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生活保護法案「改正」、だから個人攻撃報道には気をつけろって……

生活保護法案が12月4日、60年ぶりに改悪されました。何が改悪かというと「扶養義務者の調査強化」という「申請のハードルを上げる」ことです。誹謗中傷とネトサポが跋扈するネット掲示板でもさすがに今回の「改正」の意味がわかったのか、「世耕・片山チームの作戦勝ち」と書き込んでいる人もいますね。

いわゆるネトサポやその同調者たちは、在日系などが不正受給しているからけしからん、と書きまくっていましたが、では今回の「改正」でそれが改善される保証はあるのか。

あるのか?

んなものはありません。

どのような法律だろうが、何時の時代だろうが、決まったことを破ろう、抜け道を探そうとするふざけている人間は必ず出てくるんです。

にもかかわらず、「今」に限ってそうした一部の不正受給者をことさら取りざたして「世論」の不満を惹起し、それを口実に日本人全体としての権利を圧迫したのが今回の「改正」です。

受給してもいいのにできる人が減る。でも不正をする人はする。私はそう懸念しています。

今回の発端は河本準一の母親の生活保護受給騒動でした。

河本準一は初動の対応も悪く、もとより人気商売ですから、叩かれたことについては全く同情できません。

ただし、河本準一ら一部のよしもと芸人の個人攻撃で完結して何か解決したのでしょうか。

ネットには、たとえば「詐欺」という言葉がきやすく書かれていましたが、あれは間違いなく名誉毀損です。

河本準一が訴えるかどうかは別として、平気でそんなことが書ける無知と無神経さが私には理解できません。

一方では、問題視した片山さつき議員に攻撃の矛先を向け、「片山さつきの点数稼ぎだ」という声が上がりました。

たとえば、松尾貴史という人は片山さつき議員を「セレブ」と呼び

「少なくとも義憤や正義感ではなく、自分の選挙の「実績作り」だと思います。」

とツイートしたことが当時ネットでは話題になりました。

この人もおかしいよね。

片山さつき議員の「魂胆」は、支持するしないにかかわらずこの問題では本質的なことではないし、ましてや、「セレブ」かどうかはもっとどうでもいいことです。

要するに、これは論点そらしと河本準一の擁護でしかなく、やはり問題解決には資さない「賑やかし」に過ぎませんでした。

何より、それは事態を「河本準一対片山さつき」という個人攻撃両派の「論争」に矮小化してしまったわけですから、松尾貴史らの潮流も私は河本叩きのネトサポと同罪だと思っています。

この問題の本質は個人にあるんですか。

違うでしょう。

一芸人の納得できない受給に対する怒りは、たんなる河本憎しではなく、社会の、役所の、福祉の矛盾や不合理に対する庶民の怒りとして、それが行政に直撃するように方向づけるのが「文化人」の仕事だったのではないでしょうか。

私はこのブログで再三書いてきましたが、

マスコミが個人攻撃している話題はその意図を疑え!

ということです。

野村沙知代バッハング、みのもんたバッシング、そして河本準一バッシング。

みんな同時期に政治的一大事が動いていることが共通しています。

今は若さと健康と運が揃って、怖いものなしの方々。

人生なんてはかなくあやういものです。

あなたが、いつ生活保護を受ける立場になるかわからないんですよ。

そのとき、ああ、そういうことだったのか、とほぞを噛んでも遅いのです。

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