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『喜劇駅前学園』松岡きっこや松尾嘉代ら若手女優も人気作に登場

『喜劇駅前学園』松岡きっこや松尾嘉代ら若手女優も人気作に登場

『喜劇駅前学園』(1967年、東京映画/東宝)を先週のBS11で観ました。今日は同作に出演していた松岡きっこさん(1947年2月11日~)の誕生日です。劇団若草の子役時代は、葉山葉子、二木てるみと共に3人娘として活躍。『武士道残酷物語』(1963年、東映)や『007は二度死ぬ』(1967年、ユナイテッド・アーティスツ)など大作に出演したこともあります。今日は松岡きっこと共に、『喜劇駅前学園』も振り返ってみます。(画像は上がGoogle検索画面から、下が劇中より)



松岡きっこと言えば、谷隼人との“おしどり夫婦”といわれますが、2人が交際のきっかけとなったのが、アクションドラマの『アイフル大作戦』(1973年 - 1974年)と後番組の『バーディー大作戦』(1974年 - 1975年)といわれています。

しかし、当時のプロデューサーは“職場恋愛”に反対し、デキたら2人とも下ろすと通告。

これは脅しではなく、その前に同じ枠で放送されていた人気番組『キーハンター』で、後に結婚した千葉真一と野際陽子が降ろされています。

『キーハンター』の人気は、千葉真一の活躍によるところが大きかったため、番組自体が終了となり、『アイフル大作戦』が始まったのです。

そうしたら、今度は谷隼人と松岡きっこ。

これで2人とも仕事を失います。

その上、当時の谷隼人は、ファッションモデルの岡美智子と結婚しており、松岡きっこには“略奪愛”のレッテルが貼られました。

結婚したのが1981年ですから、2人が知り合ってから8年かかっています。

略奪愛の状態で8年宙ぶらりんの場合、男優はともかく、女優としては決してプラスにはならないでしょう。

かつては、「男性誌のグラビアでは水着で巨乳を披露し、在日米陸軍である星条旗新聞社発行の新聞に美貌の日本人女性として写真入りで紹介されたことがある」(Wikiより)ほどの彼女も、結婚後は事実上女優引退となり、大橋巨泉の『11PM』の月曜担当ホステスを1985年3月までつとめると、あとはほぼ、谷隼人と夫婦セットで呼ばれる仕事のみとなりました。

しかし、1960年代は、そのエキゾチックな容貌で映画にもいろいろでていました。



そのひとつが、先々週BS11で放送した、喜劇駅前シリーズ第19作目(全24作)の『喜劇駅前学園』(1967年、東京映画/東宝)です。

『喜劇駅前学園』


『喜劇駅前学園』も、私の師匠である新井一が脚本を書いています。

いつもと違う設定やキャスティングに戸惑いがありましたが、終わってみると、非常に面白い作品でした。

当時の世相のキーワードは、「デモ」と「ミニスカ」「ハレンチ(学園)」などであり、それをさっそく映画に採り入れています。

ちなみに、「ミニスカ」は2年後には小川ローザの「オーモーレツ」につながっていきます。



舞台はかもめ学園という高校です。

園長は淡島千景、副園長は山茶花究

園長は淡島千景、副園長は山茶花究

山茶花究が、園長を放逐して学園を乗っ取ろうと、二重帳簿で学園が赤字であると見せかけ、淡島千景を追い詰めます。

その口実に、今で言うセクハラを突っつかれた老教師が左卜全。

左卜全

新任の体育教師、フランキー堺は事情を知らない「中立」のため、いったんは山茶花究の側に回りますが、事務員の大空真弓が二重帳簿の証拠を見つけてからは、態度を変えます。

やはり学園長側にたつ、PTA役員の乙羽信子と夫役の小沢昭一、伴淳三郎と妻役の京塚昌子、先生が集まるお好み焼き店の女将が池内淳子、学園長を応援する教師が北浦明義

学園の生徒役は、松尾嘉代、野川由美子、松岡きっこ、藤江リカ、愛京子、山田吾一。

松尾嘉代、野川由美子、松岡きっこ、藤江リカ、愛京子、山田吾一

私の思春期には全盛だった方々の高校生役というのは新鮮でした。



当時の民主化運動の象徴であった“うたごえ運動”のようなシーンもでてきて、時代を感じます。

うたごえ

ただ、これだけ出演者が多彩ですと、『007は二度死ぬ』の実績を持ってしても、女生徒の一人だった松岡きっこは、ほとんど台詞がありませんでした。

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人気作品だった喜劇駅前シリーズ


……と、ここまでまだ、主役であるはずの森繁久彌の名前無し。

森繁久彌は、淡島千景の幼馴染の骨董鑑定人として出演していますが、今回はあまり前面に出てきませんでした。



そして、レギュラーだった三木のり平も今回は出ていません。

この頃は、喜劇駅前シリーズが人気があって年に4作も撮っていたので、俳優もスケジュールの調整が大変だったようです。

平成世代の方は、たまにバラエティ番組に出てくる谷隼人夫人、ぐらいの認識ではないかと思いますが、若い頃は期待されていた女優であった、というのが今日の記事の結論です。

中年以降の方は、松岡きっこさん、覚えてらっしゃいますか。

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コメント 10

ナベちはる

「下着内検査」、今やろうものなら大問題ですね…
by ナベちはる (2019-02-11 02:11) 

末尾ルコ(アルベール)

『喜劇駅前学園』松岡きっこや松尾嘉代ら若手女優も人気作に登場・・・松岡きっこはとても馴染みある女優という印象で、何を観ていたのかなあと、バラエティへの出演も観ていたのでしょうが、ドラマも何か観ていたイメージがあるのでチェックしてみましたが、(これを観ていた!)というものが見つかりません。やはりバラエティ番組で観ていたことが多かったのかもしれないですね。『007』はシリーズすべて観ておりますが、松岡きっこはおぼろげに(出ていたかなあ)くらいの印象です。確かに電話をかけているお写真などを見ると、女優としてのキャリアが早く終わったのはもったいなかったですね。「デキたら2人とも下ろす」という方針は、人気商売とは言え、現代では受け入れ難いものがあるでしょうね。ただ、いっぷく様がお書きになっていたように、個人的に好きな相手ができると、俳優、あるいは歌手として、ファンにアピールする魅力が減退するという説も捨て難いものがあります。
『喜劇駅前学園』もおもしろそうですね。ぜひ鑑賞したいと思います。『駅前』シリーズもそうですし、昨日久々に深作欣二の実録風抗争物を観たのですが、映画スター、名優ズラリで、それだけでも凄いですね。どうしても比べてしまいますが、今の映画の多くは大物俳優などほとんどいない現状で、無性に画面がスカスカに見えてしまいます(笑)。

>「ゴング」としては「プロレス」と差別化したかったのかも

子どもの頃から確かに『プロレス』と『ゴング』の記事内容に差異があることは気づいておりましたが、そのような違いまでは気づきませんでした。プロレス雑誌を買い始めた頃は、とにかくそれだけで嬉しくて嬉しくて、よもや専門誌がブックを臭わせる文章を載せ居ているとは想像もしませんでした。わたしのばあいは何と言っても、「周囲の人間」ですね。もちろん始めは真剣勝負として観ておりましたが、プロレスの話をすると、大人であれ子どもであれ、子馬鹿にする人間が必ずおりました。思い起こせば、中2くらいからだったでしょうか、(真剣勝負と思うのはちょっと厳しいな・・・)と感じ始めたのは。これって、ちょっと遅いでしょうか(笑)。

時代劇の闇などのテーマですが、技術の発展ももちろんあるでしょうし、それ以上に鑑賞者が「闇を愉しめない」とかの変化が大きい気がします。作り手も昭和と比べるとできる人材がグッと減っているでしょうが、やはり「闇を愉しめる鑑賞者」がグッと少なくなっているし、それ以前に、ストーリーに対しても「説明し尽くしてくれないと理解できない」人たちがもの凄く多くなっている気がします。だいぶ前になりますが、大沢たかおと綾瀬はるか主演で『仁』というタイムスリップ(笑)時代劇ドラマが高視聴率を獲ったんですが、わたしは特におもしろいと思ってなかったのでほとんど観なかったですけれど、何やら最終回が曖昧な終わり方だったということで、今で言う大炎上していたことをよく覚えております。(ああ、自分の分かる範囲で完全に納得できる展開しか受け入れられない人たちがこれだけ増えているのだな)と痛感しました。昭和の日本映画や、特にフランス映画の多くは、(え?ここで終わるの??)というのが普通にありますよね。そのような作品を、『仁』の最終回に抗議するような人たちが観たら、「なんだ、この駄作は!」とか言うに決まっているという感じで、文化状況としては非常に困ったことになり続けていると思います。   RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2019-02-11 02:47) 

pn

山田吾一や野川由美子が学生かぁ、イメージ沸かない(失礼だね笑)。
それにしても松岡きっことベッキー似てるんだなこう見ると。
by pn (2019-02-11 07:43) 

Take-Zee

おはようございます!
昔の俳優は面白い名前が多いですね。
3X3=9で山茶花究さん・・・
by Take-Zee (2019-02-11 08:54) 

ヤマカゼ

007は二度死ぬは見たことあるので、お見かけしたことあるはずなのですが、残念ながら記憶に残っていません。
ちょっと日本人ばなれした美人さんですね。
by ヤマカゼ (2019-02-11 13:11) 

hana2019

「007は二度死ぬ」に、松岡きっこも出演していたのですか?
かもめ学園の生徒役に…松尾嘉代、野川由美子、松岡きっこ、藤江リカ、愛京子、山田吾一とは相当な時代を感じさせますね~~。
by hana2019 (2019-02-11 14:58) 

なかちゃん

歌とかは全然覚えていないけど、こういうTVCMは見たような気がします。
スカートがめくれることに何の意味があるのかわかりませんが、子どもなりにドキドキしてました(^^;

by なかちゃん (2019-02-11 16:38) 

ヨッシーパパ

「007は二度死ぬ」も、「アイフル大作戦」ももちろんリアルで見ていました。^_^
by ヨッシーパパ (2019-02-11 19:15) 

扶侶夢

松岡きっこは女優というよりもバラエティのタレントという位置付けで見ていましたが、「武士道残酷物語」や「007二度死ぬ」に出ていたとは驚きました。二本ともDVDで所蔵しているので改めて見返してみます。
「武士道…」では目隠しで首を刎ねられるインパクトの強い役だったようですけど、別の女優と勘違いしていました。
by 扶侶夢 (2019-02-12 11:13) 

えくりぷす

松岡きっこは、その風貌とは反対に、実生活では超亭主関白の夫に健気に尽くしている女性というイメージでバラエティでは伝えられているように思います。
演技もぜひ拝見したいです♪
by えくりぷす (2019-02-12 11:59) 

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