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55歳は健康生活の分水嶺か

「55歳」というキーワード

55歳というと、以前は人生に一区切りつける定年でしたが、現在はまだまだ多くの人が第一線で仕事をしています。しかし、社会がいろいろな面で発展して平均寿命が伸びても、人間の加齢による身体の老化自体を止められるわけではありません。今週発売の週刊誌。各誌とも健康情報を扱っています。今回は「55歳」というキーワードで2誌が取り上げています。

ひとつは『週刊現代』(6月7日号)。タイトルは『「がん社員」の苦悩 55歳から急増する発病、そして再発』です。

週刊現代・がん社員

男性は、55歳を境にがんの発症率が急増。55~59歳でがんにかかる人の割合は、人口10万人あたり約720人で、50~54歳と比べると約2倍になります(2010年の調査)。

では55歳でがんになったら、あなたは今の仕事をどうしますか、という記事です。

がんが発覚すれば、まず誰もが感じるのは「死」への恐怖。それを乗り越えると、今度は仕事の心配が押し寄せてくるはずです。

年齢的に大事な仕事を担っていることが多い。だから、「自分がいないと仕事は回らないのではないか」「もっと早くあの仕事を片付けておけばよかった」なんて考えるが、実は復帰しても、会社に自分の戻るべきポジションはなくなっていることが少なくありません。

仕事.jpg

担がん者は、最初の発病については、親身になって心配してもらうか、哀れみの優しさを受けるか、いずれにしてもその人を思ってもらえるものの、再発すると会社の態度が豹変。いよいよ「お荷物社員」になってしまう、という話が書かれています。

しかし、治療費のこともある。まだ子どもが小さければ働かなければならない。会社に迷惑をかけても、プライドを捨てでも働かなければならない場合のほうが多いでしょう。

同誌は、もちろんその選択を否定はしていません。

が、記事はその一方で、担がん者の佐藤昴氏(元日本ケンタッキー・フライド・チキン専務)の談話も載せています。

佐藤昴氏は、55歳で悪性リンパ腫になり「余命7~9年」を宣告されたため、社長昇進を断念。再々発で役員も退任して仕事をやめたといいます。

そして71歳の現在も、完治はしていないが、「現在も治療を続けながら穏やかな日々を送っている」といいます。

「再々発」というところから察するに、おそらく、佐藤昴氏は低悪性度の悪性リンパ腫なのでしょう。

この病気は難しくて、悪性度が高いほうが、進行は早いけれども治る可能性があり、低悪性度は悪性度は低くても治りにくいといわれています。

そして、臓器がんはよく5年が完治のめどだといいますが、50代後半で悪性リンパ腫になると、生涯付き合わなければならないかもしれないのです。

一方で、臓器がんだったら、再々発まで経験しながら16年生きるのはレアケースでしょう。

その意味で、「がんになったらどう生きるか」というのは、その人の家庭事情や経済状態とともに、病気の内容にもよるのではないかと思います。

早期発見したどこかの臓器がんなら、はやめにケリをつけるために、いったん仕事をやめて治療に専念する。

佐藤昴氏のような長い付き合いの病気なら、重要な高ストレスの仕事は引いても完全引退せずに様子を見る。

いずれにしても、自分の意志や生活設計だけで結論を出せることではないと思いますが、もちろんどちらも避けたいものです。

ということで、そのためには食生活で予防しようという趣旨が、『女性セブン』(6月5日号)の「保存版大特集」と称する記事。タイトルは「がんをよせつけない生活」です。

「ばっかり食べ」「絶対禁忌」も避ける


こちらも、「回復力が衰える55才を過ぎてからの不規則な生活は、免疫機能に大きな影響を及ぼします」(丁宗鐵日本薬科大学学長)と、「55歳」をひとつの区切りと見ています。

女性セブン・食生活.png

そして、その丁宗鐵氏と、津金昌一郎・国立がん研究センターがん予防・健診研究センターセンター長、済陽高穂・西台クリニック院長というがんと食事の関係でメディアに発言を続けてきた3名が、めいめいがん予防のメニューを披露しています。

学ぶべきと思ったのは、津金昌一郎氏の「多くても少なくてもがんリスクは上がる」という話。

たとえば、DNAの合成に必要な葉酸は、不足すると細胞の増殖がうまくいかなくなるので、妊婦や飲酒習慣のある人はしっかり摂るべきですが、逆に摂り過ぎることで眠っていたがん細胞まで起こして増殖を促す可能性もあるといいます。

サプリメント.jpg

たしかに、「葉酸をとるとがんリスクが高まる」という報告は、私も覚えています。

ウケランドHaukeland大学病院(ベルゲン)心疾患部門のMarta Ebbing博士の疫学調査では、葉酸服用群ではがん発症リスクが21%増大し、葉酸の服用と関連のあったがんで特に多かったのは大腸(結腸直腸)癌、肺癌、前立腺癌、血液癌であったと2009年に発表しています。

この考察についての専門家の評価はわかりませんが、まあ過ぎたるは及ばざるが如しなんでしょう。

目の敵にされがちの肉類も、多すぎるだけでなく、少なすぎることによるリスクが高まっているといいます。

肉.jpg

摂り過ぎている日本人は1~2割で、むしろ3~4割の人は少ないことで血管が弱くなり、脳出血のリスクが高まるリスクがあるとか。

正直なところ、食べ物と特定の病気を直に結びつけてしまうのは、往々にして「ばっかり食べ」「絶対禁忌」を招き、フードファディズムによる食生活の偏向につながってしまうことがあるのですが、そのあたりにも配慮が払われている記事だと思いました。

何より、その年齢が近くなっている私としては切実で役に立つ話です。

関心のある方は記事をご覧ください。

週刊現代 2014年 6/7号 [雑誌]

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