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戸浦六宏は大島渚作品でお馴染み、鋭い目と深い隈の知性な名悪役

戸浦六宏は大島渚作品でお馴染み、鋭い目と深い隈の知性な名悪役

戸浦六宏(とうらろっこう、1930年4月30日~1993年3月25日)さんの生まれた日です。京都大学在学中に大島渚監督と知り合い、学生運動と演劇で行動をともにしました。俳優としても、渡辺文雄、小松方正、佐藤慶らと大島組として、大島渚監督作品に出演しました。(上の画像はGoogle検索画面より)



煙の王様


『煙の王様』(1962年10月28日、TBS)は、東芝日曜劇場枠で放送されました。

横浜市の放送ライブラリーで閲覧できますが、藤原釜足、戸浦六宏、小松方正、天草四郎など、60年代前半で、すでに70年代とあまり変わらない(老け顔?)昭和のドラマでお馴染みの顔ぶれです。

川崎市(今の川崎区)の工場地帯の、廃棄列車に住む一家の話です。

川崎は、今でこそ政令指定都市で人口100万を超えていますが、川崎駅前の再開発が1980年代後半。

戦時中は軍需工場があり、勤労奉仕や朝鮮人の徴用、アメリカの捕虜などもはたらいていたそうです。

その後は、工場の街として日本の復興を支えたのですが、1969年時点でも工場の間を蒸気機関車が走っていたように、

浜川崎線を蒸気機関車
喜劇女は度胸』より

近代化はより大都市が優先でしたから、1960年代前半ですと、まだ戦後の名残があった頃だとおもいます。

後に日活で映画化されたそうですが、そちらは未見。ぜひ見たいと思います。

新宿泥棒日記



大島渚監督作品における戸浦六宏出演作で、もっとも評判がいいのが、『新宿泥棒日記』(1969年、ATG)です。

本屋の万引き青年(横尾忠則)とニセ店員(横山リエ)の話。

セックスとは何かを考える素晴らしい企画のため、悪役ばかりの戸浦六宏も濡れ場があります。

ま、だから代表作の呼び声が高いわけでもないでしょうが。


怪奇大作戦


『怪奇大作戦』(1968年9月15日~1969年3月9日、円谷プロダクション/TBS)は、円谷プロダクションが制作した特撮ドラマです。

「現代社会に発生する謎の科学犯罪に挑戦する「SRI」(Science Research Institute、科学捜査研究所)のメンバーたちの苦闘と活躍を描く」(Wikiより)物語ですが、戸浦六宏は第5話にゲスト出演していますね。

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大島組は財前五郎に味方した


そして戸浦六宏といえば、『大島組』から3人出ている田宮二郎版『白い巨塔』です。


渡辺文雄は、財前五郎(田宮二郎)と反目する東貞蔵(中村伸郎)の教え子ですが、大阪市議会議員をつとめる開業医で、同窓会の票と財前又一(曾我廼家明蝶)のカネ目当てに、教授選では財前五郎を味方します。

戸浦六宏は産婦人科医。

鵜飼雅一医学部長(小沢栄太郎)に恩があるため、こちらも財前派で、集票に駆けずり回る係です。

そのかわり、財前又一(曾我廼家明蝶)の産婦人科でアルバイトをすると、たくさんの報酬がもらえます。

小松方正が、もしかしたら、いちばんの曲者かもしれません。

財前五郎と菊川昇(米倉斉加年)の一騎打ちになるところに、第三の男として立候補。

票が割れて2人の決選投票になったところ、どちらとも取引してカネとボストをもらった上で、自分のところに入った7票を、おそらくは勝ち馬(財前)にやや多めに割り振りました。

「おそらくは」と書いたのは、原作でもこの部分は明らかになっていないため、Web掲示板などで、熱心なファンの間では、いまだに票の行方を想像して議論することがあるのです。

ちなみに、この田宮二郎版には『大島組』なのに出演していなかった佐藤慶は、その11年前にNET(現テレビ朝日)が制作した『白い巨塔』で財前五郎役を演じています。

こうしてみると、田宮二郎版『白い巨塔』というのは、出演者がずいぶん豪華だったんだなと思います。

戸浦六宏さん。昭和のドラマや映画をご覧の方なら、悪役として記憶にありませんか。

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コメント 9

犬眉母

知的な悪役はぴったりですね。
by 犬眉母 (2019-04-30 02:20) 

末尾ルコ(アルベール)

戸浦六宏は大島渚作品でお馴染み、鋭い目と深い隈の知性な名悪役・・・こうして東芝日曜劇場のキャストを見させていただくと、つくづく脇を固める俳優たちの充実ぶりを実感します。いずれもひと癖もふた癖もある俳優たちの豪華な顔触れ。この人たちの出演というだけでも観たくなりますね。

>廃棄列車に住む一家の話です。

こうした人たちを題材として扱い、しかも登場人物を「生の人間」として観ていられるのが当時のドラマでしたよね。最近もたまに社会問題を扱うドラマがあったりしますけれど、不遇な生活を余儀なくされているはずの登場人物が小奇麗だったり、台詞もわざとらしかったりと、レベルの差は明らかです。

『新宿泥棒日記』には横尾忠則が出てるんですが可!これはぜひ観たいですね。未見なのです。横尾忠則は長年のファンですし、大島渚もモノクロ時代のものは案外観てないのです。実におもしろそうですね。
そして、『怪奇大作戦』ですか!魅力的なタイトルがずらりですね。しかしこのドラマ、タイトルはあまりに有名ですが、実際は観てないかもしれません。『ウルトラQ』なんかはずっと後にビデオなんかで観たのですけれど。『怪奇大作戦』なんかもBSで放送してほしいところです。
そしてそしてまあ、この『白い巨塔』で居並ぶ顔ぶれの凄いこと。こういう人たちを本当に「いい顔」というんですよね。渡辺文雄は後年、グルメ対談とかに出ていたのが個人的にはやや残念でした。このいかめしい顔で食べ物についていろいろ説教臭いことを言っているのはどうなのかなという感じでした。

・・・


>定点観測されているかもしれない可能性

世の中どうしても暇で陰に籠った(笑)人がかなりおりますからね。わたしもある程度プライバシーについても書き、そしていろいろな分野の対象に対する批判なども普通にやってますので、そうしたことを行う上のリスクも想定しつつ記事を書いております。

>「あなたが誰かわかりましたよ」

こういうことをわざわざ書いてくる人たちの感覚って、最早「住んでいる世界が違う」という気分になります。リアルな毎日でよほどおもしろいことがないのでしょうね。

毎日の面会ですが、昼と夜の二回は前病院と同じパターンで、その他にも買い物の合間などにちらっと様子を見に寄っています。最寄りにあるという有難さですね。毎日それで少なくとも3時間以上時間を使っているのですが、「どうあっても母の面倒は見る」と決意して久しいので、疲れはしますけれど、他の選択肢はありません。それと、この際だから医療現場の実際の姿もいろいろと学ばせてもらおうと思っております。スタッフらの仕事ぶりはもちろん、患者さんたちの姿からも、学べることは無数にあります。階段トレーニングももちろん続けようと(笑)。雨の日は外でウオーキングができないので助かります。

母の病室ですが、基本的には差額ベッド代はかからない部屋です。この点は助かっておりますが、食費が案外かかりますね。「一食460円」で、かなり残してますから、けっこうきついです。
どんな部屋がいいかは人によって違うと思いますが、母の場合は個室で長期間いるのはあまりよくないようです。まだ椅子へ座れまなせんので、横になった状態で本を読む習慣もないし、テレビへの関心もさほど無いようですし、看護士さん相手に軽口叩いたりするくらいしかやることないのですよね。大部屋なら母に対する用事以外でも看護士さんの出入りがありますので、気が紛れる機会は多いと思います。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2019-04-30 02:41) 

pn

必殺シリーズで殺されまくってたからよく覚えてます(笑)
by pn (2019-04-30 07:20) 

Take-Zee

こんにちは!
毎回、懐かしい方々が出て来てブログ拝見が
楽しみなんですよ。
 難しい記事の時はコメントも難儀ですが
生きてきた時代の俳優・歌手さんを見ると
ある種の感慨深さを感じます。

by Take-Zee (2019-04-30 09:20) 

ヨッシーパパ

ギョロッとした目が印象的で、覚えています。
名前は知りませんでしたが。
by ヨッシーパパ (2019-04-30 19:26) 

そらへい

個性的な俳優さんだったので、名前も覚えています。
しかし、もう20年も前に亡くなっていたのですね。
しかも60歳とは、早かったですね。
by そらへい (2019-04-30 20:00) 

ナベちはる

鋭い目、悪役はまさに"はまり役"ですね。
by ナベちはる (2019-05-01 01:10) 

ヤマカゼ

見たことあります。
バンパイヤ、懐かしいですね。アニメと実写のコラボだったような。
by ヤマカゼ (2019-05-01 01:17) 

旅爺さん

お早う御座います。
脇役ばかりでしたが映画に良くでていましたね。

by 旅爺さん (2019-05-01 09:29) 

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