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坂上みき出産で思い出したこと

坂上みきが53歳で出産、と報じられています。相変わらずネットでは中傷に熱中する人が多々おられるようですが、私は今回自分の体験と結んで、高齢出産云々とは全く異なる視点で書いてみようと思います。

実は、私の妻も高齢出産だったのですが、生むと決断するにあたって、夫婦でいろいろなケースを話し合いました。

ただ、人間というのは成り行きで心境や方針が変わることがあり、いずれにしても先のことをきっちり読めるわけではないので、考えの及ばないところは正直成り行き任せというところがあったと思います。

で、週数が二桁になったころ、さっそく“魔がさして”クアトロテストを受けることにしました。

クアトロテストというのは、35歳の妊婦が染色体異常児を授かる確率295分の1を境界値として、胎児がそうである「確率」がそれより高いか低いかを調べるものです。

私どもの場合は、1000分の1でした。普通なら、羊水検査の必要なし、の数値といわれます。

ですが、私どもは逆に、ゼロでない数字が現実に出たことで今までにない不安を感じることになりました。
それで産婦人科医に相談したところ、「だからあなたのような方がクアトロテストなんか受けてはだめなのです」と一喝されました。

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心が揺らぐのは、どうするかという結論がないからだ。結論がなければ、たとえ確率が1000分の1であっても、「1万分の1ではないから不安だ」となってしまう。1万分の1だったとしても10万分の1でないことを心配する。、結論のない人にとって、「確率」というのは逆に迷いを大きくするものだ。

要は、染色体異常児のときに生むのか生まないのか、ということである。生むのならそもそも調べる必要はない。生まないのならさっさと羊水検査をすべきだ。いずれにしても、それを決めるのはあなた方であって、決して「確率」が決めるのではない、と。

それを聞いたとき、ああ、そうだなあ、全くその通りだなあ、自分一体なにをやっていたんだろうと目が覚めました。

いや、たぶん、どういう結果でも生んでいたと思うのですが、心のどこかに、数字(確率)が事前にわかれば精神的に楽になるろうから調べてみよう、という気持ちがあったと思うのです。

いい加減な気持ちで数字に頼って、逆に数字に翻弄されたのですね。

出産に限らず、世の中、こういう事象に満ちているような気がします。

近代社会は、客観的な物差しということで何でも数字で計ろうとしますが、人間の価値観や判断は数字だけではありません。むしろ数字だけあてがわれると逆に迷ってしまうものです。

数字を必要とする理由や、数字を解釈する根拠の部分に、確たるものが必要なのです。

たとえば、これだけ科学の発達した時代に、どうして人はオカルトや霊感商法に騙されるのか、といわれます。

それは簡単なことで、科学「だけ」が発達し、科学を解釈する「価値」の部分が軽視されているので、逆に人は「科学の発達」によって高度で複雑化した現代社会において、判断に迷ってしまうことがあるのだと思います。

理科系のセンセイは、オカルトに騙されないように科学・理科教育をもっとやれというのですが、私はむしろ、科学の解釈や意味といった「価値」を豊かにするために、学校教育では文系諸分野や芸術などをもっとしっかりやってほしいなと思います。

ということで、少しこなれていないかもしれませんが、今日の話はこのへんで終わらせていただきます。

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コメント 7

pandan

いろんな不安はありますが、
産むを選択すると思います。

by pandan (2012-09-12 06:19) 

chima

なるほどー。
結論は先に出しておかないといけないんですね
やっぱり検査を受ける前に充分なカウンセリングを受けないと
結果を見てから考えようってなってしまいますね
ダウン症の血液検査もできるようになったみたいだし
こういうことは周知したほうがいいですよね
by chima (2012-09-12 13:03) 

さうざんバー

変な話ですが、良い先生にめぐり合えて、良かったですね(^^)当時は大変だったと思いますが、それを超えて今がある!それを学びにされていて、ホント感心します(^^)産科現場で働くものとして、参考にさせて頂きます(^^)v
by さうざんバー (2012-09-12 15:34) 

まゆか

あれ~!?いっぷくさんて、男性だったんすか?
アイコンからして、女性だと思い込んでいました。
by まゆか (2012-09-12 16:50) 

ダミアン88

昨日の記事に続いて確率ですね。
文系の自分はついついコレの対処法を間違ってしまいます
まして子供の事となると。
ウチも高齢出産の部類でしたんで、
出産後も医師から「何分の1で・・・」っていう話を聞かされ
つい外来で怒鳴ってしまった事もあります
先生どうもすみませんでした。
by ダミアン88 (2012-09-12 18:25) 

rtfk

人間は少しだけ文明や科学が発達しているので
様々な工夫ができますね^^)
でもどんな生き物も
子孫を残すときは
カタチや環境は違えど
命がけですよね(^m^)


by rtfk (2012-09-12 22:50) 

カリメロ

私は不妊の辛さを経験しての、妊娠でした。
今だから言えますが、だから故に不安はもの凄いものでした。
妊娠しないのには、理由があると考えていたからです。だから確立は高いのでは・・・と出産を終えるまで脳裏から消えた事はありませんでした。
また安心はつかの間で、歩き出し、発語の時期とその都度でした。
しかし、やっぱり羊水検査の有無は、生むのか生まないかを考えた時、答えは出ていたような気がします。
by カリメロ (2012-09-13 21:45) 

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