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『コント55号とミーコの絶体絶命』田中邦衛の原点を思い出す

絶体絶命タイトル

『コント55号とミーコの絶体絶命』(1971年、東宝)を観ました。最近、有料老人ホームへの入所が報じられた田中邦衛が出演しています。『北の国から』シリーズの温かい父親役が代表作とされていますが、それ以外にも、アクの強い風貌を生かした存在感のある仕事を積み重ねており、本作もその一つといえます。(画像は劇中から)



田中邦衛に関する報道がかまびすしい今日このごろです。

田中邦衛
Google検索画面より

・老人ホームで“奮闘”報道…田中邦衛に「重病説」が飛びうワケ
日刊ゲンダイ 10月18日(日)9時26分配信

・田中邦衛さん、懸命なリハビリ…高齢者の寝たきり原因「廃用性筋委縮」とは?
Mocosuku Woman 10月16日(金)16時40分配信

・田中邦衛 「老人ホーム入居」で妻・娘と歩む「復帰への道」
NEWS ポストセブン 10月16日(金)7時6分配信

最近、映画やドラマの新作に登場しなくなっていた田中邦衛は、寝たきりが原因で「廃用性筋委縮」にもなって、家族のもとを離れて有料老人ホーム(それも大衆的な金額)に入居することになった、という話です。

いくら俳優に定年なしと言っても、御年82歳なのです。

俳優を引退してもおかしくないし、病院や介護施設の世話になっていたとしても、「ニュース」として大仰に報じる必要はあるのかという気もしますが、これも人気稼業の宿命なのでしょう。

このブログでは、『週刊女性』(2013年12月3日号)に、「田中邦衛(80)ほうき片手の隠居生活『俳優引退』を直撃撮!」というタイトルの記事が掲載されたことをご紹介しました。

田中邦衛の引退報道、『北の国から』だけではない実績を思い出す

週刊女性・田中邦衛.png
『週刊女性』(2013年12月3日号)より

田中邦衛がホウキとチリトリを持ち、にこやかに挨拶している写真とともに、記者の質問に答える気はありそうに見えたもののすぐに言葉が出ず、夫人に促されて家に入ってしまったことが書かれています。

もしかしたら、脳卒中の後遺症による失語症か、認知症によって、すぐに言葉が出なかったのかもしれません。

ただし、夫人はこの記事によると引退を否定し、今回の老人ホームもすぐに出てくると答えています。

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『北の国から』だけでない幅広い芸歴


田中邦衛は、『若大将』シリーズ(東宝)の青大将役でブレイク

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走る若大将
『日本一の若大将』より

仁義なき戦い』(東映)など一連の東映実録映画の常連となり、テレビドラマは『北の国から』を筆頭に現代劇、『長崎犯科帳』(1975年、ユニオン映画/日本テレビ)など時代劇でも活躍しました。

しかし、私がもうひとつ、田中邦衛で思い出すのは、1960年代~70年代にかけて、東宝や松竹の喜劇映画で、アクの強い、時には主人公にとってじゃまになる存在を演じたことです。

ここで、主人公をも食ってしまうような演技と存在感が、その後の隆盛につながったと思うのです。

それらはこのブログでも何作かご紹介しましたが、今手元にあるのは、『コント55号とミーコの絶体絶命』(東宝)です。

私は、この作品はリアルタイムでは観ていなかったので、てっきり「ミーコ」とは弘田三枝子のことだと思っていましたが、映画を観たら由美かおるでした。

弘田三枝子は「ミコ」でしたね。

それはともかく、田中邦衛は、『コント55号と水前寺清子の神様の恋人』(1968年、松竹)など、コント55号主演の映画にもよく出ており、本作では、倍賞美津子とともに坂上二郎を騙す美人局の絵を描くヤクザを演じています。

田中邦衛

ストーリーですが、坂上二郎と萩本欽一は兄弟。2人とも市役所につとめています。

両親のいない兄弟で、坂上二郎が萩本欽一を、苦労して大学まで出したという設定です。

ふとしたことから、萩本欽一は、市会議員の愛人の娘(太地喜和子)に気に入られますが、ガソリンスタンドで働き、夜はゴーゴーバーでで歌う由美かおるが気になっています。

一方、坂上二郎は、倍賞美津子・田中邦衛に騙され自殺をはかりますが、由美かおるに助けられます。

そこで、由美かおるが、母親の手術代のために働いていることを知り、彼女のためにお金を用立てようとします。

それを知った萩本欽一は、自分を苦労して大学まで出して、青春のなかった兄のために身を引きます。

が、そもそも由美かおるは坂上二郎をそういう対象としては見ておらず、手術を担当した主治医(なかにし礼)と結ばれる、というオチです。

まあとくに傑作というほどでもない、ありふれた作品ですが、美人局というカタギがやらない悪どい人間をユーモラスに演じる田中邦衛が見どころの一つと言えるでしょう。


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