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池内淳子、初めて寅さんに振られたマドンナは視聴率20%女優

池内淳子、初めて寅さんに振られたマドンナは視聴率20%女優

池内淳子さん(1933年11月4日~2010年9月26日)の命日です。1950年代は新東宝、60年代は東京映画や東宝で映画にたくさん出られました。60年代~80年代は、ホームドラマのお母さん役や芸者役などで視聴率20%女優ともいわれました。今日は新東宝時代の映画『カックン超特急』と、マドンナをつとめた『男はつらいよ寅次郎恋歌』を振り返ってみます。(画像は劇中より。人物画像はGoogle検索画面より)



池内淳子さんといえば、1955年、新東宝で芸能活動をスタート。

同社倒産後は東京映画⇒東宝に移り、社長シリーズは毎回出てくるマダムズ(森繁久彌社長が浮気を失敗する相手)の1人を演じ、喜劇駅前シリーズでは大空真弓とともに途中からレギュラー入りしました。

さて、今日ご紹介する新東宝は、エログロと笑いと低予算の映画会社。

『カックン超特急』(1959年、富士映画/新東宝)


カックン超特急』はその「笑い」の方で、池内淳子は「ハヤシもあるでよ」の南利明の恋人役を演じています。

カックン超特急

トラック運転手と助手の、由利徹と南利明は、映画の撮影所まで荷を届ける、東京行き特急便の乗務を命じられます。

ところが、池内淳子を実家に送ったり、

池内淳子を実家に送ったり

自殺しそうに見えた女性(山村邦子)に頼まれてハンドバッグを取ってあげたり、ヒッチ・ハイク娘たち(大空真弓など)を乗せた上に食事を食い逃げされたりして、

大空真弓

大幅に遅れてしまいます。

撮影所では、配役でへそを曲げた由利徹(二役)が、書生(人見明)を相手にさんざん駄々をこねた挙句結局サボタージュ。

トラック運転手の由利徹が本物の由利徹に似ているため(そりゃ本人の二役だし…)、撮影所では運転手が助監督(平凡太郎、谷村昌彦ら)に「本物の由利徹」に間違えられ、運転手の由利徹は監督(藤村有弘)を毒づきながらもぶっつけ本番で役をこなすというドタバタ喜劇です。

撮影所のシーンでは、高島忠夫や久保菜穂子や大空真弓など、本物の新東宝の俳優たちが出てくるのですが、ということは、大空真弓も本人とヒッチハイク娘の二役というわけです。

新東宝の俳優陣

こういう他愛ない短い尺(65分)のドタバタ喜劇は、最近お目にかかれないですね。

『男はつらいよ寅次郎恋歌』(1971年、松竹)


『男はつらいよ寅次郎恋歌』で池内淳子は、帝釈天の前に喫茶店を開店した、子連れの今で言うシングルマザーを演じています。

男はつらいよ寅次郎恋歌

池内淳子は、まだ東宝とは契約があったようですが、もう五社協定は有名無実化していました。

池内淳子

博(前田吟)の母親が亡くなり、1人きりになった父親(志村喬)ですが、寅次郎がやってきて逗留しています。

志村喬は、寅次郎に、こう諭します。

志村喬は、寅次郎に、こう諭します

旅先で、りんどうの花が咲き乱れ、夕げの明かりとともに笑い声が聞こえてくる家庭を見たときに思った。

人間は絶対に1人では生きていけない。逆らっちゃいかん。人間は人間の運命に逆らっちゃいかん。そこに早く気が付かないと、不幸な一生を送ることになる。わかるね、寅次郎くん

それは、妻を亡くして1人になっても、息子と一緒に暮らしたいと言えない志村喬の自戒でもあったのですが、話を聞いて啓蒙された寅次郎は、さっそく『とらや』に帰ってきます。

そして、もちろん池内淳子と会ってしまいます。

池内淳子

まあこれまでのパターンですと、寅次郎がフラレておしまいですが、今回は『男はつらいよ』始まって以来の、寅さんの方が引いてしまったパターンです。

寅次郎は、りんどうの鉢植えを持って池内淳子を訪ね、夕げの明かりとともに笑い声が聞こえてくる家庭を提案しようと思ったのに、あろうことか池内淳子は、「旅に出るんだったら連れてってほしいわ」と言うのです。

、「旅に出るんだったら連れてってほしいわ」

センシティブな寅次郎は、この時点で自分の恋物語は終わったと悟り、旅に出ます。

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回転寿司のネタは2度回ってこない


東宝では、クレージー映画にも1本出ました。

クレージー作戦 先手必勝』(1963年、東宝)で、植木等の内縁の妻役です。

クレージー作戦 先手必勝

テレビでは、60年代がメロドラマ、70年代は『女と味噌汁』(TBS)や『つくし誰の子』(NTV)など、ホームドラマで活躍しました。

池内淳子さんが亡くなったのが8年前の2010年。

私は当時ある仕事で、池内淳子さんとお会いできるチャンスがあったのですが、池内淳子さんは名古屋で『三婆』の舞台があり、実現しませんでした。

そのとき、池内淳子さんは、「また(の機会に)呼んでぇ~」と仰るので、「また」の機会を狙っていたのですが、その後体調を崩され、そのまま亡くなってしまいました。

それ以来の教訓は、自分の人生に「今度」「また」はない。

「今やらなくてもいいこと」に見えるものでも、思いついたときが「すべきとき」と、自分に言い聞かせています。

男はつらいよ 寅次郎恋歌 HDリマスター版(第8作)
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コメント 10

pn

旅人は家庭の灯りに憧れ家庭人は非日常の旅人に憧れる。連れてってと言われたら連れて行っちゃいそうだな俺(笑)。
by pn (2018-09-26 10:32) 

末尾ルコ(アルベール)

池内淳子、初めて寅さんに振られたマドンナは視聴率20%女優・・・メンテナンス、11時までとか書いていたのでそのつもりでいたら、朝からとうに終わってましたね。「11時まで」なんてざっくりし過ぎですよね(笑)。まあこの後、不具合がなければいいのですが。
池内淳子はやはりまずいろんなテレビドラマで子どもの頃から知っておりましたが、同時期にドラマでよく観た女優の中でも特別に高級な雰囲気を感じておりました。気品ある顔立ちとか芯の座った佇まいとか、到底わたしの周囲の大人たちとはかけ離れた(笑)高級感あるっ女性という感じです。だから池内淳子は若き日の姿をどんどん観たい女優の一人で、本日ご紹介くださった映画もぜひ観て観たいですね。特に『カックン超特急』のような作品はなかなか鑑賞の機会がなく、尺も短いのでBSあたりでぜひ放送していただきたいところです。それにしても、『花嫁吸血魔』ってすごそうですね。池内淳子ご本人がこの作品をどうとらえていたかは分かりませんが、「観たいか観たくないか」と問われれば、「非常に観たい」作品です。

結局「言葉遣い」というものは、「絶対使ってはならない表現」というものはないものだと思います。すべて「誰が、どう使うか」にかかっているのであって、本当はその辺りの判断力、駆け引きを駆使することが毎日言葉を遣うおもしろさなのだと考えるのですが、やはり新語・流行語を無批判に使っている人を見ると、(どう考えても、頭は悪い)と感じてしまいます。と言いますか、新語・流行語を使っていても、その他の語彙や表現力が豊かであれば、新語・流行語は気にならないですね。(困ったなあ)というのは、明らかに新語・流行語に使われている状態の人ではないかと。まあこれはネットやスマホなども同様で、意思を持って使っている人と、どう見ても「使われている人」って大きな違いがありますよね。このあたりのニュアンスが分かる人が多くなればと思います。

>あとは当事者の価値観が折り合うならいいのではないかとおもいます。

そうなのですよね。わたしも基本的に相手に対しては年下であっても、「~さん」でお話しします。ただ付き合っている中で相手が「~さん」以外の呼び方の方が嬉しそうな場合はそちらへシフトすることもあります。このあたりは人間同士の呼吸の問題ですよね。

>小堺一機の番組

けっこう長く続いてましたね。まあわたしなどは、あの番組で塩沢トキなどを初めて知ったというのはあります。本業の俳優や歌手で売れなくなった人たちが、どういう形で露出をしていくか、歯止めはどこからかけるのか・・・個人差は大いにありますが、今後も難しい問題ですね。原節子くらいの大大女優であれば、一切出なくなっても語り継がれるわけですが、そこまではいかない俳優や歌手たちにとっては、そうも言ってられない事情がいろいろあるでしょうから。できれば、「全盛期のイメージ」を壊さない範囲での活動を望みたいとは思います。

>相手の女性にはケンタッキーフライドチキンあたりを

見事なご洞察!確かにオカダカズチカにKFCはよく似合いそうです。棚橋だとちょっと気取った店に連れていきそうですね。そこにまた、セコさを感じるのですが(笑)。
お話ちょっと飛びますが、この頃の若い女性はモツ鍋などを好きな人がけっこういるんですね。わたしモツとかぜんぜんダメだから、ちょっと不思議な気がします。
オカダカズチカのお話に戻りますと(笑)、このレスラー、身体能力などには恵まれておりますが、どうも味がないですよね。馬場・猪木時代を「ほぼ知らない」世代ならではの無味乾燥さがあります。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-09-26 12:52) 

えくりぷす

池内淳子さんは、昔の他の女優さんより親しみやすさを感じますね。『男はつらいよ寅次郎恋歌』のりんどうの話は、とらやのみんなに寅さんが話して聞かせるところを含めて、シリーズ屈指の名場面かと思います。
それにしても、いっぷくさん、池内さんに会えなくて惜しいことをしましたね^^;
by えくりぷす (2018-09-26 13:29) 

Take-Zee

こんにちは!
池内淳子さんはふつうのお姉さんのような方
でしたが魅力的な人でしたね。
by Take-Zee (2018-09-26 14:12) 

ヨッシーパパ

池内淳子さん、美しさも独特な雰囲気でしたね。
かなり低い声が懐かしいです。
by ヨッシーパパ (2018-09-26 18:45) 

そらへい

「男はつらいよ」楽しみながら見直しています。
まだ、10話そこそこですが池内淳子さんがマドンナのシリーズはまだ記憶に新しいです。
志村喬さんのリンドウの話、20代の頃見たときは、この台詞自分に刺さっていただろうなと当時を思い出しながら見ていました。
by そらへい (2018-09-26 20:17) 

coco030705

こんばんは。
池内淳子さん、きれいな日本美人でしたね。着物がよくお似合いでした。
by coco030705 (2018-09-26 21:25) 

ナベちはる

どの時代を切り取っても綺麗なので、「マドンナ」のとおり人を惹きつけるものがあるように感じました。
by ナベちはる (2018-09-27 00:22) 

犬眉母

いったん寿退社されて復帰後に
スターになられたのが凄いと思います。
by 犬眉母 (2018-09-27 12:40) 

うつ夫

「カックン超特急」という名前がすでに笑えますね。
by うつ夫 (2018-09-30 02:20) 

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