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がん「最新治療」が受けられる!でも大切なのは早期発見早期治療

がん「最新治療」が受けられる病院、という特集記事が『週刊現代』(8月9日号)に出ています。健康保険も使える「最新治療」によって治る人も増えてきた、だからあきらめるな、という趣旨の「保存版」記事です。まだ進行がんには「期待」止まりで絶対ではありませんが、知っておいて損はない情報といえるでしょう。

同誌では、病院や医師の写真付きで治療法を紹介しています。

週刊現代・がん治療

患者のCT画像を、体表面に投影して切除をより確実に行うという「3Dナビゲーション手術」。がんをピンポイントに照射する「陽子線・重粒子線治療」。自称「全身がん」の樹木希林が受けたといわれる治療ですね。

がん細胞を凍らせて死滅させる「凍結療法」、患者の呼吸に合わせた従来よりも少ない放射線照射で効果を狙う「トゥルービーム」。患者と会話しながら切除することで後遺症を防ぐ「覚醒化手術」。がんにナノレベルの穴を開けて死滅させるという「ナノナイフ」。抗がん剤と42度の加熱で腹腔を洗う「術中腹腔内温熱化学療法」。がん細胞特有の抗原を標的とする「がんワクチン」。再発予防で延命に役立てる「NKT細胞免疫療法」などです。

それ以外に、トモセラピー、高圧酸素療法、自家肺手術、単孔式内視鏡手術(胃の温存手術)など、「最新のがん治療が受けられる」病院のリストも紹介されています。

最新治療というと、健康保険が効かないものもありますが、同誌によれば、すでに健康保険適用になっているものもあるので、気になる治療法があれは、主治医に相談して紹介状を書いてもらうことを勧めています。

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結局早期発見早期治療が大切


前向きに治療に取り組みたくなるいい情報だと思いますが、ただ、留保をつけておくべき点もあるのな、とも思います。

記事では、ナントカ療法といろいろ名前は付けられていますが、病院の治療は通常、このがんはこの治療、というガイドラインが決まっています。

同誌で紹介されている治療は、最初からその病院にお世話になっていて、医師の裁量や患者の状態によって、そういう選択肢が考慮された時にあり得るのかな、という程度の、かなりイレギュラーなもののはずです。

私も、母親が11年前と6年前に入院した時、いろいろな「最新治療」を必死になっていくつも調べました。

が、結果的に何一つできませんでした。

主治医が積極的でなかったり、何よりその治療を行う病院や医師自身が、受け入れに熱心でなかったりしたからです。

それは、「最新治療」が、現在行われている通常治療(手術、抗がん剤、放射線)を、コストの点でも成功率でも確実に上回るものであると断言できるわけではなく、マンパワー的にも胸を張って受け入れられる、という状態にはないからだと思います。

記事はバラ色に描いていますが、たとえばトモセラピーという放射線の「新しい治療」は、数年前マスコミで派手に報じられたので、私が施術する病院に問い合わせたところ、従来の放射線治療に比べて、「実際の治療効果と副作用の低減に繋がるかどうかはまだ確定していない」という答えをもらってがっかりしたことは、このブログの4月27日更新「マイクロアレイ検査、極早期発見で胆道系、膵臓がん医療は変わるか」で書いたとおりです。

看護師と患者

記事で勝手に幻想を抱かず、ひとつの情報と冷徹に捉えて、さらに調べたほうがいいと思います。

何より、これらの治療は、従来の治療の弱点をいくらか克服できるかもしれませんが、これでがん治療が根本からかわるわけではないと思います。

依然として、進行がんになると治る確率が下がるという、現在のがん治療の問題点は残ります。

つまり、これらの治療を受ける条件は、やはり「早期発見早期治療」なのです

「がんは治療するな」という一部の医師の主張を信じきっている人は、残念ながらこの治療の恩恵にはあずかれないということです。

どうするかは価値観の問題ですが、いずれにしても、「最新」がどこまで来たか、関心のある方は記事を読まれることをお勧めします。

週刊現代 2014年 8/9号 [雑誌]

週刊現代 2014年 8/9号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/07/25
  • メディア: 雑誌


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