So-net無料ブログ作成

エジソンのお箸、遷延性意識障害からの回復訓練に

遷延性意識障害からの回復訓練

エジソンのお箸。箸の持ち方を訓練するツールとして、子育て中のお母さんならお馴染みの商品です。最近では大人用の箸の持ち方矯正ツールとしても注目を集めていますが、私は長い昏睡状態が続き体の機能を失った状態から少しずつ回復する長男に、エジソンのお箸を使いました。



12月のある日。この日も我が家は、飽きもせず麺2倍増量。

長崎ちゃんぽん

長男が箸を使って食べていますが、欲を言えば、箸の持ち方がまだ満点とはいえません。

ちゃんぽんを食す

そう。欲です。以前ならそこまで考えられませんでしたから。

喉元を御覧ください。

人工呼吸器から酸素をもらう、カニューレを入れていた気管切開の跡が……。

医療従事者なら、ここを見て、ただごとでないと察します。

大脳基底核を損傷した、意識不明で長い昏睡を続けていた頃の名残です。

大脳基底核を損傷するとどうなるか。

運動、認知、感情、学習など様々な機能を司る神経系が壊れ、寝たきりということもあるでしょうし、少なくとも日常生活を自分で行うことは難しくなります。

事実、長男は事故3ヶ月目の診断で植物症に該当する状態でした。

担当医は、「人工呼吸器だけは外せるようにがんばりましょう」という、健常人から見れば涙が出てしまうささやかな目標を提案しました。

そこまでひどい状態ですと、かりに介助の力などを借りて日常生活に戻れたとしても、当たり前に出来ていたことができなくなります。

先日は、唾液を飲み込むことからリハビリが始まったと書きました。

遷延性意識障害からの回復訓練、ガムで咀嚼嚥下の能力を蘇らせる

そこをクリアして、自力で食べることができるようになってからは、口に食べ物を運んでやる段階がしばらく続きました。

しかし、それだけでも奇跡だったようで、退院後、風邪をこじらせて入院した時、食事をさせていたら、植物症状態の頃にお世話していただいた看護師や保健師が次々とやってきて、「本当にご飯を食べている!」と驚いていました。

そして、少しずつ手が動くようになると、自力で食べることに意義があると思い、鯛焼きや寿司などをよく食べさせました。

たい焼きを食す

そのためか、このあたりから体重は激増してしまいましたが……。

次にスプーンを持てるようになりましたが、最初はシャベルで土をすくうような持ち方がしばらく続きました。

しかし、それも時間とともに経験を重ねて修正されていきました。

そして先日、コメダ下丸子店に行った時の一葉です。

ソフトクリームを食す

もうスプーンは全く問題ありません。

スプーンは、持ってすくうだけなので、持ち方を修正したら使えるようになりました。フォークも同様です。

ただ、箸だけはやはり難しい。

とくに最初は握って突っつくだけで、挟むという作業がまったくできませんでした。

対象を見て、箸を近づけて挟むという連続的な作業は、脳神経回路を激しく行き来するため、そこが壊れていると、手や指自体は動くのにできないのです。また同様に、挟む指の力も失われていました。

そこで使ってみたのが、エジソンのお箸です。

スポンサードリンク↓

幼児の箸の訓練だけでなく、成人が、お作法通りのきれいな使い方ができるためのサイズも最近は売られています。

エジソンのお箸というのは、指を当てるべき場所にリングがついていて指を入れられるようになっています。そして、2本の箸がばらばらにならないよう連結されています。

長男の場合、親指で箸を押さえる力は回復していたので、そのリングだけは外して使いました。

リングを外したエジソンのお箸

もちろん、わざわざ外すことはないのですが、食育を犠牲にして食べさせたことで、親指のほうが太ってしまったのです。

エジソンのお箸を使って、まず箸の持ち方が身につき、次に物を挟んで口に運ぶという2段階で回復していったように見えました。

ご飯の上にのっているのはふりかけ
ご飯の上にのっているのはふりかけ

いったんは機能を失った手指でも、再び箸を握れるようになれるエジソンのお箸は、脳卒中など、他の脳障害や手の怪我などをされた方のリハビリツールとしても有用であると思います。

さらに現在は……


また、現在はほぼできるようになったので、普通の箸に『シリコン おはし・もてたくん』を挿して使うこともあります。

シリコン おはし・もてたくん

シリコン おはし・もてたくんを箸に挿す

失礼、上の画像は間違いです。エジソンのお箸に挿したら「屋上屋」になってしまいます。

普通の箸に挿します。外食にも持っていけるので便利です。100円ショップで購入しました。

1年を振り返って


ということで、これが今年最後の記事です。

今年は1月1日に、「今年も365記事以上更新する」と書き、何とかそれは達成出来ました。

ただ、毎日書いていると、その日その日で出来不出来をはっきり自覚することがあります。

そんなときは、「うまくいかないときも、更新さえすればいいのか、思い切って休む勇気も必要ではないのか」なんて迷うことがありました。

さらに、10月にこのブログと連動しているツイッターのアカウントを凍結されたこともあり、数字(PV)がかなり下がってしまいました。

一方、So-netブログを見ると、ブログ開設以来4.5年。どう見てもユーザーのみなさんの価値観や文化から浮いているとしか思えない私に、読者登録をしてくださる方が先日160人になりました。ありがたいことです。

さらにRSSリーダーでチェックして頂いているプラスアルファを考えると、やはり「継続は力なり」ということでいいのかな、とも思うのですが、いずれにしても来年は、無原則な雑記ではなく、もう少しキーワードを絞り、質的にも完成度を高めて復調させたいと思っていますので、よろしくお願いします。

エジソンのお箸III / KJ10326 右手用 ホワイト [ヘルスケア&ケア用品] [ヘルスケア&ケア用品]

エジソンのお箸III / KJ10326 右手用 ホワイト [ヘルスケア&ケア用品] [ヘルスケア&ケア用品]

  • 出版社/メーカー: ケイジェイシー
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品


スポンサーリンク↓


nice!(321)  [編集]
共通テーマ:インテリア・雑貨

nice! 321

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます