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水原茂と三原脩の「巌流島の対決」と戦術、生涯成績など

水原茂と三原脩

水原茂氏と三原脩氏の2ショットが、Facebookのタイムランに流れてきました。3月26日は、水原茂氏の祥月命日です。私は世代的に、お2人の采配は晩年しか知りません。が、経歴や戦歴には、なるほど、ライバルとして対峙させる物語がありました。



私がリアルで知っているのは、水原茂監督が中日でBクラスで、三原脩監督が、近鉄ではいいところまでいったものの、ヤクルトではやはりBクラスだった頃です。

当時は、連覇中の川上哲治監督率いる巨人と、西本幸雄監督率いる阪急の勢いがあり、まあ、水原茂氏と三原脩氏にとっては晩年だったわけです。

しかし、私が知っているのは、まさに最後の一部分でした。

実は水原茂氏は、21シーズンの監督生活で、Bクラスは中日監督を務めた19シーズン目と20シーズン目のたったの2回。

素晴らしい戦績ですが、私がリアルで「知っている」のは、中日監督時代のその2回でした(苦笑)

水原茂氏と三原脩氏は、「巌流島の対決」などと形容されています。

すでに、スポーツマスコミで語り尽くされていて、ネットでも検索すればいくらでも出てくるので簡単に振り返ります。

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勝負師としての戦術と選手掌握は互角


水原茂氏は香川県高松市、三原修氏は香川県仲多度郡と、ともに香川県の出身。

「ほしのもと」は、三原脩氏に分がありました。

水原茂氏は両親が離婚。茂氏を引き取った父親は、再婚した際に妻の姓を名乗る婿養子だったために、茂氏は自分の先祖とは何の関係もない「水原」姓を名乗りました。

一方の三原脩氏は、大地主の末っ子として何不自由なく育ったそうです。

大学は、東京六大学のメインイベントである、早(三原脩氏)VS慶(水原茂氏)に入学。

ここは互角か。

そしてプロ野球は、2人は巨人に進みます。

年代的に、ともに応召がありましたが、シベリア抑留が長かった水原茂氏よりも2歳若い三原脩氏が、一足早く巨人の監督に就任していました。

三原脩監督としては使いづらかったのか、帰国してチームに合流した水原茂氏を起用せず、ナインから三原排斥運動もあったそうです。

結果、水原茂監督兼選手となり、三原脩氏は実権のない総監督に祭り上げられたため、巨人を退団して西鉄ライオンズへ。

日本シリーズで、西鉄が巨人に3連覇したのは、プロ野球史に残る語り草です。

その部分だけですと、○三原脩ー水原茂●ですが、トータルの監督生活で見た場合、水原茂監督は、巨人、東映、中日と、就任したすべての球団をAクラスにしました。

そして、21シーズンで9回優勝、5回日本一。勝率.585

三原脩監督は、巨人、西鉄、大洋と優勝させ、近鉄もAクラスに引き上げましたが、ヤクルトはBクラスのままでした。

通算26シーズンで、6回優勝、4回日本一。勝率.537

その時のチーム事情もありますが、生涯成績では○水原茂ー三原脩●ですね。

戦術的な特徴としては、水原茂監督は、アメリカで採用され始めていたブロックサイン、ワンポイントリリーフ、ツープラントンシステムなどを、日本球界に採り入れた最初の監督と言われています。

中日監督の頃の、森下整鎮三塁コーチの、動画の早送りのようなブロックサインが懐かしい。

一方、三原脩監督は、通常の5番打者を2番に置く「流線型打線」を編成しました。

これは、当時大リーグにもない新機軸で、後にヤクルトの野村克也監督が踏襲して、稲葉篤紀(ヤクルトー日本ハム)を2番に置いた時期がありました。

既存の戦術を採用するか、オリジナルを編み出すか、これはチーム事情と価値観の問題で、優劣はつけがたいですね。

そしていずれも、勝負に対する厳しさと、一方では選手達を掌握する人間性の両面を持っていたのではないかと思います。

たとえば、水原茂氏は、東映時代、エースの土橋正幸氏の仲人をつとめましたが、土橋正幸氏は、1度もほめてもらえなかったと振り返っています。

三原脩氏は、日本ハムの球団社長時代、娘婿の中西太監督を「監督失格者」との評価をくだして更迭しました。

水原茂氏が、中日がこれからという時にユニフォームを脱いだのは、水原茂監督には「やっていない」と言い続けた小川健太郎がオートレースの八百長で失格選手となり、選手との信頼関係構築に自信をなくしたことだと語っていました。

水原茂氏と三原脩氏の当人同士が、どれくらいライバル意識を持っていたかはわかりません。

が、こうした対決列伝は、観る者にあれこれドラマツルギーを想像させ、自然とプロ野球が面白く見えてくるものです。

今のプロ野球ですと、そのようなドラマを感じさせる関係とは、たとえば誰と誰でしょうね。

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