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認知症になっても介護者が忘れてはならない2つのこと

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認知症についてのツイートが、高齢者の自動車事故と免許返納の関連で最近よく目に付きます。そこで、だいぶたってしまいましたが、NHKハートネットによる、Facebookの『“うちの夫は認知症”役者夫婦の愛の物語』というタイトルの投稿をシェアします。



これは、 Eテレの「認知症になっても死ぬまで芦屋小雁でいたい」というドキュメンタリーのダイジェスト動画です。

芦屋小雁が、血管性とアルツハイマー型の合併型認知症(要介護2)を発症したことを明らかにして、勇家寛子夫人が日々の生活を介護しているという話です。



芦屋小雁は、芦屋雁之助の実弟で、芸歴70年の喜劇役者。

温泉みみず芸者
『温泉みみず芸者』(東映)で雁之助と兄弟共演

3度目の結婚相手である勇家寛子さんとの生活は、23年目になるそうです。

動画でわかる範囲でまとめると、芦屋小雁の状態は、

1.短期記憶に難あり
2.演技指導はまだできる
3.携帯電話などの操作もできる(手続き記憶はまだある?)
4.自力で歩けるので出かけるが、帰り道がわからなくなる

ですが、要介護2なので、特養の受け入れがありません。

夫人は、紙に予定を書いたり、携帯にメッセージを送ったりしていますが、芦屋小雁が見るのを忘れてしまったらそれっきりです。

2人暮らしのようなので、留守番をさせることもあるようです。

留守番中にデイサービスは使っていませんでした。

試みたものの、逃げ出してしまったそうです。

その場合は、訪問見守りの人を使ったほうがいいと思いました。

言い聞かせても自分で外出して帰ってこれない人に、留守番させるのは結構チャレンジャーという気がします。

自分でトイレに行って排泄できるのか、自分で服の着脱ができるのかどうかは明らかにされていませんが、要介護2ということはできないかもしれません。

居所がわかるように靴にGPSをつけています。

それでも演技指導の仕事はしている現役なので、その人生を夫人が支えているという話です。

動画を見て、2つのことが大事だと思いました。

周囲に隠さないこと


以前、長門裕之が南田洋子の認知症の姿を明らかにしたときは批判が多かったのですが、

長門裕之でいつも考える、芸能人が芸能人を暴露することの是非

芦屋小雁はまだ現役ですから、隠していたら仕事ができません。

勇家寛子夫人は、芦屋小雁の認知症を明らかにしました。

別の言い方をすれば、芦屋小雁の場合は周囲に隠さないことで、これまでの生活を続けられている、ということもいえます。

しかし、家族が認知症であることを隠すケースは、まだ少なくないようです。


「カミングアウトしたところで、どれだけ理解と支援があるのか」「認知症はしょせん治らないから言っても仕方ない」といった諦めから、あからさまに宣言することをためらうことはあると思います。

しかし、私の考えとしては、ご本人の名誉のためにも、認知症であることは明らかにしたほうがいいと思いますが、いかがでしょうか。

ご病気のなせること」であるとわかってもらわないと、人格を疑われてしまうことがあるかもしれないからです。

現実と向き合うこと


このようなテレビ取材を受けている以上、芦屋小雁自身も自らの認知機能の低下はわかっているでしょう。

でも多くは、本人が認知症であることを認めないそうですね。

認知症は、本人にその自覚がないといいますから、仕方ないかもしれません。

しかし、もっとまずいのは、それを上手にコントロールして介護すべき家族が、現実と向き合うことから逃げて、たとえば「私の母に限って認知症のはずがない」とやってしまうことです。


ツイートされているように、そんな「否定」は誰のためにもなりません。

家族がそうやって否定している限り、医療や介護関係者が状態を把握しているにも関わらず十分な手立てを施せず、患者本人は適切な介護や治療の機会を失うことになります。

そして、何か事故があってから、禍根と後悔だけを残してしまうのです。



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誰でも有り得る話


ツイートからですが、この漫画は、家族に認知症がいる設定で、今日書いた問題点が凝縮されています。


登場人物は、

1.自覚がない本人
2.認知症であることを認めない介護者(配偶者)
3.介護で自分の家族が犠牲になっている息子

の3者です。

私たちは、誰であっても、この3つのどの立場にもなり得ると思います。

そのためにも、夫婦で、家族で、そして自分自身の心のなかで、「もしそうなったら」ということを考えておくことが大切だと思いました。

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コメント 8

ナベちはる

「もしそうなったら」というときのことを考えておくこと、大切だと感じました。
by ナベちはる (2019-08-24 00:16) 

ヤマカゼ

きっと誰もが通る道なんでしょうが、考えさせられますね。
by ヤマカゼ (2019-08-24 07:06) 

pn

支援有る無し関わらず公表はした方がいいですよねやっぱ、お書きになった通り人格誤解されるでしょうし陰でひそひそ言われるだろうし。
by pn (2019-08-24 07:20) 

kou

たった今、認知症が激しくなった友人の母親が有料老人ホームからの退去を迫られ、引越し作業をして来たところです。取りあえず入院となりましたが三ヶ月以内に施設を捜さねばなりません。
以前、専門にこのようなケースの仕事に就いてましたが、両親や祖父母の認知症を認めたくないご家族が多いのは確かです。
by kou (2019-08-24 11:08) 

扶侶夢

罪でもなければ恥でもないのだから、隠すことは無いでしょう。隠すこと自体が恥ずかしいと思いますね。企業の隠ぺい行為みたいなものかな?
by 扶侶夢 (2019-08-24 12:00) 

Take-Zee

こんにちは!
ボケたくない・・
そう思っても知らず知らずのうちに患っては
仕方がないです。 これから直面しても
おかしくない年になって来ました!

by Take-Zee (2019-08-24 14:57) 

ヨッシーパパ

先日まで、中井貴一主演のドラマ「記憶」を見ていました。
家族や周囲のヘルプが重要ですね。
by ヨッシーパパ (2019-08-24 18:58) 

犬眉母

病気の告知は時代の流れですね。
by 犬眉母 (2019-08-25 06:50) 

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