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上出孝之氏“地震雲”警告、また話題になっている

上出孝之氏(北陸地震雲予知研究観測所)。地震雲なるものを定義して、それにもとづいて地震予測を行っています。今回は、「帯状の巨大な地震雲を観測」したとして「M7.5(±0.5)の地震が起きる可能性がある」と警告したことが話題になっています。

ゲンダイ・地震雲1017.png

今回『日刊ゲンダイ』(10月16日付)で取り上げられたのですが、私が知るだけでも同紙が上出孝之氏の予測を取り上げたのは3回目。

同紙は、よほど上出孝之氏がお気に入りらしい。

そのおかげで、過去に上出孝之氏について記事を書いたこのブログ「戦後史の激動」。昨日は「So-netブログアクセス解析」で、閲覧数が1万PV(6000UU)を突破しました。

今日もその勢いが止まりません。今日は1万UU突破するかもしれません。

このブログはいわゆるトレンドブログではないのですが、今回のようにときおりキーワードがヒットすると、一時的ですがダーッと数字が伸びます。

こんな無名の、ろくに推敲もしていない雑記ブログを1万人も見てるなんて、改めて、ネットって怖いなと思います。

それはともかく、同紙によると、上出孝之氏について、「昨年1年間は48回の予知のうち42回が的中。今年(10月14日現在)は31回中24回も的中させている」などと褒めちぎっているのですが、本当にあたったといえるかどうか、よく調べてみると怪しいことを、私はその都度このブログで書いてきました。

本当にあたっているかどうか、上出孝之氏信者はぜひご確認ください。

・地震予知、今週の関東地方は?
・上出孝之氏の地震予知、当たったのかはずれたのか
・上出孝之所長、地震雲で地震予知報道再び

そして、今回はどんな予測をしているのか。「今月24日までに、首都圏M7.5、震度6.7規模の地震が起きる」というのです。
「今月9日の午前9時から午後3時の間、自宅から見て南西の空から北東にかけて発生していました。私の蓄積データや経験則から、この方角に地震雲が出ると、かなりの高確率で、東京湾から福島沖の範囲、つまり関東全域と福島県の間で地震が起きています。発生した地震雲が四川省地震と同じくらいの規模だったことから、今回はM7.5(±0.5)の地震が起きる可能性がある。地震雲の発生から2週間程度は、要注意。震度6~7の揺れを警戒してください」
とコメントしているのですが、「蓄積データや経験則」を、論文として出さなければ、いくら力説しても科学的には文字通り「論外」です。

人文や社会科学諸分野のように、必ずしも定量的計測や数値的な解答になじまない研究もあるでしょうが、地震は自然科学。

複雑系・非線形の分野ではあっても、地震雲の定義などについて、示すべき客観性や再現性はあるでしょう。

もちろん、今回の予測が絶対に当たるわけがない、などとはいえません。

ただ、科学的な根拠が明確でないまま当たっても、それは「たまたま」なのか、そこに法則性があるのかはわかりません。


同じような問題に、宏観異常現象(動物が地震を知っているという説)というのがあります。

動物の地震予知は、科学的に認められていません。

にもかかわらず、それを利用して人々の不安を煽り、あくどい商売をした人たちが過去にいます。

上出孝之氏の意図や自覚にかかわらず、地震雲恐怖を煽り、震災グッズを買わせる業者だって出ないとは限らないのです。

科学的に確立していなければ、引き続き調べればいいだけで、排除する必要は全くありませんが、現時点で根拠が認められているのかどうか、その真偽だけはきちんと認識しておきたいものです。

そして、わたしたちも、そういうあくどい人たちにだまされないよう、なにか目新しい話が出てくると、すぐに右往左往するような情弱人間はいい加減卒業したいものです。

わかりやすい地震雲の本―これであなたも大地震を予知できる

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  • 作者: 上出 孝之
  • 出版社/メーカー: 北國新聞社
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 単行本


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