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『ウェブでメシを食うということ』現実生活とネットの関係

ウェブでメシを食うということ

『ウェブでメシを食うということ』(毎日新聞出版)を読みました。著者は、これまで何度かご紹介した、ネットニュース編集長の中川淳一郎氏です。本書は、特定のネットビジネスのノウハウが書かれているわけではありません。ネットの世界がこの20年でどう進化し、著者がそれにどうかかわってきたか、ということを述懐する、ネット史と自分(著者)という内容になっています。



タイトルの意味は、「ウェブでメシを食うということはどういうことか?」という問いかけです。

その答えとして、ネットニュース編集長の著者が、ネットで身過ぎ世過ぎをしている自身の仕事や生活を具体的に紹介しているわけです。

中川淳一郎氏については、これまでも書籍をご紹介してきました。

中川淳一郎氏の持論は、自分はネットでは食っているけれど、だからこそいえるのは、決してネットにはのめり込まず、「ネットよりも現実の人間関係を大切にしよう」というものです。

Facebookの「いいね!」や、ツイッターのフォロワーの数を増やすことが目的化しても、それが人脈を豊かにすることにはならない。

それよりは、お互いの葬式で泣けるほどの深い付き合いの友人を、少数でいいから作ったほうがいい。

一人の人間が付き合える人はせいぜい30人までであり、それ以上増えても意味がない。

では、人との出会いについて門戸を閉ざしているのかというとそんなことはなくて、人生のチャンスやお金をくれるのは「人」なのだから、飲み会は出るようにしよう、とも説いています。

そして、その出会いのきっかけがネットであることについては否定していません。

要するに、いろいろな人々と出会い、その中から人を厳選して、質の高い人間関係を構築すると人生は豊かになる、というオーソドックスな話をします。

そうした人の出会いでネットニュースの編集長となり、ネットの寵児たちと知り合い、決別したり、また新たに出会ったりを繰り返しながら、自分自身の価値を高めている、と自画自賛しているのが本書の内容です。

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ネットも捨てたものではないかもしれない


本書で出てくる「出会った人々」というのは、まさにネットの寵児たちです。

東浩紀、津田大介、夏野剛、ひろゆき、イケダハヤト……。

現実に、そういう人たちと、私たちがいきなり知り合うことはむずかしいでしょう。

中川淳一郎氏は、一橋大学を出て博報堂という大きな広告代理店の出身。

ノウハウ・経歴・人脈ともあり、徒手空拳の人ではなかったので、最初から人脈作りはアドバンテージがあったのだと私は思います。

ただ、そうでない人でも、ブログやツイッターに価値のある発信をすることで、そうした人たちの目に止まり、繋がりができる可能性はないわけではありません。

ネットは、リアルに比べるとそのような希望や可能性を秘めているのです。

以前書きましたが、たとえばツイッターには、思わぬ人が反応してくれることがあります。

ツイッター、使ってますか?ブログ生活が変わるかもしれませんよ!

イケダハヤト氏は、尖ったブログ記事を書くため反響が大きい人ですが、私はツイッター上で、彼のことを「炎上帝王」と名付けたとき、彼は律儀に「……」(←絶句という意味?)というリプライをしてくれました。

このブログでは、映画やドラマなどのレビュー記事を書きますが、ブログの記事タイトルとURLをツイートすると、私からフォローしたわけでもないのに、女優や監督からフォローが入ることがあります。

著名人というのは、めったに自分からはフォローしないですよね。

ですから、そういうときは、「あ、私の批評を認めてくれたのかな」なんてのぼせ上がってしまいます。

いずれにしても、中川淳一郎氏がいうところの、「リアルな人間関係を豊かにする」ために、ネットをツールとして使うことは不可能なことではないと私は思います。

みなさんは、ネットが公私のステップアップにつながった経験はありますか。

ウェブでメシを食うということ

ウェブでメシを食うということ

  • 作者: 中川 淳一郎
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2016/07/01
  • メディア: 単行本

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nice!(317)  コメント(17)  [編集]
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コメント 17

うつ夫

「情報」が役立つことはありますが、「人脈」は無いですね。
ネットだと人格まではわからないし、会っても深い付き合いには
なかなかなりませんから。
by うつ夫 (2016-09-05 00:04) 

末尾ルコ(アルベール)

「友達」という観点からよく思い出すのが、フランス人の友人が初めて会った日本人が酔っ払うと「友達、友達」と急になれなれしくなったという話で、(初めて会ったのに何を言ってるんだ)と思ったそうです。「友達」という概念についても、幼少時代からもっとしっかり教育すべきでしょうね。
ところで「ダニー・ホッジ」。UWFインターもテーズやビル・ロビンソンとともに指南役として読んでいたような。わたしは高知育ちなもので、国際プロレスの選手が動いているのは(笑)全日本プロレスと交流戦(?)をやった時が初めてくらいなので、いつも国プロの話題、新鮮な気分で拝読しております。  RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2016-09-05 00:16) 

yamatonosuke

公私のステップアップしたいものです。
それで人との繋がりが深くなればいいですね。
by yamatonosuke (2016-09-05 00:39) 

utamaroco


>会っても深い付き合いにはなかなかなりませんから。

会っちゃうと逆に遠慮が生じて、ネットですら
込み入ったコミュニケーションができなくなりません?
私はmixiとか未経験ですが、どうなんでしょうね。
by utamaroco (2016-09-05 01:08) 

pandan

いろいろなモニターをさせていただいています。
by pandan (2016-09-05 05:40) 

pn

浅く広くと言う点ではネットは便利ですよね。
俺の場合通常では知り合うどころかすれ違う(笑)事も無さそうな人たちの意見が聞けるのがありがたいです。
by pn (2016-09-05 06:12) 

旅爺さん

ブログやメール以外のことは爺には無理です。
by 旅爺さん (2016-09-05 06:26) 

green_blue_sky

ネットの便利性もあれば、人とあってのコミュケーション、どちらもよいです(^_^;)
路面電車の運転手、マスコンに手ぬぐいなどを巻いている人がいます。
握っているのはつらそうです。
滑り止めの意味もありそう。
私が乗車したときは黒のマスコンで手ぬぐいまきでした。
by green_blue_sky (2016-09-05 06:55) 

yossy

ネットもうまく付き合えばプラスになりますが、使い方によっては凶器にもなりますね^^;
みんながいい使い方をしてくれればいいのですが^^;
by yossy (2016-09-05 10:00) 

tachi

有名人からのフォローとはすごいですね
私は文才がないので難しいです
これからも、わかりやすい記事おまちしています
by tachi (2016-09-05 11:11) 

Rinko

ネットを公私のステップアップのために使ったことはないですねー。
FBでは盛んに自分を売っているのは見かけるのですが・・・。
自分のステップアップのために、いろな売り方、見せ方はあると思いますが、それによって「あっ、この人ってこんな人だったのね」って引いちゃうこともあります。苦笑
でも、ネットうまく使ってステップアップ、必要になってくるかもしれませんね。
by Rinko (2016-09-05 11:36) 

えくりぷす

私の場合は、ツイッターにコグレマサト氏の本の感想を書いたら、本人から、お礼のリプが来たことがあります。けっこうエゴサーチやってるみたいですね。
中川淳一郎氏のネット批判本は好きでよく読んでいますが、この人、今年何冊本を出すんでしょうね。(既に6冊も出ているようです)
by えくりぷす (2016-09-05 14:15) 

馬爺

ネットでは余程の付き合いを経てから出ないと怖いですね、一度ありましたからね、親しく成ってからでしたねお金を化してといわれて貸しましたがその後居なくなりました。
結構ネット利用して上手い汁を吸おうとしている人も居ますね、でも長年やってきましたが不思議と曽根風呂には不振な人が居ないように思えます。
by 馬爺 (2016-09-05 17:04) 

ちぃ★

ネットで知り合って、それ以降10年来のお友達が何人かいます。
今は1年に1~2度うくらいだけど、結婚式に行ったり、子どもの誕生をお祝いしたり。。。
結構深い仲になっています。

でも多分それは、最初から出会い目的で始めた仲ではないからだと思います。
何か月もやり取りをして、この人たちなら信用できるって思った人たちと会ったのが始まりでした。

最初から出会いが目的で接してきた人たちとは続いていないですもの。
by ちぃ★ (2016-09-05 20:01) 

アフロおやじ

ネットはとても便利ですが、
基本的に私は直接会ってコミュニケーションをとる方が好きです。
by アフロおやじ (2016-09-05 23:28) 

makkun

基本的にネット音痴の私ですので
「ウェブで飯が食える」は憧れです。
by makkun (2016-09-06 11:45) 

宮崎大島治療院

私の大学時代の友人が、インターネットのご近所サイト(出会い系ではない)で知り合い、意気投合して結婚しました。
by 宮崎大島治療院 (2016-09-06 16:14) 

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