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ジャニー喜多川、芸能界におけるその功罪

ジャニー喜多川、芸能界におけるその功罪

ジャニー喜多川さんの搬送報道以来、“Xデー報道はいつか”で持ちきりです。ジャニーズ事務所や所属タレントに対する好き嫌いは様々でしょうが、私はそのような感情の次元ではなく、事実と道理でこれまでの功罪についてかけあしでまとめてみたいと思います。



ホモセクハラ


記事を書いた週刊文春の勝訴という形で、最高裁で決着がついていますから、デマでも誹謗中傷でもありません。

所属タレントは、100%、ジャニー喜多川の“おとぎ”をしないとデビューできない、それを断るとグループから外される、という話が、中谷良、北公次、平本淳也、木山将吾など、入所した時代が違う元所属タレントが暴露本でほぼ同じことを書いています。

裁判は、暴露本の主たる主張であった青少年へのホモセクハラが事実であったことを示しているのです。

カレンダー利権などマスコミへの圧力


固定ファンの多いジャニーズタレントは、出版物(書籍やカレンダー)実績が手堅いので、事務所は気に入らないことを書いたメディアには、カレンダーを作らせないという方針を貫き、マスコミの敵と味方をはっきりさせました。

1.サイゾーやナックルズや、かつての『噂の眞相』はそもそも「存在しないもの」(笑)
2.東スポや週刊文春は「敵」だが、ここ10年は限定的に取材などを受けるように成った
3.かつては蜜月だった『週刊女性』は、ある齟齬をきっかけに絶縁状態になった
4.新潮もジャニーズには冷ややかだったはずだが、滝沢インタビューを載せるところをみるとカレンダー利権に屈服した模様

とまあ、こんなところです。

ジャニーズ報道がタブーになっているのは、そういうことです。

メディアの報道の風通しを悪くした責任は免れないでしょう。

……と、ここまでは悪い話で、ここからはいい話です。

現場主義と“メイン”がぶれない指導


かつて所属していた郷ひろみが、自著で、ジャニーさんは現場主義で、まずはなんでもやってみようという人だった、と述べています。

つまり、テレビに出る歌唱力やタレントとしての振る舞いを「勉強」してから売り込むのではなく、まず出演という「実践」をしましょう、「勉強」は「実践」しながらでいいです、という考え方です。

亀梨和也が、野球レポーターとして活躍したり、村上信五がユニークな話術による司会業で活路を見出したりしたことは、特技が“本業”になった感じですが、「芸としてふさわしいといわれるまで勉強してから売り込みます」では、チャンスはめぐったこなかったかもしれません。

私は、この方法論は賛成で、一般社会の私たちにもいえることだと思います。

といっても、タレントとして何もないままでいいということではありません。

彼らは、まずはバック・ダンサーをつとめたりジュニアとして活動したりして、次に舞台デビューを果たし、ある程度の実績をつけ名前を広めてから歌デビューするパターンをとってきました。

「舞台」と「踊り」については、ジャニーズ事務所がメインとする「芸」なのだということだと思います。

なぜ熱愛・結婚等をさせなかったか


これは、豊川誕という元所属タレントが、夕刊紙の連載で実際に書いていたことです。

あるアイドルタレントと交際していたら、ジャニー喜多川がこういったというのです。

「好きな人ができてしまうと、女性に対してハングリーではなくなるから、女性ファンからすると物足りなくなる」

私はてっきり、タレントが恋人を作ったら、女性ファンがそのタレントに対して独占欲を満たせないということかと思ったのです。

ですから、ファンも本人もいい齢なんだから、結婚したっていいだろうと私は思っていたのですが、ジャニー喜多川にいわせると、アイドルタレントは歳をとっても異性に飢えていないと、女性から見たら魅力的でないということなんですね。

ジャニーズだけがメディアジャックしているのか?


ジャニーズ事務所は毀誉褒貶があります。

ただ、私から見て、誤解しているところもあるのではないか、と思えることもあります。

たとえば、テレビをつけるといつもジャニーズタレントばかり出て、ジャニーズが出てからテレビがだめになったと、もっともらしく評論する人がいますが、私はそれについては「考えが浅いな」と思っています。

ジャニーズタレントがたくさん使われているのは事実ですが、プロダクションが自社の所属タレントを使わせようとするのは当たり前の話です。

そういう了見なら、ジャニーズ事務所だけではなく、吉本やバーニングなど三大勢力をすべて批判すべきです。

バーニング自体はジャニーズほどの規模ではありませんが、傘下・提携などの事務所がたくさんありますから、要するに別働隊として業界での占有率を高めているのです。

が、ジャニーズ事務所はバカ正直に、あれだけ大きくなってもバーニングのような戦略を取らず、みんな「ジャニーズ」の肩書で仕事をさせるから、まるでジャニーズタレントだらけだ、なんて思われてしまうのです。

しかも、バーニングはマスコミ対応が上手で、敵と味方を分けるジャニーズ事務所は、そういうところでも、したたかではないのです。

それと、反社会的勢力とのつながりという点で、三大事務所の中ではもっともクリーンなのがジャニーズ事務所です。

私は、それはきちんと評価してもよいのではないかと思います。

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まとめ


ジャニーズ事務所の歴史は、芸能の戦後史ともいえます。

ジャニーズ事務所については、冒頭のホモセクハラ以外には、タレント管理に厳しい、金銭や権利関係がシビアである、出演番組に対していささか強引である、インターネット戦略が遅れている等々いわれています。

しかし、資本金80億円で、あの巨人軍を上回る年商(400億円)を誇る「個人商店的経営」というのは、現代の企業では絶対に真似できないことであり、それは、やはり事業体としての確固たる信念やまとまりがあるからにほかならなりません。

この一代芸については、嫌いだからといって完全否定するのではなく、是々非々で、その戦略をあらためて見直してみる価値があると思います。

芸能をビッグビジネスに変えた男 「ジャニー喜多川」の戦略と戦術
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コメント 10

ヤマカゼ

凄い年商ですね。知らなかった。
by ヤマカゼ (2019-07-01 06:12) 

なかちゃん

反社会的勢力に対してクリーンというのはいいですね。
どこを見てもジャニーズという時代に育ってきましたが、今の40何人のグループよりはよほどいいと思います(^^;

by なかちゃん (2019-07-01 08:01) 

pn

ホモでもレズでも構わないけどハラスメントはいただけない、立場利用のパワハラだから今でもやってんならアウトですよね。
by pn (2019-07-01 09:08) 

斗夢

TVでタレントを見ると、この人は本業はなんだろう、何が得意で
出てきたんだろうという見方をしてしまいます。
by 斗夢 (2019-07-01 09:15) 

Take-Zee

こんにちは!
色んな企業、やり方、風土があるのは
この世界仕方がないことです。

by Take-Zee (2019-07-01 09:30) 

Rinko

ジャニーズが所属タレントを結婚させたがらない理由は私もいっぷくさんと同じことを考えていました。へ~。なるほど~!
by Rinko (2019-07-01 12:43) 

這い上がるママ

結局のところ、ジャニー喜多川さんの容態はどうなのか?報道されませんね。死亡説も流れましたが、入院治療中だと信じたいです。
by 這い上がるママ (2019-07-01 13:21) 

這い上がるママ

ジャニーさん、くも膜下出血だったのですね。コメントを書いた後発表があり知りました。ご回復しますように。
by 這い上がるママ (2019-07-02 00:11) 

ナベちはる

巨人軍を超える年商を出しているのに、資本金はその5分の1ほど…凄い経営手腕ですね。
by ナベちはる (2019-07-02 00:48) 

犬眉母

結局クモ膜下出血だったとか。
売れっ子タレントを次々送り出しているのですから
その実力はやはりすごいですね。
by 犬眉母 (2019-07-02 06:26) 

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