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「食べてはいけない国産食品実名リスト」週刊新潮が書きたてるが

「食べてはいけない国産食品実名リスト」週刊新潮が書きたてるが

週刊新潮が不安をかきたて、今週号も飛ぶように売れているようです。今週号は「食べてはいけない国産食品実名リスト」。お馴染みの具体的な商品名が挙げられていることで消費者は大騒ぎ。しかし、それが本当に恐れるに足るものなのか、もしそうだったらどうすればいいのでしょうか。

週刊新潮 2018年 6/21 号 [雑誌]
週刊新潮 2018年 6/21 号 [雑誌]

今回は、特定の食品添加物が含まれていることを根拠に、レトルトカレーや菓子パンなど、具体的な商品名を挙げて「食べてはいけない」と糾弾しています。

すでに、雑誌だけでなく、いろいろなレビューブログで商品名は引用されていますので、ここではご紹介しませんが、幸いにも(?)私が普段好んでいただいている商品は含まれていませんでした。

ただ、もし該当した商品があった人は、危険情報だけがインプットされ、動揺するのではないかとおもいます。

週刊誌ジャーナリズムお得意の、センセーショナリズムのそしりは免れないでしょう。

この特集の一番の問題点は、リスクだけを強調し、ハザードとしての言及がないことです。

つまり、ある添加物の研究でがんにつながる報告があったからと言って、短絡的に「これを食べるとがんになる」とやってしまう。

しかし、どういう食べ方を、どれだけの量でどれだけの期間食べたらそうなるか、ということには全く触れていません。

リスクだけをいったら、空気を吸ったって、水を飲んだって「がんになる」は間違いではなくなります。

たとえば、同誌が問題にしている「たん白加水分解物」ですが、そもそも食品添加物ではありません。

それはともかく、「加水分解」には、塩酸分解法によって微量に生成されるクロロプロパノール類が、変異原性の恐れがあるといわれていますが、変異原性はイコール発がん性ではありません。

ですから、それをもって「発がん性がある」という報じ方は、煽りだと私はおもいます。

私たちが肉を食べて胃酸で消化することも、化学的には同じ作用が含まれます。

「たん白加水分解物」の“がんのリスク”なるものは、実はそれほどありふれたものなのです。

もちろん、化学分析上の検出限界値以下までそれを減らしていくことは必要な努力だとは思いますが、それが「微量」あることが、果たして「食べてはいけない」とまでいいきれるものなのか。

何より“その程度”のものであるという客観的な前提で議論するのではなく、「がん」という言葉をいきなり出して消費者を脅してしまうのは、フェアな報じ方ではないとおもいます。

NHKの『クローズアップ現代+』では、こうした煽り情報を批判的に取り上げたことがありますが、国立医薬品食品衛生研究所安全情報部の畝山智香子さんは、こう述べています。

「『なんとかは危険』とか『なんとかはバツ』『なんとかはマル』、良いか悪いかの2つになってしまうけれど、実際あらゆるものがリスクがあるので、リスクは大きいか小さいかで判断しましょうと。 無限に小さいリスクは気にしてもしょうがないので、本当に意味のあるリスクに対して対処していきましょうと。」(http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3740/1.html

「あらゆるものがリスクがある」ということを理解できない消費者が、右往左往するんでしょね。

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「手作り」や「自然のもの」がいいのか?


では、そうやって散々「リスク」を煽って、どうしろというのでしょうか。

レビューブログを見ると、「やはり手作りに限る」「自然のものが一番いい」といった結論に行き着いているものがほとんどで、失笑を禁じえませんでした。

「手作り」って、いったいどんな材料で作るのですか。

どうせスーパーで、なにがしかの農薬や添加物が含まれるものを買ってくるんでしょう。

それとも、「有機」という意味不明の「付加価値」がついたバカ高い「自然食品」ですか。

時間とバカ高い材料費をかけて、それでも完全に危険がなくなるわけでもないのに。

そもそも、「自然のもの」は、時には「人工」以上に危険な場合があるんですよ。

食のフェイク、自然のものは毒性物質を含むという食の科学の常識

このブログが過去に問題にしましたが、「自然」の木酢液を、鶏の餌に混ぜることで、魚粉など動物性たんぱくの飼料にある臭みを消せることと、ビタミンの多い卵を生むといわれます。

鶏卵と木酢液
“自然の農薬”は安全か~木酢液入り鶏卵を調べて~

そこで、最近はブランド鶏卵のほとんどが木酢液由来です。

ところが、木酢液はその強い殺菌性であるがゆえに、DNAや染色体に損傷を与え、突然変異を起こす細胞の変異原性が認められたという報告もあります。

「自然のもの」というと健康に良いと思われがちですが、そもそも自然は、いつも人間に都合の良いものとは限りません。

「人工」のほうがむしろ、科学的な実験や危険度を調べているのです。

たとえば、食べ物は、流通の過程で腐ることもあります。

低量の酸化防止をした方が、「自然」のままで腐るよりもよほど安全なのです。

もちろん、BSEや、原発事故直後の農作物、輸入食品の偽装など、不測の事態で不確定要素の伴うケースもありますし、人工甘味料のように、味がよくないとか、使わなくても食べられないわけではないという「余計な添加物」もずいぶんあります。

それらについては、避けることはひとつの見識だと私もおもいます。

が、少なくとも、市場に流通している個々の食品添加物について、Aには○○が入っていたから、自然と無添加を売り物にするBにする、ということに、どれだけ有意なメリットがあるのかはきわめて疑わしいですね。

まあ、根拠のない宗教的な自然信仰や、マスコミを鵜呑みにして右往左往する情弱な人々と議論するつもりもないですけどね。

以上のことから、私の結論は、

無農薬・無添加より調べられた必要最低限の農薬&添加物の方が実は安心安全

ということだとおもいます。

週刊新潮 2018年 6/21 号 [雑誌]
週刊新潮 2018年 6/21 号 [雑誌]

買ってはいけない調味料買ってもいい調味料 (だいわ文庫)
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コメント 23

ナベちはる

食品は口に入れるものなので、自分自身で調べて何が安全かを確かめないといけないですね。
by ナベちはる (2018-06-17 00:27) 

うつ夫

いくら気をつけても、外食とかで完全に避けることはできませんしね。
by うつ夫 (2018-06-17 01:12) 

末尾ルコ(アルベール)

「食べてはいけない国産食品実名リスト」週刊新潮が書きたてるが・・・自分らの雑誌を売りたいがために情弱の人たちの不安を煽るという拝金主義メディアの得意なパターンですね。広告でいきなり「×」にされている『カレーマルシェ』は弟の大好物です(笑)。まあ、弟はいまだに煙草を毎日吸っておりまして、それはどうかとは思いますが。
それにしても多くの人たちが普通に食べている商品を具体的にいちいちあげつらって、「あなたたちは実はこんなとんでもないものを食べていたんだよ」と、いわば人さまの食生活を大否定するような特集って、すごく嫌らしさを感じます。例えば、子どもさんが「美味しい、美味しい」と喜ぶから食べさせていた食品が、「実は、それは万病のもとです」とか言われたら、親御さんは深刻な罪の意識に苛まれることもあるでしょう。現実問題として、余程特殊な病気でない限り、「罹患した原因」を「一つの要因」に特定することなど不可能だというのがわたしの理解です。

>リスクだけをいったら、空気を吸ったって、水を飲んだって「がんになる」は間違いではなくなります。

そうなんですよね。さらに極言すれば、「生きてたら、がんになる可能性がある」ですし、「生きてたら、交通事故で死ぬかもしれない」などなどです。だから、「そんなに病気が怖いなら、さっさと死んどけ!」とまでは、言いませんけれど(笑)。結局この手の特集がウケるのは、「生きている自体が不条理なことばかり」という真実を受け入れられない人たちが、「特定のもの」に責任を押し付けて何となく安心したいという心理に付け込んでいるだけです。世の中に蔓延る「マイノリティ叩き」も似たような心理だと思います。

『週刊新潮』の元記事はまだ読んでないのですが、このような特集に加担する学者や医者などもわたしはとても嫌いです。そういうことをする人たちは、地頭(じあたま)が悪いか、メディアで名を売って儲けたい、有名になりたいという人ばかりだと思っております。

>「あらゆるものがリスクがある」ということを理解できない消費者が、右往左往するんでしょね。

そうなんですよね。ちょっとお話はずれますが、今日もサバ缶を買おうと缶詰コーナーへ行ったら、いつも買ってるやつが売り切れ。「サバ缶が健康にいい」という情報で右往左往してる人たちが買い占めたのでしょうが、「たいがいにせえや!」と思います。

>それとも、「有機」という意味不明の「付加価値」がついたバカ高い「自然食品」ですか。

我が意を得たり!でございます(笑)。あの値段、許し難いですよね。同じ値段で、味も良ければ、買ってもいいですが(笑)、まあだいたい(何、この値段?)という価格ですからね。だいたい芸能人などでも、突然「有機」などに目覚める人たちって、雰囲気はほとんどカルト宗教信者です。

お話変わりますが、考えてみれば、子どもの頃家庭で食卓に載ったキノコ類はどれも好きではなかったです。その頃はあまりキノコ類は出てこなかったですが、なめこやシメジ類もダメでした。中でもシイタケの味や存在感は大の苦手でありました。現在はシイタケ以外のキノコ類は好物だと言えるくらいですが、食べ物の好みというのも不思議ではありますね。確か中学校の修学旅行でしたが、食事に茶わん蒸しが出て、クラスメートと(うわあ~~、シイタケの味が染み込んじゅうう!)とか盛り上がっていたのですが、この前カフェの女性スタッフ3人にシイタケについて尋ねたら、皆「好き」と言いました(笑)。
夏場はわたし、冷麺はけっこう食べます。昨夜もスーパーで買った韓国風冷麺というのを食べました。

>顔がいい具合にテカると聞いたことが

へえ~、そのような説が!わたしは高校1年から2年くらいの時期、いささか顔が若気の皮脂過多気味だったもので、その頃は気になってました。大人になってからはちょうどくらいの皮膚になってきたので、そのようなことを気にする必要がなくなったのは幸いだったです。
でも確かに、「皮膚状態」は重要ですよね。20代~30代で早くも(衰えてるな~)という皮膚の人も見かけますが、どんなに顔立ちなどがよくても、皮膚が衰えると雰囲気などもきつくなりますので、その点は気を付けたいところです。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-06-17 01:25) 

kiki

たまたま地下鉄の中で、中吊り広告を見たばかりでした。
中身は知りませんが断定して、怖くないのかと思います。
我が母、ある食品の会社の製品は、
毒だから絶対食べないなど過激なことを言ってます。
TVか何かで放送していたようです。
私は年に数回食べます。
バケツ一杯食べるわけではありませんから大丈夫です。
まだ死んでません(笑)
by kiki (2018-06-17 02:33) 

kinkin

何処の週刊誌も売れれば良いだけの事しか考えてないように感じます。
自分は嫌気さして全く買いませんが。
by kinkin (2018-06-17 05:00) 

チャー

◯ [×]?で決めるのは分かりやすい ですが実際世の中には危険な物は沢山 きりがない!ちょっとやそっと食べたところで
by チャー (2018-06-17 06:47) 

kazu-kun2626

最近の週刊誌や報道は
子細な一点を持って悪や善
を決めつけし過ぎでやたら
不安を煽りますが食品安全基準
に適合したものしか流通してない
はずなので、安全基準内の商品を
ダメと決めつける週刊誌の報道は
明らかにダメ出しされた会社にとって
営業妨害です。被害届を出して白黒
着ければいいんですよ。
最近のマスコミはやりたい放題ですからね(笑)
長文失礼〃
by kazu-kun2626 (2018-06-17 07:03) 

拳客

食の安心、安全は大切だと思いますが、マスコミはやり過ぎだよね。
マスコミの方が「がん」と思うのは私だけか?
by 拳客 (2018-06-17 07:44) 

pn

最終的には気分だけだと思うよ、やれ危険だなんだなんて。
マルかバツでは無く多いか少ないかで考えるリスク、正論ですなー(^^♪
by pn (2018-06-17 08:36) 

えくりぷす

昨日のコメントと関連したことが記事になって嬉しいです。
「たん白加水分解物」「酵母エキス」「グルタミン酸」が入っているということで、前の号では、だしの素やめんつゆが槍玉にあげられてましたが、毎日ちゃんとだしをとってる家庭はどれくらいあるのかと思います。
by えくりぷす (2018-06-17 10:49) 

スイカが好き

玄米・雑穀には発芽毒が有るそうだし、アルコールは100%毒、タバコは200%毒。菜炒め、目玉焼きなど熱した油も毒。・・・・
ほどほどに食べるようにしています。(だけどタバコは2001年から中止したよ)
by スイカが好き (2018-06-17 10:49) 

テリー

食事は、大切ですので、こういう記事が出ても、おかしくはないとと、思います。
Dマガジンの中に、週刊新潮は入っていますので、後で、読んでみます。
まあ、一つの考え方でしょうね。
私の食生活は、すごく、偏りがあり、食品添加物以前に、改善することが、たくさんあります。
by テリー (2018-06-17 10:54) 

JUNKO

私もこのタイトルに注目しました。この種の話は信憑性の判断が難しいです。
by JUNKO (2018-06-17 11:50) 

kou

何を今更って感じです。
少し気にし過ぎではないでしょうかね。私の年代であればいろんな物を口にしておるので、この通りであればもう大病を患っているのでは?と思えてなりません。
by kou (2018-06-17 13:40) 

プー太の父

私もこれを新聞の広告で見ましたが、やはりこういう
話はすごく興味はあるので読んでみたいと思いますね。
だけどバカバカしいのでもちろん本は買いません。
考えすぎると世の中に食べるものがなくなってしまいます。
by プー太の父 (2018-06-17 15:48) 

johncomeback

気にしたら何も食べられません。
長生きしたいと思ってないし好きなモノを食べます。
by johncomeback (2018-06-17 17:17) 

お名前(必須)

一応、パッケージの成分表示の確認までに留めておきます。
後は国や食品メーカーの対応待ちとなりますね。
by お名前(必須) (2018-06-17 17:35) 

ヨッシーパパ

手作り、自然、そのほかにも、ヘルシーや国産など、売り文句がたくさんありますね。
by ヨッシーパパ (2018-06-17 20:02) 

こじろう

これが危険だ!って言われても,それを避けるのって実際には難しいよなぁ~。
気にし過ぎもよくないし,精々アレルゲンを避けるくらいかなぁ?

by こじろう (2018-06-17 20:39) 

ヤマカゼ

先日、中語系日本人の方と居酒屋で飲みましたが彼が言うには中国の食品を口にするのが怖いと、ビックリするような事をいってました。
by ヤマカゼ (2018-06-17 20:57) 

yamatonosuke

最近の健康食ブーム、自然食ブームについていけてません。
by yamatonosuke (2018-06-18 01:11) 

足立sunny

本文のご検討趣旨は有意義な視点と思いますけれど、
無農薬・無添加より調べられた必要最低限の農薬&添加物の方が実は安心安全、というまとめのご意見は、あれもこれも危険と警告するのと逆説的でインパクトはありますけれど、食品全体のおおまかなくくりとしてかなり強引な結論なのではないでしょうか。農薬の問題や食品添加物は、食べ物個々に個別具体的に是々非々を検討すべきもので、全体を総括して安全性などを総括すべきではないと思います。

by 足立sunny (2018-06-18 05:20) 

makkun

最近の週刊誌ネタに多いので気にはなりますが
そんな身体に悪いのなら「国として対処すべき」が
私の持論です。
病気になったらまた国家予算の
医療費が大変になるんですからね~
by makkun (2018-06-18 14:59) 

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