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高橋長英、俳優座養成所“花の15期生”も役者生活55周年

高橋長英、俳優座養成所“花の15期生”も役者生活55周年

高橋長英さん(1942年11月29日~)の誕生日です。先ごろ、85歳の柳澤愼一と、75歳の高橋長英がダブル主演した『兄消える』(「兄消える」製作委員会)が話題になったばかりです。俳優座養成所“花の15期生”の出演作は多数ありますが、何度かご紹介している『伝七捕物帳』と『白い巨塔』を改めてご紹介します。



「最近のテレビも映画もつまらない」と引退状態だった85歳の柳澤愼一にとって、『兄消える』は何と60年ぶりの主演だそうです。

往年の名優に、また光を当てた企画自体が素晴らしいですね。



柳澤愼一って、『奥さまは魔女』のダーリン役なのですが、覚えていますか。

奥さまは魔女


さて、もうひとりの主演である高橋長英さんは横浜の出身。

高校までは地元で、ちなみに出身の関東学院高校には、後輩で松田優作がいます。

その後、上智大学を中退して、1963年に俳優座養成所第15期生として入所。

俳優座養成所花の第15期生とは、片岡五郎、斎藤憐、佐藤博、津坂匡章(後の秋野太作)、小野武彦、柴田侊彦、高橋長英、地井武男、夏八木勲、浜畑賢吉、原田芳雄、林隆三、前田吟、溝口舜亮、村井国夫、竜崎勝、赤座美代子、栗原小巻、太地喜和子、三田和代……錚々たる顔ぶれです。

俳優を、職業とできずに夢破れた人は誰もいなかったので、“花の15期生”といわれる人たちです。

ひとりひとり解説するときりがないのですが、津坂匡章は『俺たちの旅』のグズロクや、『男はつらいよ』の登役を演じました。

小野武彦は、『踊る大捜査線』のスリーアミーゴス、織田裕二の上司の袴田健吾刑事課長です。

柴田侊彦は、往年の名優、潮万太郎の息子で、女優弓恵子の弟です。


もっとも、太地喜和子だけ留年して16期生扱いらしいですが……。

宅ふぁいる便のサイトに、その当時の村井国夫の回想インタビューが出ています。




養成所員であるうちは、映画やドラマに出てはいけないので、皿洗いなどのアルバイトで食いつないだ、と書かれていますが、明日を夢見る青春時代はみんな楽しそうですね。

でも、芝居とアルバイトの日々では、大学は中退やむなしかな。

近年、原田芳雄、地井武男、斎藤燐、夏八木勲など、15期生の訃報が続いています。

新劇のしっかりした芝居に、一騎当千の個性を持ち合わせた人たちですが、今このメンバーを凌駕するほどの若い役者を日本映画界は育てているのでしょうか。

『伝七捕物帳』


伝七捕物帳 主題歌・江戸の花
DVDから、右が高橋長英

伝七捕物帳』(1973年10月2日~1977年10月11日、ユニオン映画/NTV)は、京都新聞に連載されていた人気時代劇小説のドラマ化です。

主役は黒門町(今の上野)の伝七(中村梅之介=中村梅雀の父)。

江戸の岡っ引きです。といってもただの岡っ引きではありません。

もとは罪人。しかし、彼を見込んだ江戸北町奉行・遠山景元が直々に紫房の十手を与えました。

奉行が雇うものに与える紫房とは与力。

岡っ引きはその下の同心の裁量ではたらく身分です。

つまり、伝七は「岡っ引き」でありながら、実は2階級上の与力の権限を奉行から与えられている、という設定です。

事件を解決すると、親指と人差指を拍子木のように打って“よよよいよい”“めでてーな”と締めるシーンは今も記憶に残ります。

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『白い巨塔』


これまでにも何度かご紹介しましたが、高橋長英といえば、田宮二郎版『白い巨塔』(1978年6月3日~1979年1月6日、フジテレビ)を抜きに語ることはできないでしょう。

高橋長英は、佐々木庸平(谷幹一)の診断と術後の処置について、財前五郎(田宮二郎)から偽証を迫られる柳原弘医師役。

財前五郎の愛人・花森ケイ子役が“花の15期生”の太地喜和子。

しかし、2人が直接絡む場面はありません。

高橋長英は、佃友博講師(河原崎長一郎)から「柳原くん、だから君はダメなんだ」とバカにされ、里見脩二助教授(山本學)からは「医師の良心に従って証言してくれ」とプレッシャーを掛けられ、佐々木庸平の妻(中村玉緒)からは「柳原センセ、お願いだす」と懇願され、観ている方が胃が痛くなるような展開です。

苦学生の柳原にとっては、簡単に正義の味方にはなれず、偽証を断れない日々が続きますが、結局最終回一つ前の「期日」で真実を証言。

白い巨塔の高橋長英
『白い巨塔』より、右が高橋長英

清々しい気持ちで大学から放逐されます。

高橋長英は、こうした影のある役を中心に、今年で俳優生活は55周年です。

白い巨塔 [DVD]
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  • 作者: 高橋長英/江美早苗/藤田みどり/岸田森/高品格/大滝秀治 他
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  • 発売日: 2012
  • メディア: DVD-ROM


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末尾ルコ(アルベール)

高橋長英、俳優座養成所“花の15期生”も役者生活55周年・・・『兄消える』のような企画は素晴らしいですね。まだ昭和のある時期までは大ベテランの俳優たちも、映画にしてもドラマにしても活躍する余地がいろいろあったと思うのですが、今はもうちょっと年取ったらなかなか出番はありません。『兄消える』の監督は映画のメガホンを初めて取る人のお様ですが、いい評価の作品となればいいですね。こうした作品が成功することによって、ベテラン俳優を軸に置いた別の企画も出てくるのでしょうし。
高橋長英のプロフィールを見ていて思い出したのが。『ちょっとマイウェィ』というドラマで、これ毎週観てました。桃井かおり、研ナオコ、緒形拳、八千草薫、岸本加世子、神田正輝、秋野太作など、なかなかいいキャストですよね。「桃井かおり」というだけで観ていた時期でもありました。
わたしとしては、『呪いの館 血を吸う眼」が気になります。こういう作品、BSなどで放送してくれたら、必ず観るのですが。高野長英が主演で、岸田森が吸血鬼なのですね(笑)。しかも高品格と大滝秀治も出演と、お宝映画に間違いありません。
俳優座養成所花の第15期生は確かに錚々たる顔ぶれですね。原田芳雄はアウトローなイメージですが、こうしてしっかりと演技の修行をしていたわけですね。栗原小巻もおりますね~。

>今このメンバーを凌駕するほどの若い役者を日本映画界は育てているのでしょうか。

育てておりません(笑)。男優は「ジュノンボーイ」とか出身が主流ですから。もちろんその中からいい俳優になっていく場合もありますが、そうであっても、日本ほど演技や歌が軽視されている国はなかなかないと思います。こうした状況に対しての批判的な意見が多く出て当然だと思いますが、もう長いものには巻かれろ「識者」ばかりですから。
『伝七捕物帳』は、いっぷく様のお記事のご紹介で、何度となく観ております。味があるんですよね~、ストーリーにも俳優にも。そう言えば、最近田村正和の『眠狂四郎』を観たというお話は以前にブログへも書きましたが、田村正和の衰えもさることながら、時代劇としての味がないのも目立ちました。今の視聴者に合わそうとしているのもあるのでしょうが、味のある時代劇の作りてもどんどんいなくなっているのだなとも感じました。

>私も実は監督を意識するようになったのは、映画を見るようになってかなりたってからです。

なるほどです。わたし自身はどうかと振り返ってみますと、まずやはり「黒澤明」という名前はかなり早い段階で覚えました。テレビでもちょいちょい放送してましたし、父も黒澤を神様のように語ってましたから、自然と覚え、意識するようになりました。『七人の侍』は、もちろんその本質を理解していたわけではありませんが、大雑把には子どもも愉しめる凄い映画ですよね。
そして映画(洋画)雑誌を買うようになり、特に淀川長治さんの話がおもしろくて、高知ではテレビ朝日がネットされてませんので(いまだに とほほ 笑)、何と淀川さんの『日曜洋画劇場』の解説は観られなかったのですが(この一件だけでも、高知の文化レベルにかなり影響していると思います)、映画誌での連載や、ラジオ番組、そしてちょいちょいNHKなどにも出演してましたので、強い影響を受けております。淀川さんって、脚本家のお話もしないこともないのですが、とにかく映画監督絶対主義のようなところがありました。映画雑誌はもちろん映画スターの写真や映画そのものの紹介が中心ですが、制作側としてはやはり監督が断然フィーチャーされます。脚本家はいささか地味な扱いのことが多く、そういう状態が普通でしたので、何度かお話をさせていただいているように、わたしは「ストーリーライン」などに対する観察眼に弱点があるのです。だからいつもいっぷく様のお話が新鮮で、本当に有難く拝読させていただいている次第なのです。
この前フランス人の友人にフランスでの映画監督の認知度について尋ねたのは、日本の状況をより客観視したかったからだなのですが、フランスでも映画ファン以外は監督名をそうそう知っているわけではないということで、少し安心しました(笑)。まあ安心していてはいけませんので、今後も少しでも多くの人が映画監督や脚本家まで意識するように努力していきたいです。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-11-29 02:59) 

犬眉母

>兄消える

両ベテランの味わい深い演技は興味深いですね。
by 犬眉母 (2018-11-29 05:01) 

pn

凄いメンバーっすね(@_@)
アルバイトで夢見る日々、まさに青春!学業取ってたら違う人生もあったと思う事とかあるのかなー。
by pn (2018-11-29 06:19) 

ヤマカゼ

高橋長英さん出演の白い巨塔覚えてます。
見てました。
by ヤマカゼ (2018-11-29 06:24) 

旅爺さん

昔の映画は良かったな~(^_^;)
高橋長英さんは映画やテレビで良く見ましたが最近は見えませんね。
by 旅爺さん (2018-11-29 09:33) 

えくりぷす

『白い巨塔』の柳原医師は、唐沢版の伊藤英明さんより高橋長英さんの方が、真面目で純粋で気が弱い感じがピッタリしていたという印象でした。
by えくりぷす (2018-11-29 09:39) 

Take-Zee

こんにちは!
最近では高橋長英さん、見かけないですね。

by Take-Zee (2018-11-29 13:17) 

Orange_blancオレンジブラン

東映の吸血鬼?作品、ジャケット絵が、ポプラ社の少年探偵団を 彷彿とさせる、うーむ。
(60)1960年とあるから、どちらが先かは定かでないですが、いかにもな時代観を醸してる~。(ちょっとうれしい)
伝七さんも 観ていました。通常 捕物帳の町人髷の人が持つのは 赤い房の十手が多いなか、
紫めずらしいな、くらいの気持ちでいましたが、
与力相等ー!
時代劇って、時代考証は しっかりしているのに、遠山の金さんの桜吹雪や、水戸黄門の諸国漫遊と、伝七の紫十手と、実は 基本設定部分に大きなファンタジー!

会社でコミュニケーション教育を受けたあと 暴れん坊将軍を見ると、吉宗って、なにかもめ事が起きても、安易にどちらかの味方をするのでなく、中立の立場で 双方の言い分を聴いてやっているなあ。と気づいたり。
女性の髪型の本を見て、赤い布を飾るのは若い女性、水色は少し年いった女性。 あと魚屋など 男勝りな女性がする、片側に短く前髪を垂らす髪型も、実在した。ことも知ったのですが。
知識が増えると、時代劇の見方が 変わってきます。楽しい。
by Orange_blancオレンジブラン (2018-11-29 14:35) 

レインボーゴブリンズ

特撮ファンとしては、スターウルフの〇〇役です。役名は忘れてしまいましたが、スターウルフ拳のことを仲間として信用しない、という設定でした。
by レインボーゴブリンズ (2018-11-29 17:40) 

mau

よよよいよいのシーン!
祖母と観ていたテレビこれだったんだ!
by mau (2018-11-29 21:45) 

チナリ

こんばんは。

現在も昔も映画やドラマなどのことはとても疎いので、今回の方も知りませんでした。

「白い巨塔」はタイトルを知っているくらいなのですが、名作だとは聞いたことがありますね。

by チナリ (2018-11-29 22:28) 

ナベちはる

60年ぶりの主演、オファーが来た時は相当嬉しかったでしょうね。
by ナベちはる (2018-11-30 00:51) 

そらへい

高橋長英さん、渋い役者さんですよね。
脇役が多い方ですが。
昔、青春スポーツものかなにかで
出ておられた気がするのですが忘れました。
by そらへい (2018-11-30 21:17) 

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