性を軽視せず諦めないでお互い前向きに頑張りましょう、ということなのです。

それにしても、先日の白杖SOSのクレームといい、当の障がい者の側から、水を指すような意見が入るのは、残念な気がしますね。

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「京」の字がとれたリニューアルメロンパン


今日、ここだけの話、告白するおやつは、『宇治抹茶めろんぱん』(Pasco=敷島製パン)です。

宇治抹茶めろんぱん

以前、So-netブログのKさんの記事で、Pascoの『京宇治抹茶めろんぱん』を拝見したことがあるのですが、同じ会社なのに、商品名も中身も微妙に違います。

まず、商品名から「京」の文字がとれました。

宇治抹茶めろんぱん

また、『京宇治抹茶めろんぱん』には、厚めのビスケット生地によるマスクメロンをイメージする網目があったのですが、それもとれて、薄く均して全体を覆っています。

公式サイトには、2017年3月1日新発売とあるので、後継品らしいです。

要するに、「今風のメロンパン」は、マスクメロンをイメージする網目を使わないということかもしれません。

宇治抹茶めろんぱん

中は、ホイップクリームに宇治抹茶が入ったメロンパンです。

クリームには、小粒の甘納豆が入っています。

クリーム、甘納豆とも甘さは控えめです。

宇治抹茶の風味は、しっかり感じられます。

ビスケット生地は黄緑です。

クリームよりも抹茶の苦味を強く感じますが、甘みもあるので濃厚な感じです。

パンの生地には抹茶は練り込まれていません。

普通のメロンパンと同じ白いパンで、軽い口当たりです。

ビスケット生地とクリームとで、抹茶感は十分あります。

宇治抹茶の苦味におされて、全体的にそれほど甘くありませんが、カロリーは409キロカロリーと、思ったより高めでした。

この点だけは気をつけたいです。

脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線

脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線

  • 作者: ノーマン ドイジ
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2016/06/30
  • メディア: 単行本

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コメント 22

pn

「かもしれない」を否定しちゃったらそれこそ虚しい気がしますが。
諦めなきゃやってられない気持ちも分からなくも無いけどね。
by pn (2017-04-16 20:54) 

粋田化石

可塑性は「かそせい」と読むのでしょうか
私にはよくわかりませんが、人間は機械ではなく生物です。生物であれば、明日のことは神様だけが知っているのだと思います。
by 粋田化石 (2017-04-16 20:56) 

そら

私もいっぷくさんの意見に賛成です!
人間の身体は現代の医学ではほんの少し解っただけ、可能性はいくらでもあると思います、日々大変だとは思います、でも諦めないことこそ大きな前進に繋がるんだと思います!
by そら (2017-04-16 21:29) 

yamatyan

神経波磁力線発生器で直接神経に刺激を与えてはどうでしょうか?私の知人で足の麻痺が改善した方がいます。
時々オークションにも出品もされています。
新製品は
http://www.kyoto-buhin.com/?pid=51588972
by yamatyan (2017-04-16 22:10) 

nikki

もうすぐ三重県伊勢市で開催のお伊勢さん菓子博に向けての菓子パンなのかな。
by nikki (2017-04-16 22:31) 

たじまーる

「脳の可塑性」自分は初めて聞く言葉です。
障害を受けた部分の「原状回復」は無理でも
別の部分で「機能回復」ができる可能性が
あるということを少しですが理解しました。
また諦めないことが回復へ繋がることを認識できました。
by たじまーる (2017-04-16 22:57) 

末尾ルコ(アルベール)

強く共感します。突然遷延性意識障害のご夫人を10年介護という福寿草さんの苦難や努力、そのお気持ちを考えると、「一つの大きな進歩」が表れた時の感銘がいかに強かったことか。10年、そして今後も続く介護の日々。「愛」という言葉の意味や価値を深く考えさせられます。今回お書きになっている「重度の高次脳機能障害者の女性」からのご意見、とても残念ですね。もちろんこの方はこの方の人生の中で大変なご苦労をしておられる。それは理解できますし、ご本人がご自分の人生をどう生きるかはもちろん自由です。しかし人にまで、「諦めろ」と注進する必要はありません。よく書かせていただいておりますが、「医学のデータ」はすべて「過去の記録」であり、しかもどんな治療法も「万人に同じ効果」を与えることはできません。それだけ人間一人一人の心身は異なるものであり、繊細なものなのです。それぞれの時点での状態はそれぞれの時点で理解しながら、「絶対に諦めない」姿勢が、医師も想像だにしなかった良き結果に結びつくことは決して珍しいわけではないと思います。

『宇治抹茶めろんぱん』・・・抹茶味で甘みをキュッと引き締めるパンやお菓子が多くなってきましたね。そして抹茶味と餡子はもちろん、クリームもよく合いますよね。カロリーについてですが、わたしは食材のカロリーはだいたい把握していますが、既成のお菓子などは確かに意外な商品が高かったり低かったりすることが間々あります。チェックが大切ですね。

学習雑誌の付録は子どもにとってワクワクするものが多かったですね。怪獣が怪獣的動きをしながらコインを入れる貯金箱とか、今でもよく覚えています。その貯金箱も紙製でした。学習雑誌に「欲しい付録」のリクエストを葉書で送ったこともありますが、わたしの希望は反映されませんでした(笑)。確かに顕微鏡や望遠鏡、虫眼鏡などは特別のアイテムでしたね。あの感覚をもっと取り戻したいものです。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2017-04-16 22:59) 

toyo

「奇跡の脳」ジルボルト・テイラーを読んで感動したことがあります。脳には無限の可能性があると思っています。
上手く言えませんが・・どうかご健勝でありますように。
by toyo (2017-04-16 23:48) 

yamatonosuke

最近は抹茶味のパンやお菓子が増えましたね。
ミドリ色のがかわいいメロンパンです。
by yamatonosuke (2017-04-17 00:31) 

ナベちはる

「諦めたらそこで終わり」、おっしゃる通りだと思います。
結果はいつか出るものと、続けることが大事ですね。
by ナベちはる (2017-04-17 00:32) 

kiki

悲しくなるような人がいますね。
努力していることに対して、否定的なことを言えるかなぁ。
いっぷくさんは発信し続けてください。

by kiki (2017-04-17 01:25) 

いっぷく

みなさん、コメントありがとうございます。

>可塑性は「かそせい」と読むのでしょうか
>by 粋田化石さん (2017-04-16 20:56)

はい。そうです。
可塑性の読み方は「かそせい」です。

脳障害に限らず、私達も、これまでできたことが
何かの事情で出なくなったら、
別の手段や技術でアプローチする、というのは
大切なことだと思うんですけどね。
by いっぷく (2017-04-17 07:09) 

Rinko

何に対しても言えることだと思います。
「諦める」「諦めない」はそれぞれが判断し選択すれば良いと思いますが、少しの可能性にかけたい気持ち、どんな場面でも持っていたいですね。

by Rinko (2017-04-17 08:11) 

tachi

難しいお話ですね
ただ、人の可能性は、まだまだあると思います。
無理ときめつけると進歩はとまってしまいますよね
by tachi (2017-04-17 09:52) 

johncomeback

脳の可塑性ですか、良く分かりませんが
脳は未知の可能性を秘めているように思います。
例えが的を得ていないかもしれませんが、胃を全摘すると
小腸の一部が胃の役割をすると聞いた事があります。
by johncomeback (2017-04-17 10:22) 

馬爺

何事もあきらめないで最後までやってみての結果だと思います、人間には治癒能力が備わっております、治るんだと信ずれば治癒して行く事も有るようです。
by 馬爺 (2017-04-17 12:53) 

Take-Zee

こんにちは!
メロンパンの記事で緊張感がほぐれていきました


by Take-Zee (2017-04-17 16:59) 

ゆきち

ヒトの体にはまだ解明されていないこともたくさん。
失われた機能を他の部分が補うことはよく知られています。「諦める」「諦めない」はそれぞれが決めること。わざわざ水を差す理由がわかりません・・・。
by ゆきち (2017-04-17 17:18) 

追いかけっ子

可能性は信じることから始まると私も思います。
それゆえそれを含めた意識というものはとても重要だと感じます。
年を経ることにその意識が凝り固まっていき可能性も減っていきます。
そしてその程度は人それぞれ異なるので
他人を理解するのは難しいでしょうね。。
by 追いかけっ子 (2017-04-17 17:52) 

うつ夫

諦め派のお子さんは不幸ですね。
by うつ夫 (2017-04-17 22:44) 

utamaroco

まあ何でも皮肉を言ったり否定したりする人はいますよ。
そういう人は、そんな自分のスタンスに自己満足してるから議論しても無駄だし。
by utamaroco (2017-04-17 23:41) 

makkun

私も不自由な右足が現在より1%でも良くなれるのなら
何でもしたいと思ってます・・・。
生命がある以上、諦めずにいたいと思ってますが
脳障害を患ていらっしゃる方は
私の悩みの数千倍も治癒に敏感だと思いますので
諦めずに挑戦がベストでしょう・・・。
by makkun (2017-04-18 11:50) 

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