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『俺はご先祖さま』古き良き昭和ドラマがこの作品で事実上終焉!?

俺はご先祖さま

『俺はご先祖さま』(1981年12月6日~1982年3月14日、日本テレビ)というドラマを久しぶりにDVD鑑賞しました。2月18日は、このドラマでヒロインのミミを演じるマリアンの誕生日です。マリアンはこの作品でブレイク。ドラマ自体も、1クールで終了した割には現在も評価が高く、インカムゲイン型の名作といえるでしょう。(画像はGoogle検索画面より)



『俺はご先祖さま』は、プロデュースしたのが東映会長で元俳優の岡田裕介。脚本は石立鉄男ドラマでお馴染みの松木ひろしで作られた、当時は話題作でした。

今回は石立鉄男ではなく、石坂浩二を主役にしています。

石坂浩二
Google検索画面

この方も大田区(田園調布)出身です。

詳しくはあらすじをご覧いただくとして、ストーリーは、かつて松木ひろしが手がけた『S・Hは恋のイニシャル』(1969年4月28日~7月28日、TBS)をベースに、倫理的に許されざる方法で育てた女児がやがて自分を愛するようになるSFのアメリカ映画『エンブリヨ』(1977年、ジョイパック)の要素を組み込んでいると思います。

あらすじネタバレ御免


雑誌カメラマン白石伴吉(石坂浩二)の部屋に突如現れた、22世紀の伴吉の子孫を名乗るミミ(マリアン)。

22世紀の地球は、愚かな人間たちの欲得による核戦争でいったん壊滅的なダメージを受け、もはやロボットと人らしい感情を捨て去った人間だけが生存しているといいます。

伴吉は最初は信じられなかったものの、未来の新聞を出してもらい、その記事で事件を先回りして取材。

特ダネをとるうちにやっと納得します。

となれば、人情として気になるのは自分の未来。

伴吉はマリアンから、ヨーコと結婚することになっていると聞き、ヨーコ探しを始めます。

その結果、それまでの恋人だったゆり子(あべ静江)とは別れたり、ハスッパでちっとも好みではないモデルの利根かおり(浅野ゆう子)が、本名を「ヨーコ」というのであやうく結婚を決意しかけたりしましたが、未来から結婚写真を持ってきてもらうと、何と相手の顔はミミが!?

いえ、真相は、ミミがそっくりなアメリカ出身の看護師、デニス・洋子(マリアンの2役)でした。

子孫だからそっくりというわけです。

しかし、ミミは伴吉と暮らすうちに、22世紀の人が失っていた思いやりや愛情を知ります。

そして、伴吉を本気で好きになっていたため、失意のまま22世紀に帰るという結末です。

コメディというには、あまりにも重い結末で、しかもこれほど人間の心の本質に迫った作品はありません。

でも、その切なさや儚さが、何度観ても飽きず、私の中のこれまで観たドラマにランキングを行うなら、ベストテンには間違いなくランクインしているであろう作品です。

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下宿を舞台にした男性ドラマの終焉


『俺はご先祖さま』が放送されたのは、1981年暮れから82年の3月まで。

平成になるまでまだ時間がありますが、昭和の青春ドラマや、ホームドラマの原型になる舞台設定が、この作品を最後に終わったような気がします。

ひとつは、下宿という設定。

伴吉は、艶子(賀原夏子)というタバコ屋の婆さんの家に下宿しています。

そもそもタバコ屋自体が今やめずらしい!?

それまでの数々の青春ドラマは、社会人でもなぜか下宿住まいという設定になっていました。

人のつながりや、思いやりのようなものを描きたかったのだと思います。

が、さすがに80年代になると、学生ですら一人暮らし用の賃貸住宅を借りるケースが増えてきて、下宿という設定が現実的ではなくなってきました。

もうひとつは、男性の視点による恋愛パターンの崩壊です。

この後流行するトレンディドラマは、女性の価値観で恋愛が動くパターンも出てきました。

もちろん、それまでも男性がフラれることはありましたが、あくまでも男性の価値観による描き方でした。

『俺はご先祖さま』は、そうした古き好き時代のエッセンスで構成された最後のドラマという気がします。

そして、出演者には物故した俳優がたくさん出てくるので、それを見ただけでもなんか胸いっぱいになります。

賀原夏子、藤岡琢也、牟田悌三、松山英太郎、三浦洋一、戸川京子、山城新伍……、

放送されていたのが80年代前半ですから、私なんかはつい最近だと思っていましたが、もう30年になるんですね。

時の移ろいも、切なく儚く感じさせてくれる作品です。

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