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『実録・国際プロレス』マニアも気になる崩壊36年目の新証言

実録・国際プロレス

『実録・国際プロレス』という書籍をご紹介します。国際プロレス(IWE)は、1967年1月5日~1981年8月9日まで15年間、興行していたプロレス団体です。本書は、所属したレスラー及び関係者(レフェリー、リングアナ、テレビ中継担当者など)のロングインタビューをまとめたものです。



国際プロレス、ご存知ですか。

今日はプロレスマニア以外は、あまり面白くない話かもしれません。

国際プロレスというのは、力道山が作った日本プロレスを飛び出した営業部長の吉原功と、

吉原功に16文キック
『喜劇駅前茶釜』で、ジャイアント馬場に16文を食らう吉原功

レスラーのヒロ・マツダ、マティ鈴木が1967年に作った団体です。

マティ鈴木
『写真集・門外不出!力道山』でマティ鈴木

マティ鈴木については、すでにこのブログでご紹介しました。

マティ鈴木が明かした力道山の辞世の句を池上本門寺で思い出す

その頃は、アントニオ猪木も日本プロレスを離れていたために、国際プロレスの旗揚げシリーズには参加しました。

ところが、お金で揉めた上に、アントニオ猪木は日本プロレスに戻ってしまい、さらにヒロ・マツダやマティ鈴木も離れてしまったために、国際プロレスは、出だしから名のある主力選手がいなくなってしまいました。

そのいっぽうで、吉原功は早稲田大学のレスリング部出身の人脈を生かして、TBSの中継を決めました。

『東京スポーツ』(2010年5月26日付)には、当時の懐かしい国際プロレス時代の写真が公開されています。

国際プロレス

ビル・ロビンソン、サンダー杉山、グレート草津、ストロング小林といったレスラーは、その時にTBSの全国ネットの電波に乗って有名になった人たちです。

雷電ドロップ
http://blog.goo.ne.jp/konoichi/e/97193c5dc3b8596267ee151892270884より
『喜劇駅前弁天』より
『喜劇駅前弁天』より

サンダー杉山、縁と信念を大切にした天才格闘家の人生

その後、ストロング小林が離脱。

TBSも放送を打ち切りましたが、やはり吉原功の早稲田レスリング人脈で、今度は東京12チャンネル(テレビ東京)が放送するようになりました。

マイティ井上、金網デスマッチのラッシャー木村、現在は「気合だぁ」でタレント活動を行っているアニマル浜口などがテレビ放送のカードに登場しました。

若いマイティ井上については、プロレス中継の後に放送していた『プレイガール』の出演者であった西尾三枝子との結婚もありましたが、まあ正直、アントニオ猪木と倍賞美津子ほどは話題になりませんでした。

いずれにしても、ジャイアント馬場やアントニオ猪木といった強烈なスター不在で、業界ではマイナー団体扱いされたまま、新日本プロレスと全日本プロレスに埋没するように崩壊していきました。

しかし、プロレスファンは、心優しいというか、とことんサブカル志向というか、もちろん馬場や猪木の話も大切ですが、その一方で、マイナーな存在もやはり大事なのです。

後発団体として苦し紛れに企画した興行のアイデアがあとになって評価されたり、絶対的スターがいない一方で、前座に味のあるレスラーが揃ったりなど、国際プロレスはマニアにとっては崩壊後36年もたっているのに、いつまでも気になる団体です。

そうでなくても、昭和プロレス(←昭和時代のプロレス)のマニアというのは、とにかく当時の話が好きなのです。

新事実がなくても、関連書籍は目を皿のようにして熟読します(笑)

本書『実録・国際プロレス』は、関係者23人がそれぞれの立場で経験した国際プロレスをロングインタビューで語っており、全編623ページという百科事典並みのヴォリュームです。

証言者を登場順に書きます。

ストロング小林/マイティ井上/寺西勇/デビル紫/佐野浅太郎/アニマル浜口/鶴見五郎/大位山勝三/稲妻二郎/米村天心/将軍KYワカマツ/高杉正彦/マッハ隼人/長谷川保夫(リングアナウンサー)/菊池孝(プロレス評論家、国際プロレス広報業務従事)/石川雅清(元デイリースポーツ運動部記者)/森忠大(元TBSテレビ『TWWAプロレス中継』プロデューサー)/茨城清志(元『プロレス&ボクシング』記者)/田中元和(元東京12チャンネル『国際プロレスアワー』プロデューサー)/飯橋一敏(リングアナウンサー)/根本武彦(元国際プロレス営業部)/遠藤光男(レフェリー)/門馬忠雄(元東京スポーツ運動部記者)

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マニアが気になる「謎」にアプローチ


TBSは国際プロレスにどうかかわっていたのか。

旗揚げ戦で、どうしてグレート草津はルー・テーズに完敗したのか。

そもそも、国際プロレスはどうして崩壊してしまったのか。

そういった謎について、23人がそれぞれの立場から興味深い話をしています。

この中のデビル紫については、以前ご紹介しました。

デビル紫
デビル紫の生き様をアメリカのプロレスラー集団訴訟報道で考える

残念ながら、この書籍が出る前の2017年10月23日、デビル紫は食道がんのため亡くなりました。

プロレス評論家で、国際プロレスの広報やテレビ中継の解説なども担当した菊池孝も亡くなっています。

亡くなった関係者生前最後のインタビューという価値もある、プロレスマニア必見の書籍です。

実録・国際プロレス (G SPIRITS BOOK)
実録・国際プロレス (G SPIRITS BOOK)
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コメント 14

うつ夫

試合はよく知らなくてもレスラーの名前は結構有名だったりします。
by うつ夫 (2018-05-06 00:19) 

ナベちはる

15年と、それほど活動期間も長くない中で出たいろいろな「謎」。ファンなら気になるところではないかと思います。
by ナベちはる (2018-05-06 00:53) 

末尾ルコ(アルベール)

『実録・国際プロレス』マニアも気になる崩壊36年目の新証言・・・今日とかもテレビを点けておりましたら、「シアタープロレス」を標榜する団体が紹介されておりまして、正直なところそういうのを見ていたら、本当に(いい加減にせえよ!)と腹が立ってきます。本来お客さんの前でできるようなことは何もないはずの人材が集まって、「自分たちはプロレスラーだ」と名乗ってリングで試合をしている・・・プロレスラーに憧れていた人間からすれば、ちょっとシャレでは済まない状況のような気もしてきました。しかし少ないながらも様々なインディ団体にお金を払うお客さんがいるのも情けない話です。
国際プロレスはリアルタイムでは高知のテレビ放送の関係で、全日・新日マットに挙がった時だけしか「動くレスラー」(笑)を観ることはできなかったのですが、プロレス誌などで動向を見ていて、確かに新日・全日よりはだいぶ格下と見てはおりましたが、わたしの中では「マイナー」とまではいってませんでした。ジプシー・ジョーとかワイルド・アンガスとか、外国人レスラーの毛色が変わっていて、(おもしろそうだなあ)と感じておりました。その頃はまだわたしは、かつて国プロがビッグネームの外国人レスラー同士の対決を実現させていたとは知らなかったのですが。
マイナー感が強くなったのは崩壊後、ラッシャーらが新日に上がり出してからで、なにせスタートが「こんばんは」事件でしたから、それからは「ギャグの対象」のようになってしまいましたね。
でも現在YouTubeで国プロの試合をいろいろ観ると、とてもしっかりとプロレスをしていたことがよく分かります。サンダー杉山の短い動画も最近観ましたが、本気でやればセメントも凄く強そうな感を受けました。
テーズVS草津は、テーズにインタヴューなどを読むと、負けブックを持ち掛けられたテーズが怒って急角度で落としたという説もあれば、いきなりバックドロップを出して相手が失神し、2本目以降はなしで終わるというのはテーズの試合のパターンの一つだという説もありますね。いずれにしてもそういう謎が想像力を膨らませてくれたのが昭和のプロレスでした。

『白昼堂々』は、いっぷく様のレヴューもあらためて拝読いたしました。2015年のお記事で「白昼堂々 映画」でGoogle検索すると、1ページ目に表示されました。素晴らしいですね。当時はSo-netブログのコメント欄は閉じておられましたが、わたしもその時しっかりniceは押させていただいておりました(笑)。
どのような分野の作品も、リアルタイムで鑑賞するのは格別なのですが、逆に言えば、リアルタイムで鑑賞した場合には不可能な鑑賞を、後から鑑賞する人はできるという、屁理屈のようですが(笑)、まあそれも真実の一つかなと思いまして。
渥美清は「寅さん」役のイメージが固定して苦しんだ時期もあったとされていますし、確かにもっといろいろな役の渥美清も観たかったのですが、しかし『男はつらいよ』のような日本人誰もが知っている映画シリーズで長きに渡って兄妹を演じ続けるなんていうことは普通はあり得ないことだけに、「妄想」(笑)も含めてファンたちに様々に語られるのでしょうし、今後も語り継いでいくべきなのだと思います。少し前にNHKのNHKのニュース番組でリポートがあったのですが、若い人たちの間にも「寅さんの生き方に憧れる人たち」が増えているという切り口でした。まあメディアで流行っているとか何とか伝えられるものは眉唾でかからねばなりませんが、『男はつらいよ』なんかは、「現在のファン」が「新たなファン」を一人ずつでも増やしていくような努力をしていくようにすべきだと思っております。これはもちろん「寅さん」や映画だけでなく、どんなジャンルの「素晴らしいもの」についても同様でしょうが。なにせ日本の場合、メディアや行政などがそうした役割を果たすどころか、逆なことをやっている場合が多いですからね。

「妄想」という観点からすれば、『白昼堂々』の「モモエ」の方が山口百恵よりずっと魅力的だというご意見に完全同意いたします(笑)。山口百恵だけでなく、桜田淳子、森昌子の3人を「女性」として意識したことはまったくありません。ご本人たちにとったら、「大きなお世話」過ぎるたわ言ではありますが(笑)。RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-05-06 02:07) 

チャー

モノクロ写真は 迫力と、威圧感を感じて強そうに見えます
by チャー (2018-05-06 06:35) 

johncomeback

人間風車「ビル・ロビンソン」懐かしいです。
ラッシャー木村との2ショット写真は僕の宝物です。
by johncomeback (2018-05-06 08:23) 

pn

プロレスマニアじゃないけど70年代後半から80年代前半はいろんな意味で熱かったなと思います。
俺もあの頃の話は大好きで(^_^;)
by pn (2018-05-06 08:39) 

えくりぷす

人間風車ビル・ロビンソンも国際プロレスの旗揚げに参加していたんですね。超メジャーなレスラーという印象だったので、ちょっと意外でした。
by えくりぷす (2018-05-06 09:23) 

かずのこ

子供の頃見たサンダー杉山の雷電ドロップは忘れられません。「おはよう!こどもショー」での活躍も覚えています^^
by かずのこ (2018-05-06 12:40) 

ちんぐるま

サンダー杉山は私の仲人さんの同級生です!
by ちんぐるま (2018-05-06 13:54) 

KENT0mg

「雷電ドロップ 」を、ずっと「大臀(部)ドロップ」だと勘違いしてました。
そうだ!ブルーノ・サンマルチノという伝説の名を久しぶりに見ました。
by KENT0mg (2018-05-06 17:09) 

うめむす

私、古いプロレス者ですが、国際プロレスはよく憶えていません。でも、当時ビル・ロビンソンは、例外的に「良い外人レスラー」であり、子供の頃の英雄でした。優れたテクニシャンであったことを知ったのは、ずっと後になってからですけどね。
私的には、新日本に「こんばんわ」と言って乗り込んできたラッシャー木村をはじめとした国際軍団が印象的です。
リンクを張られている他記事も拝見致しました。いっぷくさんがおっしゃる「昭和プロレスマニア」の行動そのものですね(笑)。
by うめむす (2018-05-06 18:20) 

ヨッシーパパ

サンダー杉山、グレート草津、ストロング小林の名前は記憶にあります。
ただ、国際プロレスは、おぼろげです。
by ヨッシーパパ (2018-05-06 19:04) 

nikki

623ページは百科事典並です。
アニマル浜口の名前を見て調べてみたら「気合いだ」と叫んでる人でした。プロレスラーだったのですね。

コメダ珈琲、店舗によっては全席喫煙や仕切り分煙店舗などさまざま。

マルビルの中はわかりません。
by nikki (2018-05-06 22:12) 

yamatonosuke

プロレスは日テレとテレ朝だけかと思っていたらTBSでもやってたんですね。
まさにプロレス黄金期~
by yamatonosuke (2018-05-06 23:01) 

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