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カップヌードルと中華料理店症候群

カップヌードルと中華料理店症候群

カップヌードルについて昨日に引き続き書きます。中華料理店症候群てご存知ですか。カップヌードルを最初に口にしたとき、調味料の味のきつさが口に合わなかったと書きました。その後、しばらくカップヌードルを口にしませんでしたが、それは「口に合わなかった」理由が調味料にあると考えました。



当時の代表的な化学調味料であるグルタミン酸を原材料とする「味の素」が、石油で作られていると言われたことがありました。

旨み成分のグルタミン酸ナトリウムは石油で作るから、インスタントラーメンは石油汁を食べているようなものだ、などという酷評も一部にはあり、「インスタントラーメンは体に悪い」というイメージからも積極的に摂取したいとは思わなかったのです。

その問題がクリアにならないまま、時間がたち、なしくずしにカップヌードルを食べてしまった私ですが、この際、その件もはっきりさせようと思い、味の素本社に尋ねました。

味の素は神奈川県川崎市川崎区に本社工場があります。

工場前の京急大師線駅「鈴木町」は、創業者の名前をとったもので、工場は隣の駅の川崎大師まで続いています。

余談ですが、同社では定期的に工場見学を受け付けています。参加すると見学のほか、「Cook Do」(クックドゥ)など同社商品がもらえます。

神奈川は工場見学を実施している会社が多く、そのうち森永製菓、崎陽軒などはいつも予約が一杯なのですが、味の素と、生麦にあるキリン(ビアビレッジ)の工場見学は比較的予約しやすく、私などはキリンのツアー(見学をこういいます)を10回以上行っているリピーターです。でもいつも車で行くので、ビールを飲めたのは1回だけなのですが……。

それはともかく、味の素広報部は、石油由来についてはこう教えてくれました。
「『味の素』の原材料であるグルタミン酸は、1962~1973年の一時期に、発酵法による製法の他に、石油からつくられるアクリロニトリルを使用して製造していましたが、効率が悪かったため中止され、1973年以降はさとうきびの糖蜜やキャッサバやとうもろこしのでんぷんなどを原料とした発酵法のみで製造されるようになりました。」

ということは、「石油由来」を使っていたことは間違いではなく、またカップヌードルの出始めの頃は石油由来の調味料が使われていたことになります。

私が感じた「カップヌードルの味の進化」が、石油由来から、とうもろこしのでんぷん由来にかわったことにあるかどうか。

これはもう、当時の調味料を使ったものと現在のものとを食べ比べてみないとわかりません

ただ、いずれにしても、同社は現在のグルタミン酸の安全性についてはこう太鼓判を押しています。
「1987年には世界中の研究機関で行われたグルタミン酸ナトリムの安全性に関する研究成果をもとに国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機構(WHO)のFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)がグルタミン酸ナトリムの安全性について評価を行い、使用量の制限はなく、大人から幼児にいたるまでどなたでも(妊娠している方、赤ちゃんにも)安心してご使用いただけ、安全であると評価しています」(お客様相談センター)

「インスタントラーメンは体に悪い」と書きましたが、よく言われるのは中華料理症候群(チャイニーズ・レストラン・シンドローム)です。グルタミン酸ナトリウムの摂取で頭痛、体の痺れなどを起こすとされるものです。

いろいろなことがいわれていますが、中華料理店症候群は、JECFA(国際連合食糧農業機関=FAO、世界保健機構=WHOの合同食品添加物専門家会議)、 FDA(米国食品薬品局)、EUFIC (ヨーロッパ食品情報会議)、 SCF(欧州連合食品科学委員会)などで臨床試験や議論がなされたものの、グルタミン酸ナトリウムとの間には相関関係は確認されていないといいます。

また、グルタミン酸は脳関門を通過できないので、意識や脳障害などの原因にもならないといいます。

現在、中華料理店症候群とされるものの原因は、グルタミン酸ナトリウムそれ自体ではなく、ナトリウム(つまり塩分)の過剰摂取やビタミンB6の不足、酸化した油による消化不良や不快感などが原因ではないかと推測されています。

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野菜などと併せてバランスよく食べることが大切


日本即席食品工業協会も、こうアドバイスしてくれました。

「インスタントラーメンだけを食事にした場合栄養に偏りがありますが、そのものだけを食べるのではなく野菜などと併せてバランスよく食べることが大切です。

一般的に炭水化物、脂質が多い食品ですのでタンパク質やビタミンを取れる食品と併せて食べることがよいと考えられます」

要するに、インスタント食品とはいいながらも鮮度にも気を使い、スープは欲張って飲み干さない方がいいのかもしれません。

そして、極度に依存せず他の食品をバランス良く摂取すれば禁忌とする必要はないということでしょうか。

グルタミン酸の科学―うま味から神経伝達まで

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  • 作者: 栗原 堅三
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/12
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コメント 12

kyon

昔、味の素は発がん性があるなんて聞きました(ので長年我が家では購入していません)が、今はテレビでも安全って言ってましたね。

by kyon (2012-11-05 00:57) 

1stdmain

化学調味料。今は旨み調味料というらしいですね。あれと油が原因じゃないんですか、中華料理店症候群。
でも自分としては、化学調味料どっさり入れて味付けた野菜炒めとラーメンのセットは好きですけどね。気分が悪くなるというより、クセになりますね。コーラと同じですよ。
by 1stdmain (2012-11-05 04:47) 

pandan

何にしてもバランスが大事で
偏った食事はやめた方がいいですよね。
by pandan (2012-11-05 05:07) 

chima

味の素は家を出てから1回も購入したことがないですけど
もう身体に悪くないんですね~
といっても今更使う習慣も身につかないような気がします。
自分で買わなくてもいつの間にか食べてるんでしょうけどね
by chima (2012-11-05 08:11) 

サンダーソニア

白い結晶の味の素は使っていませんが
他のうまみ調味料は使っています。
厳密にどう違うのかは分かりません。
カップヌードルごはんを食べましたが
うまみが強すぎました。

by サンダーソニア (2012-11-05 08:19) 

オカジュン765

こんにちは。まいど訪問おおきにです。
和食は昆布でグルタミン酸、かつお節でイノシン酸が摂れるので旨み調味料なんか不要なんですけどね。
by オカジュン765 (2012-11-05 09:08) 

さうざんバー

私の実家の母は”なんにでも味の素症候群”です(^^;)ゞ料理にはなんにでも降ってました(^^;)でも、元気です(^^)良かった(^^)v
by さうざんバー (2012-11-05 12:32) 

昆野誠吾

こんにちは^^
カップヌードル、勉強になりました。
バランスをとった食事が大事ですね。
これからも安心して食べられます(笑
でも仰る通り、スープは控えたほうが良いですよね
塩分や脂質、相当含まれていますもの(^^;

by 昆野誠吾 (2012-11-05 15:36) 

リキマルコ

昔、苦学生だった頃(古くさ~^^;)日清やきそばを毎日食べていたら手が真っ黄色になって、肝臓を傷めたことあります。
改良されたとは言え、たまに食べる程度にして普段はできるだけインスタントに頼らないほうがいいですね!お昼などはつい食べてしまいますが・・・。
by リキマルコ (2012-11-05 16:49) 

カリメロ

私は殆ど食べません。
主人は自営業の忙しい家庭で育ち、カップ麺育ち^^;
ほっとくとかごいっぱいに、入れて来ちゃうんですよ!
息子には、なるべく食べさせずに、あくまでも困った時、急ぎの時の補助食と教えて来ましたが・・・
今が中三ですから、その感覚が身についてくれるか、これからが勝負ですね(爆)
by カリメロ (2012-11-05 17:32) 

uryyyyyy

いっぷく さん、こんばんは。

日清のカップヌードルは結構好きです。
食べる頻度はそれほど高くありません。
なのでたまに食べると美味しく感じます。
by uryyyyyy (2012-11-05 20:29) 

ねじまき鳥

名古屋城本丸御殿
間・松井・八神特別共同企業体です。


by ねじまき鳥 (2012-11-05 21:40) 

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