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テレビ局、「有名人の子息」などコネ枠をどう見るか

テレビ局職員の不祥事として、みのもんた次男の窃盗未遂容疑が話題になっています。みのもんたが出演自粛すべきか、するとしても、今のような「報道番組のみ」などという線引が妥当なのか。議論は尽きませんが、今週売りの『週刊ポスト』(10月4日号)では、テレビ局職員に「有名人の子息」が多いことを記事にしています。

週刊ポスト・有名人の子息.png

有名大学のマスコミ関係ゼミやサークルに入っても、なかなか内定にこぎつけられない超狭き門のテレビ局採用試験。

にもかかわらず、有名人の子弟が当たり前のように各局に入社する。

たとえば、みのもんたの場合、逮捕された次男だけでなく、長男もテレビ局に在籍しています。同誌は、テレビ局に入社した「子息」とそのの親である「有名人」を挙げています。

フジ……宇津井健、かまやつひろし、陣内孝則、高橋英樹、田淵幸一……
日本テレビ……福留功男
テレビ朝日……平泉成、服部克久

長嶋茂雄→長島三奈(テレビ朝日)、竜崎勝→高島彩(フジ)、石原慎太郎→石原伸晃(日本テレビ)ら「元」在籍者や、生田斗真→生田竜聖(フジ)のような兄の七光りの例も挙げています。

父親に加えて、兄の「十四光り」というケースも有ります。

ジャニーズタレント、嵐の櫻井翔の妹・櫻井舞(現特捜部記者)は日本テレビに総合職で入社しましたが、父親は櫻井俊氏。

名前だけ聞いても「誰?」でしょうが、内定当時、櫻井俊氏は総務省総合通信基盤局長という肩書でした。

『週刊文春』(2008年10月16日号)では内定時、まっさきにスクープし、『日刊ゲンダイ』(2008年9月4日付)も、「人気アイドルの兄とエリート官僚の父を持つお嬢さまが日テレに入社......。ちょっとデキすぎという気もするが」と報じました。

同紙が何をうがったかというと、桜井俊氏は放送局電波の割り当てと利用状況監督の責任者。テレビ局が免許制であるから、要するにテレビ局に対して影響力が大きい人物ということです。

そこで、櫻井舞記者は父と兄、そして櫻井翔も父とジャニーズ事務所と、それぞれ「七光り」x2ではないか、というわけです。

公共性の高いマスコミの採用でそんなことがあっていいのか、という疑問を呈しています。

で、今回の『週刊ポスト』に話を戻しますが、コネ入社徹底糾弾、という趣旨の記事ではありません。

といっても、有名人子息コネ結構というわけではなく、テレビ局の「コネ」枠を作るねらいそのものを批判する意図を感じます。
 「テレビ局の採用はどの局も例年30人程度の狭き門。だから有名人や実力者の子供だからといって、無条件に入れるほど甘くない。コネが大きく作用するのは、その人物を迎え入れることが営業面やキャスティングで大きな利益を生む場合だけ。相当な大物でなければコネにならない。ただし著名人を親に持つということは、幼少時から恵まれた環境で教育を受けていたり、表現力に優れていたりということが少なくない。だから自然と入社するに足るだけの実力を兼ね備えていることが多いのです」(キー局幹部のコメント)(中略)
いわゆる「有名人の子息」はコネ入社の中ではごく一部。スポンサー企業の会長や社長、政治家、大手芸能プロダクション幹部の息子たちが人知れずこっそり入社しているというケースのほうが多い」

要するに、テレビ局の採用はコネ枠が多様で、「有名人の子息」はその一部でしかない、という話です。

そして、「コネ採用はスポンサーや広告主などとの関係を良好にするという即効性はあるが、長期的に見ればクリエイティブな企画を送り出す人材の枯渇状態を作りかねない」と述べ、みのもんたが「有名人の子息」枠を使って子供を甘やかしたことも批判して結んでいます。

コネ採用の懸念という点では、正論であると思います。

ただ、同誌の見出しに、「業界の常識、世間の非常識!?」と書かれているのですが、コネ入社を指すのだとしたら、それは違うだろうと思います。

つまり、「コネ枠」はテレビ局だけの「非常識」ではないだろう、ということです。

この記事を書いている『週刊ポスト』編集部の小学館。コネ入社がないっていえるんですか。

新聞社にしろ大手出版社にしろ、何でもない一学生がフツーに試験を受けて受かることは絶対にありません!

マスコミだけではありませんよ。商社だって製造業だってそういうことはあるでしょう。

つまり、コネ枠なんて「世間の常識」なのです。

就職や仕事なんて、全員がそうではありませんが、多くが何らかのコネだのツテだので始まっているのではないでしょうか。

みなさんの経験で考えてください。学年はずっと離れていても、同じ大学出身というだけで、目をかけてもらうということがある。仕事を頼むとき、信用おける人の口利きがあるから頼む、ということだって日常的にあるでしょう。

仕事の向き不向き、能力判定などは、客観的な物差しがある訳ではありません。

身元のきちんとした人間の子弟とか、利用したい後ろ盾があるとか、たんなる好き嫌いとか、個人的なこだわりとか、使う側からすれば、やはりそういう「自分の都合」で人材を選ぶのではないでしょうか。

採用は公平であるべき、というのは一見正論なんですが、では公平とはなにか。何に対して公平であるべきなのか。

この問題、実は意外とむずかしいです。

簡単に「非常識」というレッテルを貼って、紋切り型の糾弾をするようなことではないですよね。

いずれにしても、採用される側は、採用した側の思惑はなんであれ、採用されたからには恥じることなく、入ってから一生懸命仕事をするかどうか、が何より大切なことだと思います。

ま、世間を騒がせ会社に迷惑をかけた、みのもんた次男は論外だと思いますけどね。

週刊ポスト 2013年 10/4号 [雑誌]

週刊ポスト 2013年 10/4号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: 雑誌


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