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表現の自由VSプライバシー保護、大原麗子や松田聖子の場合は?

表現の自由とよくいいますが、芸能人の離婚や結婚や妊娠や出産の話は、プライバシーとの兼ね合いでどうとらえるべきでしょうか。

昨日、高嶋政伸と美元が離婚成立というニュースがありました。両者が正式に離婚することで合意したので、高嶋政伸が訴えを取り下げたそうです。

ずいぶん騒がれた事件ですが、本来「婚姻」というのは芸能活動とは関係のないプライバシーではないでしょうか。

このことだけでなく、最近は、ギャル曽根が何グラムの子どもを生んだの、戸部洋子アナが婚姻届を提出したのと、およそ国民的関心とはいえない個々のタレントのプライベートな話が、当たり前のように芸能ニュースになっています。

こういうニュースがあるので、スキャンダル系のメディアは、「芸能人にプライバシーは認めようがない」と居直ります。

都合のいいプライバシーはプロモーションに使っておきながら、都合の悪いゴシップは名誉毀損と騒ぐのは、確かに自分勝手という気がします。

しかし、芸能人だって書かれて困ることはあります。「書かれてナンボ」と受け入れる人ばかりではなく、かつての大原麗子さんのように、名誉毀損の賠償金が高額になるきっかけとなるような裁判を起こした人もいます。

表現の自由(メディア)VSプライバシー保護(芸能人)。

芸能人が訴訟を起こすたびに議論されてきたことです。

実は、この問題は、芸能人のことだけにとどまりません。一昨日は、こんなニュースもありました。ネット掲示板の書き込みに対する人権相談です。一般人が身勝手な「表現の自由」に苦しめられているという話です。
<ネット掲示板>書き込みへの人権相談 昨年は3113件
毎日新聞 11月24日(土)15時2分配信
 インターネットの掲示板の書き込みを巡り、法務省の人権擁護機関(地方機関の法務局や地方法務局)が受け付けた人権相談件数が昨年1年間で過去最多の3113件に上り、10年前の約16倍に増えたことが同省人権擁護局の統計で分かった。
 悪質なケースでは、国が被害者本人に代わってプロバイダーや掲示板管理者に削除要請することもできるが、十分に周知されていないため、同局が活用を呼びかけている。
 主な相談内容は、ネット上に実名や住所を書き込まれたり、中傷されたりしたことで、精神的な傷を受けた▽虚偽の情報で社会的信用を失い、どう対処したらよいか困っている--などというもの。(以下略)
同局の統計によると、2010年には初めて3000件を超えたといいます。

ネット掲示板については、匿名の掲示板だからこそ内部告発もできる、言えない本音も書き込める、行き詰った精神のガス抜きとして必要悪である、などとする積極的な評価もありますが、だからとって、何を書いてもいい、ということにはならないと私は思います。

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私も、昨年の火災ではずいぶんひどいことを書かれました。

今や、一般人まで「明日はわが身」かもしれない、「表現の自由」と「プライバシー保護」の衝突。みなさんは、どのように判断されますか。

日弁連「人権と報道に関する調査委員会」の眞田範行委員は、あるインタビューで次のようにコメントしています。長くなりますが、大変参考になることなので引用します。
「(芸能人のプライバシーは)一般私人とは異なるというのは事実だと思います。なぜなら、みずから公にさらしている部分があるわけですから、当然その範囲は狭いだろうということは言えるでしょう」
ー範囲は狭いということですが、最低限、守られる範囲はどういった部分でしょうか。
「それは非常に難しい問題ですが……たとえば、ジャニーズのおっかけ本裁判のように自宅の住所を公開するとか、大原麗子の裁判のように特別に侮蔑的に書くのは問題があるでしょうね。ただ、芸能人のプライバシーについては、芸能活動との関連で考えなければならないと思います」
ーといいますと。
「一つの例として、不倫疑惑があります。不倫、倫理性というのも芸能活動に関連して出てくる問題です。たとえば、女性にだらしないということを売り物にしているような、昔でいえば萩原健一とか、火野正平。ああいう人たちの場合はむしろそうしたことで人気が支えられている部分があるわけです。ですから個々の芸能活動とどう関連しているかを見ていいます」
ーたとえば歌手や俳優などが自分の結婚式を中継させることがあります。芸能活動とは関係のない部分でプライバシーを切り売りしているわけです。それが離婚の際にはほっぽいてくれというのは一方的だと思うのですが。
「自分の私生活について、公表している人もいればしていない人もいます。加藤剛という有名な二枚目俳優がいますね。あの人は芸能人ですが、自分の売り方について一定の線を引いていました。私生活は売り物にしないということです。ですから身内の問題について書かれた際に、出版社を訴えてこれは出版社が敗訴しました。つまり、芸能人といってもそプライバシーを切り売りしてるじゃないかと(ひとからげに芸能人にプライバシーがないと)するのは危険だと思います」
(中略)
「政治的な発言をするコメンテーターやキャスター、犯罪者についてレポートする職業の人たち、および政治家については厳しくていいと思うんです。プライバシー保護の範囲は極端に狭くていい。そして、一般人には保護の範囲を広くして賠償金も高くする。その中間に位置しているのが芸能人ですが、いろいろな人がいるわけですからそれは個別にきめ細かく見ていくと。表現の自由と人権保護については、そうしたスタンスで判断されるのが望ましいのではと僕は考えています」(「平成の芸能裁判大全」より)
要するに、「芸能人にプライバシーはあるか」という全称的な問題のたて方自体が間違っていて、「芸能人の○○○○に認められるべきプライバシーはあるか」と個別に考えるべきだということです。

そりゃそうですよね。ある芸能人がプライバシーを売り物にしていたからといって、だから芸能人にはプライバシーはない、とするのは、軍隊の連帯責任のような考え方です。

ちょっと堅い話が続いてので、関連するエピソードをひとつ。

松田聖子が「聖輝の結婚式」をテレビ中継する前日、私はある仕事で、テレビ朝日のドラマ撮影スタジオにいました。

休憩時間になったとき、やおら立ち上がって、ポケットに手を突っ込み、背中を丸めてウロウロ歩き回りながら、松田聖子の悪口を言い始めた俳優がいました。故・荻島真一さんなんですが。

「荻島さん、どうしました」などと声をかけることもはばかられるほど、怒っているのですね。当時、荻島さんはテレビ朝日で帯番組の司会をしていて、「聖輝の結婚式」中継のために1回休みになったのですが、それが原因で怒っていたのかどうかはわかりません。

ただ、局全体が結婚式を前にして浮き足立っているというか、落ち着きがなかったので、きちんとした仕事ができない不満があったのではないかなと思いました。

一応、松田聖子の名誉のために付け足しておくと、松田聖子はプライバシーを売り物にするタイプだといっていいと思いますが、自分の都合でプライバシー保護を持ち出すようなタレントではないと思います。

話は戻りますが、ネットの時代になり、ネット掲示板やこうしたブログにおいて、私たちは「表現の自由」によって被害を受けるかもしれないし、一方でひとさまに迷惑をかける可能性もあります。前述の眞田範行委員の見解、肝に銘じなければ、と思っています。

平成の芸能裁判大全

平成の芸能裁判大全

  • 作者: 芸能裁判研究班
  • 出版社/メーカー: 鹿砦社
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本


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コメント 16

pandan

ツイッターなど今起きてることも
どんどん情報が入る時代、
よく考えないといけないですね。
by pandan (2012-11-27 05:03) 

reicoo

おかんを売り物にして、そのおかんの生活保護費
不正受給が叩かれたタレントがいましたね。
そういうプライバシーは保護すべきなのでしょうか。
by reicoo (2012-11-27 05:10) 

chima

ゴシップより他に報道することあるでしょうに…
と思うのですが、
読者の方がゴシップを求めてるからだ!
と言われれば納得するしかないかも
日本人全体の意識の改革がいるのかもしれませんね

by chima (2012-11-27 09:04) 

川島

おはようございます^^
暴露本やワイドショーネタは楽しいの以外は苦手ですねw
晒し過ぎて良いのは・・・お金の流れとか(笑)
by 川島 (2012-11-27 09:15) 

繭

知って微笑みたくなるような記事なら歓迎ですが、そんなこと知りたくもない・・・みたいなのは嫌悪ですよね。。
松田聖子って、結婚するごとになんか変になってません(笑)?
デビュー当時の感じとか最近TVで良く見かけますが、別人ですよね???
by (2012-11-27 09:25) 

昆野誠吾

おはようございます^^
とても難しい問題ですよね
なかば公人である芸能人という職業を選択した以上、
私的な部分も世間が歓心を集めるのは当然のことだし。
ただ本人が公開したくないと思うのであれば
それを追及し晒すのはどうかと思いますね。
プライバシーに関する芸能人側の尺度とマスコミの尺度、
それぞれに都合が良い測り方をして主張している
ケースは多いように思います。

by 昆野誠吾 (2012-11-27 09:58) 

alba0101

ご訪問&コメントありがとうございます^^

何か色々間違えていたようです(笑)
申し訳ありません<(_ _)>

Y美は記憶のみで記事を作っているようです(汗)

by alba0101 (2012-11-27 11:16) 

さうざんバー

私も家族(特に旦那さん)から、名誉毀損で訴えられないように、気をつけようと思いました(^^;)ゞ

by さうざんバー (2012-11-27 12:02) 

ゆりあ

確かに、プライバシーを切り売りしてるような方はともかく、ある程度の節度を持って守られるべきだなって思います。
ネットの世界は怖いですよね^^;
私も数年前、mixiから実名を引っ張り出されてある掲示板で故を付けて晒されました。
相手の方は、誰にでも噛み付くような鉄道おたくでしたが・・・^^;
それ以来、控えめにネットで遊ぶようになりました^^
by ゆりあ (2012-11-27 12:50) 

銀狼

仰る通り、松田聖子に関してはプライバシーを切り売りして
ここまで活動してきているのは否定しようがないです^^;
後は、そういった情報を受ける側である我々が
どう評価するかなのでしょうが・・・
アンチがいるという事は、それだけまだ話題性があるのだろうと・・・
ただ、荻島さんは松田聖子だけでなく、
神田正輝にもぶつけなかったのでしょうか?
やはり石原軍団には楯突くわけにはいかなかった、
というところなんでしょうかね?・・・

by 銀狼 (2012-11-27 18:34) 

びっけ

はじめまして。
荻島真一さんつながりでブログ訪問していただき、ありがとうございました。
そうですか、聖輝の結婚式のときに、そんなことがあったのですか。
まぁ、確かに とばっちりをくったのであれば面白くなかったでしょうね。(^^;
by びっけ (2012-11-27 19:34) 

なんだかなぁ〜。横 濱男です。

芸能人にプライバシーは無い。は、一歩的ですね。誰にでもプライバシーはありますが、芸能人の場合は、個々の活動から線引きする必要がありますね。
マスコミは、それで金儲けしています。何故なら、読者がいるからです。そして、しゃぶるだけしゃぶって、何も無くなったらポイですからね。マスコミの倫理が問われます。
by なんだかなぁ〜。横 濱男です。 (2012-11-27 20:41) 

uryyyyyy

いっぷく さん、こんばんは。

まぁ、プライバシーもありますけど
結局はマスコミの報道する権利と都合のいい解釈なんですよね。
まぁ、芸能人も頻繁に売名行為をしていますから
勝手にやっていてくださいとは思いますけど。
by uryyyyyy (2012-11-27 20:46) 

サンダーソニア

芸能人の方は 自分自身のイメージが売り物なので
いろいろ マスコミを利用したり されたり。
ただ あまりにも偏った報道になるのなら おかしいですね。
ゴシップ系と 真面目な報道系の
住みわけが必要かと思います。
by サンダーソニア (2012-11-27 23:48) 

うーさん

私はきわどく固有名詞も出す方ですが、特定できない程度としていても実は特定できるようにしたい口です。もちろん、逆の立場を考えれば、という事で、単なる一般人に対しては遠慮したいですが、しかし、私の名前はでっち上げ警官と裏も取らない新聞社によって犯罪者として新聞に出ています。事実を取材に来いといっても、すべての新聞社は無視です。テレビ局も無視です。であるならとブログでは警官、検察官、裁判官等、税金で食っていながら私をでっち上げと、理不尽な理由で有罪に導いた連中を公開する予定です。彼ら自身が反省せずに同じことをやる可能性、いや、すでに何度もやっていると思われる連中ですから、これこそ私は社会的制裁というものを彼らにしてもらいたいということで、根拠を示して実施する予定です。
芸能人等の話は日本社会が子供返りしている縮図だと思いますが、全く知らない名前まで出てくると、報道する方のセンスを疑いたくなりますね。
by うーさん (2012-11-28 00:33) 

はる

国民的関心かどうかはわかりませんが、ネットのニュースでアクセスランキングを見るとかなりの確率で、ゴシップというか、「覗き見」的な記事になるような気がします。ネットというツールを使う人に限ってかもしれませんが、人の噂や私生活をのぞき見れることは大きな娯楽と感じていて、そのボリュームは多いのではないかと思います。だからこそ、どうでもいいとわかっていながら、その様な情報を取り扱うことを生業にしている人もいるのではないかと感じます。もちろん、使命感をもって仕事をしている人もいるのでしょうが…。
by はる (2012-11-28 03:06) 

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