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『恋の季節』ピンキーとキラーズの歌がヒットしてできた恋愛劇

恋の季節

『恋の季節』(1969年、松竹)という映画を鑑賞しました。ピンキーとキラーズによる同名の歌が半年前に大ヒット。そこで、急遽作られた作品ですから、あまり期待もしなかったのですが、松竹らしい青春恋愛映画でまあまあ面白かったです。その翌年にテレビドラマ『おれは男だ!』に出演する森田健作、早瀬久美らも出演しています。

ピンキーとキラーズ、といってももう、50代以上じゃないとわからないでしょうね。

『恋の季節』を聴くと、自分の脳内は1970年頃にすーっと戻るような気がします。

『恋の季節』

当時としては大きい168センチの女性が、黒い山高帽をかぶってパンタロンを履き、後ろにはやはり山高帽のひげ面の男4人を従えて、声量豊かに歌う。

しかもその女性は、よく見るとニキビが残っている実は16歳。

でも、姿勢を真っ直ぐにしてマイクから離れ、口をはっきりと開けて歌う歌い方は、非常に健康的でかつ模範的であり、黒い衣装で大人の歌を売っていても清潔感を失わず、老若男女から支持を集めました。

これは、いずみたく、という人の教育のたまものだったと思います。

この『恋の季節』が1968年7月に発売されると、オリコン17週連続1位で、半年後には今回の映画が作られました。

ピンキーとキラーズは役名もそのままで出演しますが、主演は奈美悦子と入川保則

2人の恋物語を歌詞に多少こじつけてストーリーが展開しています。

ネタバレ御免のあらすじ


『恋の季節』より
『恋の季節』より

守屋洋子(奈美悦子)は、ピンキーの高校の同級生であり、かつファン。

妹の幸子(早瀬久美)と、『恋の季節』のレコードをかけて、振付の真似をするところから映画は始まります。

奈美悦子と早瀬久美

『おれは男だ!』でヒロインに抜擢された早瀬久美ですが、ひげをつけてザルをかぶるなど、この頃はまだなんでも演じさせてブレイクするのを待っている段階のようです。

ブレイク前といえば、森田健作演じる安村くんは、大学のダンスパーティーに出ていた時、高校生ながら参加していた洋子と出会い、いきなり「キスしようよ」と言って逃げられる冴えない役どころです。

『おれは男だ!』がなかったら、その後の役者人生もこんにちもなかったでしょう。

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『おれは男だ!』

さて、安村くんから逃げて、車の中に隠れた洋子ですが、すぐにその所有者・黒川(入川保則)と奈津子(松岡きっこ)が乗ったため出られなくなります。

奈津子を送っていった後、やっと運転席の黒川に声をかけた洋子。これが2人の出会いでした。

洋子は高校3年生。父親(牟田悌三)が定年のため、家に生活費を入れなければならず、卒業後は就職します。

その入社する会社の健康診断に来社した時に、再び黒川に会います。

黒川はその会社の部長で、社長の娘である奈津子の婚約者。間もなく常務が約束されていました。

一方でプレイボーイでもありましたが、身なりも気持ちも飾りっけのない洋子に少しずつ惹かれていきます。

洋子は自分の素性を隠してお嬢さん然として振る舞い、また黒川の私生活も詮索せず交際するうちに、やはり黒川に惹かれていきます。

奈津子は、社長令嬢であることを笠に着て、黒川と親しそうな社員をクビにしろと黒川に命じ、あなただって私に背いたらクビだと言います。

黒川はそんな奈津子に嫌気が差し、洋子にますます気持ちが傾きますが、安村くんが洋子の素性を全部話して、別れるように言います。

黒川も、新入社員のリストに洋子が入っていることに気づき、奈津子から洋子を守るために、別れる決意をします。

いったんは納得した洋子ですが、入社して黒川が常務であることを知り、だまされたたのだと誤解して騒ぎを起こし、それが奈津子の知るところとなり、黒川は会社を退職。友人の商事会社に移ってブラジル支社に赴任することになります。

洋子はそれについていくつもりでしたが、空港まで行くと、心を入れ替えた奈津子が、一緒に連れて行ってほしいと懇願。黒川が受け入れたため、洋子の初めての恋は終わります。

再結成もよかった


ということで、ピンキーとキラーズは、ストーリー展開上重要な役は演じていませんが、ピンキーが洋子の同級生として追試を受けたり、ピンキーとキラーズとして歌を歌ったり、洋子の恋の相談相手をつとめたりしています。

まあ、本職の役者でないのにあまり出番を多くするより、この程度の出演でよかったのではないでしょうか。

本作を鑑賞後、Youyubeで40周年再結成のビデオがアップされていたので、そちらも観ました。

後ろのキラーズの人達が、髪を真っ白にしながらも、オリジナルメンバーで当時と同じ振付をこなしていたのは感動的でした。

ピンキーとキラーズは、当時、若かったピンキーのわがままで解散したと報じられています。

世の中には、許せることと許せないことがありますが、ピンキーとキラーズという存在は、本人たちだけでなくファンも共有するものだけに、ファンのために、キラーズは過去を飲み込んで再結成したのでしょう。

大変良いことだったと思います。

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