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「リスク」の食べ方(ちくま新書)食べ物の安心と安全を考える

「リスク」の食べ方

「リスク」の食べ方ー食の安全・安心を考える (ちくま新書)を読みました。著者は医師の岩田健太郎氏。本書は、食べ物に絶対的安全性を求めることに疑問を呈し、健康情報で取り沙汰されるサプリメントについて、それを食べれば健康な良い、という通説を批判的に検証しています



原発事故以来、福島の農産物に対する拒絶反応は、今も根強く残っていますね。

日本テレビ系のバラエティー番組『ザ!鉄腕!DASH!!』において、TOKIOが福島産最高級小麦の麺でラーメンを作ったところ、あるミステリー作家が、暴言をツイートして炎上した、という話をこのブログでもご紹介しました。

福島の麺で作ったTOKIOのラーメンに暴言ツイート炎上4つのお粗末

これは、あまりにも作家の態度が悪いので、ネットは批判の方が多かったのですが、

くわばたりえという女芸人が、「福島産のお米は買わない」と述べたときは、賛否両論のツイートがありました。

野郎ラーメンの鶏G郎(トリジーロウ)呑んだ後食べるといいかも

いまだにそのような声があるのは、たんに「フクシマキケン」を煽る勢力のせいだけではなく、もともと我が国の消費者には、ゼロリスク探求症候群といわれる、食材に対して危険因子が全く無いことを望む、リスクバランス感覚を失った要求があるからではないでしょうか。

著者は、食中毒を引き起こすレバ刺しを例に出し、様々な食中毒が、様々な要因で起こったり起こらなかったりすることを説明。

食べ物には危険がつきもの」と述べています。

といっても、日本の食中毒の割合は、低い数値で安定しています。

その低いリスクをどう見るか。

リスクは「最小限」にするもので、「ゼロ」にすることを求めるのは現実的ではない、と著者は言います。

「健康や安全は生きるための手段であり、目的ではありません。その生きる目的を失ってまで健康や安全を希求するのは価値の倒錯であり、手段と目的の取り違えです。」

著者は、

福島の食べ物は健康被害の可能性は(あったとしても)非常に非常に小さい
原発再稼働にはリスクを比較して反対

と述べています。

結論として、風評被害を戒めているわけです。

リスクの比較というのは、停電はあったとしても修正が効くリスクだが、原発のリスクはそれより大きいとのことです。

より詳しい解説は、本書をご覧ください。

著者はもうひとつ、サプリメントの怪しさも指摘しています。

たとえば、グルコサミンや抗酸化物質などは本当に効くのか?

結論を述べると、そんなものを摂ったところで、長生きできるわけではない、という話が書かれています。

トクホのデータが主観的であることなど反証もされています。

食べ物の健康に対する影響力を過大に考えるな、ということでしょうかね。

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ジャイアント馬場の“助さん、格さん”


今日は、大熊元司(プロレスラー、1941年12月18日~1992年12月27日)の祥月命日です。

大熊元司
左から大熊元司、ジャイアント馬場、マシオ駒

主力レスラーになったジャイアント馬場に、はじめてついた付き人がマシオ駒で、2人目の付き人が大熊元司でした。

大熊元司はズボラですが心のあたたかい人で、馬場夫人の元子さんが、おむすびを好きだと聞いて、炊きたてのご飯を手を真っ赤にして握って差し入れたこともあるそうです。(『ジャイアント馬場 王道ミュージアム』より)

2人は、まるで水戸黄門のスケさんと格さんのように、いつも馬場に寄り添っていました。

移動中に、食堂車の酒を全部飲んでしまったというエピソードも持っています。

レスラーとしては、長州力やスタンハンセン、ブルーザー・ブロディなどのヤラレ役をつとめましたが、その潔さについて、スタンハンセンが感謝していることはwikiにも書かれています。

「私の左腕もかなりひどい痛みが走ったのだから、大熊はそれ以上に痛かったことだろう。それでも彼は一度も愚痴ったり、文句を言うことはなかった。彼はまさに私と同じオールドスクール、昔気質のレスラーだった。」
(スタン・ハンセン『日は、また昇る』徳間書店)

では、弱いレスラーだったかというとそんなことはなく、韓国の英雄だった張永哲との不穏試合で逃げられない逆エビを決めたところ、焦った張の弟子10人の乱入殴打事件に発展したこともあります。

ジャイアント馬場の歴代付き人は10人いますが、終生馬場の元を離れなかったのは、大熊元司とマシオ駒だけです。

大きな仕事をするヒーローの陰には、本当は秘めたる力を持っていても、脇役に徹する気のいい人が支えている。プロレスに限らない話ですね。

「リスク」の食べ方―食の安全・安心を考える (ちくま新書) -
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sana

福島産の食べ物、買って食べていますよ。
検査を通っているものだし、むしろ応援したいです。
大人の危険度は、レントゲンをこれから何度撮るか、とかタバコを吸っている人のそばにいるか、とかのほうが影響ありそう。
福島か近くに住んでいるとしたら、子供のことは心配だと思いますが。
by sana (2017-12-28 00:13) 

ゆりあ

福島の桃とか、最高に甘くておいしいと思いますから買っちゃいますけど。
今でも、やっぱり敬遠する方いらっしゃるんですね^^;
サプリメントも、人によっては何錠も飲んでおかないとって人いますけど、そんなの飲むより食べ物で摂取すれば良いのにって思います。
by ゆりあ (2017-12-28 00:44) 

末尾ルコ(アルベール)

「リスク」の食べ方(ちくま新書)食べ物の安心と安全を考える・・・わたしは以前、食べ物に対して極度に神経質になっていた時期があります。そうなると、食べられるものが極めて狭くなってくるものなのですね。その当時はおそらくわたしも「ゼロリスク」というあり得ない状態に対する志向が強過ぎて、結局そうなると自縄自縛に陥ってしまうものです。
もちろんわたし自身はそうした状態からずいぶん前に脱することができたのですが、その経験からすれば、リスク感覚のバランスを失った状態というのは、いろんな意味で近視眼的になった状態だと言うことができます。「人生の総体」を概観した上で、目の前のリスクがどの程度のものか判断できるようになるべきだということですね。別に「リスク」は食べ物の中にあるだけではありません。人間がどう頑張っても、人生はリスクだらけなのですよね。食べ物のリスクのみを極端に恐れている人たちは、「人生の総体」を概観できてないのだと思います。
同様の意味で、わたしは自然食などを崇拝し、ファーストフードなどを「人間の食べ物じゃない」と断じる考え方にも賛成できません。もちろんファーストフードの食べ過ぎは論外ですが、自然食崇拝の人たちがそうでない人たちよりもずっと健康長寿で、しかもいい人生を送っているようにはぜんぜん見えないのです。
サプリメントに関しては、「害のないもの」を「気休め」程度に飲むくらいに留めておくべきでしょうね。もちろん「ぜんぜん使わない」に越したことはありませんが。サプリメントなどを扱っているお店のスタッフなどの知人もけっこういるのですが、一般的に彼女たちには健康・医療に対する本物の知識はなく、会社の研修で習ったことを鵜呑みにしているだけなのですね。そんな状態でいかにも専門家のようにお客さんに勧めているのだから、本当はいただけない仕事だといつも感じてます。

ジャイアント馬場の“助さん、格さん”・・・このお写真の馬場は、まだまだ表情や身体から「強さ」が漲っている感じですね。ある時期から明らかに筋肉が落ちて、「相手レスラーにいろいろ頑張ってもらっている」状態になってしまいました。強い頃の馬場が、表情も自信満々でカッコいいですよね。
大熊元司は本当に、「プロレスが分かっている」という印象です。地力があり、しかもお客さんを笑わせることもできる。お客さんと共に試合を作っている感じで、地方興行などでも頼もしい存在だったのだと思います。グレート小鹿との極道コンビは、今考えると二人とも面構えも抜群、素晴らしいタッグチームでしたね。またじっくり、極道コンビの試合を観たくなりました。

NHKは常日頃の歌番組でも、「出ていただいている歌手」と「出してやっている歌手」という区分けがあからさまで気分がよろしくないのですが、『紅白』ではその傾向がさらに色濃くなっている印象です。安室奈美恵、桑田佳祐以外にも「中継」扱いの歌手がはいると思うのですが、「中継でかまいませんから出てください」というNHKも気色悪いですし、「中継なら出てやってもいいけど~」という態度の歌手の方もさらに気色悪いです。「どんな条件を提示されても出ない」というスタンスの歌手も昔から少なからずいて、わたしはそうした人たちの方に敬意を払いたいですね。「別格枠を作ってもらえるなら出てやろう」という歌手たちの性根にとてもさもしいものを感じますし、中継でしかも何曲も歌うという自体、他の歌手を愚弄していることになるとも見做せます。しかも「正式発表」の時点ではまだ「出演が決まってない」とかいう形になっているという。「実は最初から出演が決まっていた」かどうかは知りませんが、でもどうしてもそう見えてしまいますよね。

『動脈列島』は未見なのですが、増村保三監督なのですね。しかも関根恵子が出ています。さらに梶芽衣子も。これはぜひ観てみたいものです。

『日本沈没』は子どもの頃に家族で鑑賞しましたが、今観返すと、(うわっ!丹波が真面目に演技してる!)と驚かされました(笑)。それにつけても当時の映画、ジャリタレの出る幕なんてまるでありません。今は大人の俳優の出る幕がなくなっているのだから、えらい違いですよね。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2017-12-28 01:59) 

pn

中国産野菜とかはなんとなく避けてます(^_^;)
by pn (2017-12-28 06:16) 

terrybear

今までありがとうございました
ごきげんよう
by terrybear (2017-12-28 06:34) 

ヤマカゼ

今は、かなり検査されているようですから、心配ないのでは。
by ヤマカゼ (2017-12-28 07:28) 

Rinko

サプリメントはあまり信じていません・・・。何事も偏らずバランスを取ることが大切かな~と感じる今日この頃^^
by Rinko (2017-12-28 08:17) 

beny

馬場さんって人望が厚かったようですね。静岡産業館に来たとき見たことがあります。その時はラッシャー木村、タイガーマスクも一緒でした。
by beny (2017-12-28 08:49) 

チャー

リスクゼロはあり得ませんね
一人一人が 納得して食べているかどうか?
良いとされるものもを食べ過ぎれば健康被害にもなります 風潮被害これはある程度 仕方がないかもしれません でも 安全が確認されれば 又 元に戻ります 右に行ったり 左に行ったり同調するのは 国民性にもあると思います
サプリも 本当に体のためになっているか?疑問に思えるものも 数あると思います
ですが 笑っていれば 元気になれる 病は気から
なんて言葉もありますので ある程度の 思い込みも必要ですね
でも 何も考えずに食べるより 頭を使って食べることは大切だと思います
リスクの食べ方は 食について 考えるキッカケになると思います(^^)
by チャー (2017-12-28 09:12) 

hana2017

福島産のお米、野菜、果物は勿論、今月もお気に入りの福島のペンションに泊まってきたばかりなんです。
福島に住む人々がいかに必死でいる事か!
そんな知識も、考えもない、勝手な思い込みだけで食べないだなとと…そうした方は、当然C国産、K国産のものは食べず。行った事のない国々へ旅する事などないのでしょう。
なんであれ生きていく上でリスクは付きもの、今回の孫へもお土産も全て福島産です。

by hana2017 (2017-12-28 10:05) 

johncomeback

隣県の福島は本当に気の毒でなりません。
しかしながら僕達夫婦が食べるモノは積極的に
福島産を買っていますが、孫に食べさせるモノは
福島産を避けてしまいます。そんな人が僕の周囲
には多いのが現実です。

by johncomeback (2017-12-28 13:48) 

Take-Zee

こんにちは!
今日は多くの会社で仕事納めでした。
私には仕事始めも仕事納めもありません。

by Take-Zee (2017-12-28 15:20) 

たじまーる

福島県産の風評被害が
いまだに残っていて福島県の生産者は
辛い思いをされているのですね。
本当に危険ならまだしも
安全に食べられるのに誤解がなくなって欲しいものです。
by たじまーる (2017-12-28 17:42) 

ヨッシーパパ

昔は、新幹線に食堂車がありましたね。
by ヨッシーパパ (2017-12-28 18:51) 

ゆきち

農薬や添加物など危険なものが他にもいっぱいです。
同じものばかり食べずに万遍なく旬のものをイロイロ食べることである程度リスクを少なくできるし、サプリもいらないのではと思います^^;


by ゆきち (2017-12-28 21:41) 

nikki

原発の事故があってからかなり変わりましたね。
心情的には避けたくなります。
by nikki (2017-12-29 00:30) 

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