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『時間ですよ1971』バラエティ的要素で世相をくるむホームドラマ

『時間ですよ1971』バラエティ的要素で世相をくるむホームドラマ

『時間ですよ』(1970年2月4日~1973年9月5日、TBS)の1971年版が、BS12トゥエルビで10月3日よる8時00分から放送開始されるそうです。1970年代の東京都品川区五反田(大崎広小路あたりか)の銭湯を舞台とした、ドラマにバラエティ的要素を絡めた人気ドラマでした。(画像は断りのない限り『時間ですよ1973』から)




『時間ですよ』というと、昭和のドラマ、というイメージではない方もおられるかもしれません。

『時間ですよ』森光子が束ねたドラマ史に残る久世光彦ワールド

『時間ですよ』は、第1部(第1回~第30回、1970年2月4日~8月26日)、第2部(第31回~第65回、1971年7月21日~1972年3月15日)、第3部(第66回~第95回、1973年2月14日~1973年9月5日)と放送され、以降も設定と出演者を変えて、単発スペシャル番組も含めると、平成に入った1990年まで全11シリーズ放送されました。

しかし、東京・五反田の銭湯『松の湯』、森光子と船越英二の夫婦、息子は松山英太郎、従業員は堺正章と悠木千帆(樹木希林)プラス新人という初期の設定は第3部までで、オリジナルの『時間ですよ』は、その設定のものを指します。

当時、(ホーム)ドラマのTBSといわれましたが、それは石井ふく子Pによる『肝っ玉かあさん』や『ありがとう』など、ホームドラマの王道を行く路線が当たったからです。

同じ局でありながら、その対極を成すかのような、ショータイム的なギャグとドラマを組み合わせた久世光彦プロデューサー兼演出による構成は誠に斬新でした。

『時間ですよ』は銭湯が舞台。当然、裸の女性が出てきます。

当時のドラマとしてはそれだけでもインパクトがありました。

もっとも、裸になっているのは若い女性だけで、常連客役の武智豊子や近松麗江や石井富子といったオバサン女優が脱ぐことはありませんでした。

そして、従業員の堺正章と悠木千帆(樹木希林)、そして第1部の川口晶と紀比呂子、第2部の西真澄、第3部の浅田美代子が『トリオ・ザ・セント(銭湯)』と称して、毎回バラエティ番組の劇に出てくるようなギャグを放ちます。

堺正章と悠木千帆

たとえば、困った場面では、3人が「そうだ、ウルトラマンを呼ぼう」と声を合わせるとか。

浜さん(悠木千帆)がご飯のおかわりを求めると、テーブルの対角線上にいる健ちゃん(堺正章)が、自分の茶碗にご飯を足して、2~3回ひっくり返して丸くしたら、それを浜さんにポーンと放り投げ、浜さんが自分の茶碗で受け取るとか。

そういうシーンは、石井ふく子ドラマでは出てきませんから。

その一方で、ドラマの部分は、銭湯の衰退問題、結婚した息子の同居と跡継ぎ問題など、核家族化が増えつつあった70年代ならではの社会問題を扱っています。

銭湯の衰退問題、結婚した息子の同居と跡継ぎ問題

息子役の松山英太郎が、松の湯の廃業と、親子の別居を主張するので、当時私は子供心に“冷たいヤツ”とフンガイしましたが(笑)、妻役の松原智恵子(大空真弓の出産で交代)が、おかみさん夫妻(森光子、船越英二)の味方をするため、結局その話は流れます。

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天地真理が大化けした番組


その他、健ちゃんの友達や先輩などで、かまやつひろし、小坂一也、はしだのりひこ、岸部シローなど登場。

毎回間違って女湯から入ってくる和菓子屋には江戸家猫八、当時、どつき漫才で売れていた正司敏江・玲児もレギュラー出演。

銭湯従業員は、オーディションで「庶民的な」西真澄が選ばれましたが、天地真理が森光子の提案で、急遽役を作ってもらって出演。

天地真理

合格した西真澄がその後さっぱりで、逆に天地真理がブレイクしたという珍しいケースでした。

天地真理ブレイク
Google検索画面より

私個人は、由利徹や、若き日のふっくらした研ナオコや、田中角栄のモノマネでタレント活動をしていた葬儀会社の社長や、左とん平、さらには篠ひろ子と藤竜也も出演していた第3部がいちばん好きなのですが、第2部で『時間ですよ』の面白さは十分伝わるとおもいます。

放送は月~金の毎日だそうです。

晩ごはんどきの憩いタイムとして、昭和のバラエティ的ドラマはいかがですか。

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コメント 14

末尾ルコ(アルベール)

『時間ですよ1971』バラエティ的要素で世相をくるむホームドラマ・・・BS12トゥエルビで放送ですね。これはいいですね。可能な時はできるだけ観るようにしてみます。
このドラマはわたしも観ていたのですが、例によって細かなところはよく覚えてません。それと、「懐かし番組」的なものでもよく取り上げられておりましたので、そうした番組で観た映像とドラマそのものを観ていた時の記憶が混同している可能性もあります。そう言えば堺正章のことは父が気に入っておりました。父は基本的に演歌しか聴かなかったのですが、堺正章は歌も「上手い!」と言い、「(多分人間的に)いい男やねえ!」といつも褒めておりました。今となっては何をもってそんなことを断言していたのか不明ではありますが。
天地真理は歌よりも前にこのドラマで人気が出ていたのですね。その点も興味あります。やはり子どもの頃、天地真理、小柳ルミ子、南沙織、そして麻丘めぐみらのアイドルぶりは目を瞠るものがありましたから。この中では麻丘めぐみに憧れていましたが。しかしその後、林寛子に上書きされることになります(笑)。
それにしても船越英二と森光子なんですね。昨今のドラマとは格が違いますね。

思えば、「指先に残るにおい」って、淫靡な雰囲気がありますね(笑)。わたしが女性と深く付き合い始めたあの日も・・・(以下自重 笑)。
わたしはポテチを箸で食べるということはありませんし、薄しお味ならばそのままにしておきますが、ニンニクやカルビ系は拭いてしまいます。ニンニクの味自体は好きなのですが。あと、指がべちょべちょねちょねちょするのも苦手で、ねっとりしたシュガーコーティングなども拭いてしまいますね。高カカオのチョコなんかはさらっとしてますし、指先にそのまま香らせていたい気持ちにはなります。
岩崎良美についてのリンク記事、拝見いたしました。あの姉妹にそうした事情があったとはまったく知りませんでした。人間様々な事情がありますね。岩崎宏美はデビューしてから数年間はけっこうファンでした。アイドルにしては声や歌唱力が優れていると当時から目されていましたが、それ以上に若い頃は適度な色気があったんだと思います。一重瞼もいい感じだし、顔の輪郭や造作もすっきりしていますよね。
岩崎良美は一般的には「タッチ」で知られているのでしょうが、わたしは珍曲として「どきどき旅行」のインパクトは忘れられません。というわけで、善は急げ(笑)早速ちぇっくしてみたが、何とこの曲、安井かずみと加藤和彦なのですね。ビックリです。分からないものですね。

>私もなにかの役で出たのです。

荻野目ちゃんと共演してらしたのですね!わたしはこういうドラマは割と好きでしたので、ひょっとしたら『スーパーポリス』第1話のごとく、観ていた可能性かなり高いです。そうなるとまたしても嬉しい奇遇ということになりますが。

>2位のアンドレと3位のキラーカーンで決勝戦やったことがありましたよね。

この試合はよく覚えております。なかなかのアメリカン・プロレスでしたね。おもしろかったのですが、大味でした。カーンの試合が大味になる大きな要因はモンゴリアン・チョップを得意としていたことだったと感じていました。「キエーッ!」と叫びながら繰り出すモンゴリアン・チョップはいかにも漫画っぽかったです。しかしその分、カーンは今のWWEなんかでも十分人気者になっていた可能性があったと思います。

高知は午後8時くらいに風雨の峠を越し、幸いわたしの家は特に被害はありませんでしたが、八王子で観測史上最大の風速を記録したそうですね。高知もしばらくの間、かなりの暴風が続きました。いっぷく様のお住まいなどに被害がなければよいのですが。RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-10-01 03:33) 

旅爺さん

当地の今朝は台風一過で風も大分収まってきました。
そちらは被害がありませんでしたか?。
昔の映画は皆大好きで懐かしいです、でも次々役者が消えていくのは寂しいです。

by 旅爺さん (2018-10-01 05:52) 

ヤマカゼ

なつかしい面々が若いですね。
JR在来線が止まっていて通勤が難儀しそうです。
by ヤマカゼ (2018-10-01 06:06) 

pn

浅田美代子の印象が強いですね、て言うかそれしか記憶に無い(^_^;)
by pn (2018-10-01 06:13) 

えくりぷす

オーディションで選ばれた西真澄がぱっとせず、天地真理が大ブレイク→平家みちよとモーニング娘みたいなものでしょうか。『時間ですよ』をwikiで見直すと、単発時代は、石井ふく子 プロデュースの橋田寿賀子脚本だったのがビックリです。
by えくりぷす (2018-10-01 13:45) 

Take-Zee

こんにちは!
出演者の大半が故人ですね。

by Take-Zee (2018-10-01 14:43) 

kiki

今は、ドラマって、なかなか観ませんが、昔は観てました。
若かったのかしら(笑)
ドラマのTBS?の時代かしら(今は分かりませんが)
by kiki (2018-10-01 17:02) 

coco030705

こんばんは。
先日、樹木希林さんの追悼番組で、希林さんが最近、浅田美代子のバースディパーティーに出席して、「赤い風船?」を一緒に唄っているところが写っていて、そうか、希林さんもこの番組に出てたんだと気が付きました。
あのときよりも、今の希林さんのお顔のほうがいいですね。人間として成長されたんだなと思いました。合掌

by coco030705 (2018-10-01 18:29) 

ヨッシーパパ

子供ながらに銭湯のシーンは、刺激的でした。^_^
by ヨッシーパパ (2018-10-01 18:57) 

kou

「時間ですよ」は浅田美代子の赤い風船しか思い浮かびません(^_^;)
by kou (2018-10-01 19:10) 

そらへい

テレビを持っていない時代なのに
場面場面を覚えているのは、
帰郷した時見たのか、友人のテレビで見たのか
懐かしい名前が次々出てきますね。

by そらへい (2018-10-01 20:27) 

hana2018

川口晶と紀比呂子、第2部の西真澄、第3部の浅田美代子・・・記事を読んでいて、思い出したキャスティングでした。
「歌舞伎町のみよこ」こと浅田美代子や、天地真理等はリアルタイムで見ていたので、当然わかりますけど。
篠ひろ子の居酒屋で、藤竜也が呑んでいるシーンなども思い出しました。
紀比呂子と言えばアテンションプリーズながら、「時間ですよ」に出ていたのは知らなかったです。第2部の西真澄、名前だけはピンときたものの、天地真理に完敗と言ってよい程差を付けられてしまって。。
しかし今の天地真理って。何が原因で、あんな風になってしまったのか?普通と言ったら漠然としすぎているけれど、結婚生活においてもそれなりの努力をし、年数を重ねていたら、あんな風にならない気がするのですけれど。違うのかしら。
by hana2018 (2018-10-01 23:41) 

ナベちはる

ギャグと社会問題を同時に扱うドラマ、まさに「異彩」ですね。

by ナベちはる (2018-10-02 00:21) 

犬眉母

森光子さんの「おかみさん」像が
このドラマで出来上がりましたね。
by 犬眉母 (2018-10-03 01:55) 

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