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『無料でできる!世界一やさしいGoogle Analytics●アクセス解析●入門』でアクセス解析の神髄を知る

『無料でできる!世界一やさしいGoogle Analytics●アクセス解析●入門』(丸山耕ニ著、秀和システム)を読みました。Google Analyticsの使い方について書かれた書籍ですが、個別機能の解説書ではなく、データ解析とはなにか、そのためにはGoogle Analyticsをどのように使ったらいいのか、といった文字通りアクセス解析についてのレクチャーが展開されています。

Google Analyticsについては、このブログでは以前、解説書籍のレビューを書いたことがあります。

>>『Googleアナリティクス基礎講座』で自分のブログを徹底解析

Google Analytics。Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。もちろん、So-netブログにも設定できます。このブログ「戦後史の激動」にも入れています。

今回の『無料でできる!世界一やさしいGoogle Analytics●アクセス解析●入門』が『Googleアナリティクス基礎講座』と違うのは、図解の機能説明書ではなく、物語仕立てで、登場人物が経営状況をアクセス解析を通じて改善していく過程を描いていることです。


>>詳細クリック

啓蒙書にはよく、親と子の会話形式でひとつのテーマを考え結論に導く構成のものがありますが、この書はWebコンサルを行う満腹が、個人で税理士事務所を開業したたけしにいろいろ指南していく展開です。

まあ、小説というほど表現に文芸的な趣向がこらされているわけではないのですが、Google Analyticsを使いこなせないたけしが、試行錯誤しながら使い方を覚えていく過程が、ユーザーにとってリアリティを感じるかもしれません。

そして、Google Analyticsについては、どのボタンをクリックするとどうなる、という「取扱説明書」ではなく、自サイト解析のためにGoogle Analyticsをどう使ったらいいか、という視点にたっています。

たとえば同書の「第5話」には、アクセス解析には「攻めのアクセス解析」と「守りのアクセス解析」があると書かれています。

「守り」は定型のデータ取得を行い状態把握を行うこと。「攻め」は分析する人が欲しいデータを取得して状態把握を行うことといいます。

「攻め」と「守り」を上手に使って効率的にデータを引っ張り出せるかがデータ解析には大切だと教えてくれます。

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けだし、Google Analyticsはだれでも設定できますが、そのユーザーのすべてが解析に詳しいわけではありません。

たとえば私も、せいぜい訪問者数や、訪問時間帯やページごと、日時事の訪問数を見るだけです。で、合理的根拠もなく“腰だめ”の目標をたてて、多い、少ない、増えた、減ったで一喜一憂するだけ(笑)

サイトの方向性を決め、そのための道筋を合理的に掃き清めるためのツールとしてサイト解析を使っているとはとてもいえません。

それは、解析ソフトの計測する数字の扱い方を知らないからです。

ですから、Google Analyticsの機能がいくら素晴らしくても、その算出の仕方を知ったところで、実は何も始まらないのです。

その算出した数字をどう考えるのか。また、自分の求める課題を明らかにするためにGoogle Analyticsのどの機能を使ったらいいのかを知る、という使い方が求められるのです。

『無料でできる!世界一やさしいGoogle Analytics●アクセス解析●入門』は、全体としてGoogle Analyticsのリファレンスマニュアルではなく、サイト解析やwebマーケティングの理念を知るための書籍と考えたほうがいいでしょう。

機能だけが書かれていても、どう使うかがわからなければ結局使いこなすことはできません。

その意味で、機能解説だけでなく、いかなる価値観や目的で使うか、ということを指南するこうした書籍を読んでおくことも必要ではないかと思いました。

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Google Analyticsの平均滞在時間はアテにならない


機能説明書ではありませんが、コラム形式でGoogle Analyticsの機能について細かい解説もしています。ひとつだけご紹介しましょう。

たとえば、訪問者が1ページだけ見て直帰した場合、そのページの滞在時間が0秒と表示される珍現象についての説明があります。

昨今、Googleは訪問者のページ滞在時間(ページ閲覧にかかった時間)を重視していると言われます。

中身のしっかりしたコンテンツなら、読むのに一定の時間がかかるはずだからです。

ところが、肝心のGoogle Analyticsは、1ページだけを見てそのサイトから抜けた閲覧者の滞在時間をきちんと計測できないのです。

なぜか。

たとえば、閲覧者がそのサイトを2ページ閲覧したとして、最初のページにアクセスし、次のページに移ったところで最初のページの計測を締めます。ストップウォッチにたとえると、訪問者がそのサイトにアクセスした時点でスタートさせたストップウォッチをストップさせるのは、同一サイトの別のページに移った時なのです。

つまり、訪問者が1ページだけしか訪問せず他のサイトに抜けた場合、ストップウォッチをスタートさせただけでストップするときがないので、計測が完了しないため、滞在時間が0秒と出てしまうのです。

これは、ブログのように、その日に更新した分だけを閲覧する定期訪問者が多いと考えられるケースでは、滞在時間に不正確な数字が出る可能性があります。

ブログの場合、更新されたページのURLがはじめからわかっていれば直接そこにアクセスしますが、そうでない場合、まずトップページに入って、そこから更新されたページにとびます。

ということは、トップページにアクセスされた時に、Google Analyticsはストップウォッチを開始します。そして目的のページ(更新されたページ)に移るまでのわずかな時間をまず滞在時間として計測します。

これは、目的のページにたどり着くための道順であるから、普通はすぐさまページを移ってしまうわけですが、Google Analyticsはそこを計測してしまうのです。

さらに、更新されたページが1ページだけだと、読み終わった訪問者は別のサイトに移るため、そのページにどんなに長く滞在しても滞在時間は0になります。

つまり、あるブログに訪問すると、普通はほとんど意味のないトップページ滞在時間と、0扱いの目的ページの滞在時間がカウントされます。

そうなると、「平均滞在時間」は、はたしてリアルなものといえるかどうか。

So-netブログの場合、訪問者の多くは訪問ページにはいって記事を読んだ後、いったんnice!を入れます。それが、ストップウォッチを閉じるイベントとなるため、更新ページの滞在時間に限ればほぼ正確に計測できる可能性があります。

ただ、やはりそれでも、いったんトップページに入る道順も計測されることは同じです。

平均滞在時間は、参考程度に見ておいたほうがいいでしょう。

無料でできる!世界一やさしいGoogle Analytics●アクセス解析●入門

無料でできる!世界一やさしいGoogle Analytics●アクセス解析●入門

  • 作者: 丸山 耕二
  • 出版社/メーカー: 秀和システム
  • 発売日: 2013/06/28
  • メディア: 単行本


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