So-net無料ブログ作成

骨髄移植の提供者は全身麻酔なのに休業補償もないとは……

201708201553.png

相変わらず池江璃花子選手についての報道と関連記事がかまびすしいですね。しかし、例によって「早期発見で治療で治るからまた復帰する」という「明るい」見込み以外は叩かれる傾向があります。現実も見ずに騒いでいるだけという論調は残念ですね。



今日も、「白血病に早期発見はない」と上昌広医師が指摘しただけで、「患者に言う言葉かよ」「ひでえ便乗煽り記事」「マイナスなのいらないから」「何で水を指したいのかね?」などとコーフンしていますが
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1550410843/-100

別に「治らない」とは一言も言っておらず、白血病には臓器がんのようなステージがないという話に過ぎません。

にもかかわらず大コーフン。

「都合のいい情報しか要らない」という、ネット民らしい、くだらない反応だなと思いました。

ご本人とご家族は、過酷な治療や病気の現実について説明は受けています。

ですから、ネット民が騒ぐことに、なーんにも意味はありません。

むしろ、白血病について何も知らないのなら、こういうときこそ、白血病やそれに関連する真実を知ろうと一歩踏み込む態度であってもいいのではないでしょうか。

そもそも、全国に白血病の人はたくさんいて、以前も、そしてこれからもそれは変わることがないと思いますが、池江璃花子選手のときだけ取りざたしてコーフンするのはおかしいとおもいませんか。

たぶん、今闘病している方々は、この騒ぎについて、複雑な思いがあると思いますよ。

これでドナーが集まるのか


さて、これは、骨髄バンクでドナーになったという人の話です。




提供者に対する金銭面のサポートが薄すぎる、ということを述べています。

提供しても、支度金5000円だけで無報酬。

入院する交通費も自腹(提供は入院して行う)

ドナー提供後、強い腰痛の後遺症が残ったのに休業補償もなし。

全身麻酔(すなわち生命のリスクもあり)

私も今回はじめて知ったことで、驚いてしまいました。

それはつまり、これまでそのことに関心を持ったことがなかったということですから、おはずかしい限りです。

脅すつもりはありませんが、骨髄提供は命がけであり、それ以外の諸掛費まで自己負担ということです。

コメントはここでも、

>水を差す悪意しかない記事だな

>金が全てだな こいつw

>報酬が出たら、それ売血や臓器売買と同じだろ

こんなのがありますが、がっかりしますね。

現実を述べることが「水を差す」というのは、要するに現実と向き合う気がないということ。

たぶん、自分は提供しないんでしょうね。

本気で提供する気があったら、善意だろうが悪意だろうが、必要な情報であるはずですから。

いちばん日本人らしいのが、「金が全てだな こいつw」というコメント。

金を求めるのは汚いこと、という観念論的な教えは、いったい誰が始めたんでしょう。

休業補償は、別に金儲けをしているわけではありませんから、売血や臓器売買とは違います。

まあどうせ今回も、マスコミの過熱報道でドナー登録はいるかもしれませんが、その中で提供の意思を持ち続ける人はごく僅かだろうとおもいます。

それはともかく、私のように、障害者の妻子を抱える身では、こんなリスクのあるドナー登録は残念ながらできません。

みなさんはいかがですか。

そんな私が述べる話ではないかもしれませんが、ドナーが多ければ、患者と適合する確率が上がります。

骨髄移植は、適合する確率がすごく少ないのです。

私の義弟は、血縁者に適合する人がいなくて、適合はしないけれど近いとされるあるドナーからの提供を受けましたが、結局うまくいかず、提供者にも残念な結果になってしまいました。

スポンサーリンク↓

金の話は汚いという意識は否定しよう


有志がドナーになったとして、提供の際は、たとえば提供前後の1週間の宿泊費と休業補償、後遺症の医療費全額免除、それとそういう商品はむずかしいかもしれませんが、万が一の死亡保障も欲しいですね。

海外旅行傷害保険があるのですから、ドナー保険のようなものがあれば……。

そして、金の話は汚いこと、という意識は、こういうことを機会に否定したいものです。

カネの話をしない「美学」に酔いしれている方。

これだけでも、この記事は十分な教訓だと思いませんか。

記事にもこう書いてあります。

「補償制度をしっかり構築していれば,あと数千人,数万人救えたんじゃないの?1991年の骨髄バンク設立以来,いったい何人のドナーが金銭的理由で提供を断念した? 」

私は、献血という“最も侵襲性の少ない臓器移植”で、患者の方々にご協力したいと思います。

僕が骨髄提供をした理由(わけ)。 言うほどたいしたことなかったで~!
僕が骨髄提供をした理由(わけ)。 言うほどたいしたことなかったで~!




スポンサーリンク↓


nice!(235)  コメント(14)  [編集]

nice! 235

コメント 14

末尾ルコ(アルベール)

骨髄移植の提供者は全身麻酔なのに休業補償もないとは……すぐにマスヒステリア状態になる社会って怖いですよね。「否定的な言葉を言うな」となるんですからね。日本国民全員がカンニング竹山のように、「絶対治る」と叫ばなければならないのでしょうか。白血病に罹患した患者さんに、「絶対治る」と言うのは、「嘘」でしかないのですけれど。この件についてのネットコメント欄を見ると、「国民すべてが応援しています」とか、自分が国民の代表になったかのような書き込みもあって、頭痛くなります。そんなこと書いて、自分はとても「いい人」で、しかも「池江選手にとって、とてもいいことをした」つもりになってるんでしょうね。さらに、「世界中の人たちが応援しています」とか、自分が世界の代表になったかのような書き込みもありました。もちろん池江選手にそんな知名度はないのですけれどね。
わたし、好きでないスポーツ選手もけっこう多くいるのですが、池江選手にはずっと好感を持っておりました、水泳自体にはほとんど興味ありませんが、池江選手、美しいですからね。そんな彼女が18歳で白血病に罹るとは、もちろん衝撃でした。しかしそれとメディアやネット民のヒステリー状況とは別のお話です。白血病によって苦しんでいる人たち、苦しんできた人たち、残念ながら亡くなってしまった人たちは、常に一定数以上存在することくらい分かり切っているのに、池江選手の場合だけ、「皆さん、エールを送りましょう!」ですからね。それと、池江選手が白血病を公表したツイートの文章を「立派、立派」と褒めそやすのですが、池江選手としてはあのように書かざるを得なかったのではないか、あの文章の裏側に、どれだけの絶望感と苦しみ、悲しみが存在しているのか・・・そこまで推し量るべきだと思います。「立派、立派」と連呼するのは、逆に残酷だと感じますね。

ドナー提供の際のもろもろについてはわたしも存じませんでした。これは非常に厳しい条件ですね。わたしも諸事情を鑑みれば、とてもドナー登録はできません。

>カネの話をしない「美学」に酔いしれている方。

そして、「自分の善意(のつもり)に酔いしれている人」ですね。それにしても右左関係なく、多くの日本人のメンタリティは、「精神力で米国に勝てる」と信じていた時代とほとんど変わってない感をまた強く認識しました。


『県警対組織暴力』のお話、ありがとうございます。深作欣二の広島物を観ていてふと感じるのは、これだけ広島を舞台にし、広島弁(正確かどうかは分かりませんが)を連発する作品が量産され、メジャー作品として公開され続けていて、当時の広島県民はどのように感じていたのかな、と。今だと、「広島のイメージが落ちる~」という意見が炸裂しそうですよね。けれどなんだかんだ言って、「広島が舞台・映画スターがズラリ」とかで、まんざらでもない気分もあったのだろうなと、いろいろ想像しています。
最近は高知を舞台とした映画もヌルいものが多くなりましたが、宮尾登美子物が多く映画化されていた時期は、わたしは割とまんざらでもない気分でした。もちろん作品自体がおもしろくできていたことが大きかったですが。


『孤狼の血』は、かつての東映作品とはがらりと雰囲気を変えておりますが、久々のメジャーなやくざ映画で、しかもヒットして作品評価も高いものでしたから、続編もできそうなので注目しております。  RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2019-02-18 03:20) 

こんちゃん

以前にこのドナー提供は手術がかなり大変でリスクがあるということは聞いたことありましたが、ここまでとは初めて知りました。
by こんちゃん (2019-02-18 03:50) 

ヤマカゼ

確かに、正しい知識がないのに騒ぎたてるのはどうかと思います
by ヤマカゼ (2019-02-18 07:01) 

pn

そ、そうなんだ!死亡後の臓器提供は考えてたけどそんなんじゃ登録嫌だな。
by pn (2019-02-18 07:27) 

とし@黒猫

背骨に針を刺して骨髄を採取するのに、リスクがないはずがありません。背骨には神経が通ってますから、少しでも間違えれば大きな後遺症が残ります。
全裸にされてイソジンをぶっかけられて、背骨に針を刺されて、後遺症のリスクも負う、入院で休んだ分は有休消化、そこまでやって、医療事故があっても、ごめんなさいね、でも、あなたが望んだことでしょ、でおしまいです。
献血と同じと考えると、大間違いです。
生体移植ですよ。
少なくとも、自分は骨髄ドナーにはなれません。
by とし@黒猫 (2019-02-18 07:31) 

さすらいの話師

>>現実を述べることが「水を差す」というのは、要するに現実と向き合う気がないということ。


コレはビックリ!

5000円でリスクを背負うなんて、普通の大人ならムリでしょ?

こんなハイリスクなコトを"善意"で呼びかけるなんて、気持ち悪いですね。

献血と同じ感覚で登録しても、断念する人が出るのも分かります。

まさか、
by さすらいの話師 (2019-02-18 09:34) 

なかちゃん

残念ながらボクは献血することも出来ません。過去に放射線治療を受けた者は(全てではないかもしれませかんが・・・)NGと献血車の前で言われて悔しい想いをしたことがありました。
ずっと以前、まだ子供たちが小さい頃に『子どもたちが成人するまでドナーにはならないで』とカミさんに言われたことがあります。それが普通の感覚ではないでしょうか?少なくともボクはそれが正しいと思います。生活がかかる場合はチョイスしないでしょうね。
そして、今ではもう年齢制限でドナーにはなれない。ま、ボクはそんな運命だったのかもしれませんね(^^;

by なかちゃん (2019-02-18 09:38) 

扶侶夢

ドナー提供に関する諸々の話しは全く知らなくて今回驚きました。年金や福祉の事にしても、情報量が多い世の中で自分とあまり関わりのなさそうな事にはつい目をそらせがちですが、これも誤りを生むひとつだと痛感しました。
それにしても日本の(国家のor国民の)福祉意識はどうなっているのでしょうね?ドナー提供を呼びかけたり相互扶助を声掛けたり、お題目は立派なんですけれど…
by 扶侶夢 (2019-02-18 11:02) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

私も医師に近しい人が骨髄移植を薦められたことから、その際ドナーなることの説明を受けたことがあるのですが、おっしゃるとおりドナー側にもかなりの負担を強いられるものだったということを覚えています。

それに、治療される側も良ければ完治するも、間違えば命を失うことも。

池江選手の件で、こうしたことが多くの人に認知されたのを契機に、ドナーへの援助制度の動きが出てくれれば思っています。

by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2019-02-18 11:17) 

Take-Zee

こんにちは!
このドナー制度、本当に命がけですね。
お礼は要らないとしても、交通費も休業補償も
万が一の事故の補償もないんですね。

by Take-Zee (2019-02-18 17:29) 

藤並 香衣

ドナー制度、麻酔のリスクは知っていましたが
交通費や休業補償がないのは知りませんでした
登録を考えるならリスクの事は知っておかないと
適合してから「やっぱりやめます」では
相手の方には気の毒どころではないですよね
by 藤並 香衣 (2019-02-18 23:20) 

ナベちはる

骨髄提供のリスク、恐ろしいほどに高いですね。
あまりの高さに、話を聞いて「ドナー登録をしない」という人も多いのでは…
by ナベちはる (2019-02-19 00:41) 

Rinko

骨髄提供は命がけだという話を友人ともしていたところです。
それでこんな扱いとは・・・。
by Rinko (2019-02-19 13:08) 

そらへい

ドナー、素晴らしいことだと思いますが
自分の身体を提供するとなると、なかなか出来ない事ですね。しかも、そんなリスクが多いとは知りませんでした。
献血も数えるほどしかしたことが無い身としては。
by そらへい (2019-02-20 23:30) 

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます